リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

クリスマスのショッピングリストみたいな免税措置

2024年11月23日 | 日々の風の吹くまま
11月21日(木曜日)。☁⛅☁。きのうは食後にソファで1時間もうたた寝してしまったのに、よく眠った気分で目が覚めたのはもう8時半。うたた寝から覚めて血圧を計ったら上が128で、下は65まで下がっていたので、たぶん「食後低血圧」ってやつだったんだろうな。頭の中で常に聞こえているジーという音が何となく大きくなった感じもあるから、この2週間のストレスが自律神経系統を乱し始めたのかもしれない。(音はいたって単調で途切れることなく続いているので、気になったことはないんだけど・・・。)

けさはメディアにおもしろい記事があった。インフレにあえいでいる家計を助けるために、12月14日から2ヵ月間に限って、特定の食料雑貨にかかる連邦政府の売上税(GST)を免除するというもので、支持率が最悪のトルドー君としては何か破れかぶれの観がないわけじゃないけど、ま、クリスマスシーズンで何かと物入りの消費者にはうれしいニュースかな。で、何が対象なのかと言うと、1.アルコール飲料(ワインやビールなどアルコール分7%以下のものに限る)、2.炭酸飲料や果汁飲料(粉末ジュースを含む)、3.キャンディやチョコレート類(とチョコレートや砂糖などで処理した果物やナッツ類)、4.チップスやポップコーン、塩味のナッツ類など、5.シリアルやナッツや干した果物を含むグラノーラやスナックの類、6.アイスの類、7.フルーツのスナック類、8.ケーキやパイ、クッキー、ドーナツなど(パンの類はすでに非課税)、9.プディングの類、10.既成のサラダ、サンドイッチ、パーティ用盛り合わせなど、11.加熱した飲料(コーヒーなど)や食品、12.販売店などで調製する飲料、13.仕出しなどに付帯する食品及び飲料、14.レストランやカフェ、テイクアウトなどで販売される課税対象の食品や飲料、といったところで、何だかクリスマスパーティのショッピングリストみたい。

食料品の他には、子供服やゲーム、おもちゃなども対象になっていて、やっぱりクリスマスショッピングを狙ったとしか思えない。もっとも、日常の基本的な食品類は元から非課税だし、嗜好品の類が多いから、結局のところ「減税」の恩恵を味わえるのは高所得層ということになるんじゃないのかな。さらに2ヵ月間のGST免除に加えて、来年の春には(永住者を含めてカナダに居住する)「働くカナダ人」に250ドルのリベートが送られるということだけど、2023年中に就労して純所得が15万ドル(今の為替で1650万円くらい?)以下で確定申告をした人という条件が付いているので、どうやらリタイア組のシニア(年金生活者)や働いていなくて税金を払っていない人(専業主婦とか?)は対象外みたい。まあ、年金は物価連動で毎年増えるし、老齢年金の受給者には年末に相当額の一時金(所得制限あり)が出ることになっているからかもしれないけど、必要に迫られて仕事を探しているシニアの数は増えているという話。やっぱり、来年秋の選挙に備えて何とかして支持率を上げたいというトルドー君の焦りって感じがするんだけど・・・。

メディアにはもうひとつ、ある世論調査で「政府は郵便ストを終わらせるべき」という意見が多数だったというニュース。そりゃそうだよなあ。クリスマスシーズンだというのに郵便が全面的にストップ。クリスマスカードもプレゼントも送れないじゃないの。ワタシだって東京のプロデューサーに脚本の印刷版と原作の本を送ろうとしていた矢先にストに入られて、FedExで送ろうか政府がスト中止を命令するまで待とうかと思案投げ首。貨物鉄道と港湾のストの時はけっこう早く介入して輸送や荷役を再開させたけど、郵便ストには最高レベルの調停人を送り込んで「あとはよろしく」みたいな態度なのは、最悪の影響を受けるのが零細企業や一般市民だからかな。ここでもうちょっと果断な措置を取れば少しは人気回復に役立つかもしれないのになあ。でも、労働組合を敵回してしまうかもしれないからねえ・・・。(また嵐の予報が出ている。)