リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

旅の空から~ヴェニス(終点)

2023年11月20日 | 日々の風の吹くまま
11月8日(水曜日)。🌤☀。ゆうべトリエステを出港してからは猛烈な雷雨で。一瞬の稲妻が空と海面を照らし出して、何だか魔法の世界にいるみたいだった。でも、嵐は北の方へ行ったようで、ヴェニスに近づく頃にはいたって穏やかな航海。ヴェニスの大運河から締め出されたクルーズ船が停泊するのは本土側のフシナというところで、隣で自動車専用船が新車の陸揚げをやっていて、何だかとりあえずそっちに泊まってくれよと言う感じ。まあ、わかるな、その気持。クルーズ会社にとっては高層ビルのような船からヴェニスの眺望を楽しめるというのが売りだったそうだけど、ヴェニスの街並みの上に巨大なクルーズ船が聳えている写真を見たら、あれじゃあクルーズ船が写り込まない写真は撮れそうにないと一気に幻滅したもの。何よりも何千人も乗せたバカでかい船をあんな狭いところに入れること自体が間違っていると思うもの。




私たちのツアーは「サンマルコ広場とドゥカーレ宮殿」。フシナの埠頭からシルバーシーがシャトル用にチャーターした(遊覧船みたいな)ボートでスキャヴォーニ河岸の「サンマルコ広場まで橋4つ」の船着き場まで40分ほど。ホテルやカフェ、おみやげ屋台が並んで、観光客が溢れ、岸にはゴンドラやボートが浮いている河岸を歩いてサンマルコ広場へ。ドゥカーレ宮殿の横の橋を渡るときにガイドさんが奥の方の橋を指して「あれがため息橋です」。ドゥカーレ宮殿の裁判所から牢獄に連れて行かれる囚人が小さな窓から最後になるヴェニスの風景を見て深いため息をついたそうだけど、実際にこの橋ができた頃には宮殿での取り調べや投獄はやっていなかったらしい。ドゥカーレ宮殿の角を曲がると奥にすばらしい時計塔が見え、そこからにぎわっているサンマルコ広場を通ってサンマルコ寺院の中へ。ツアーグループの数がすごいので、自分のグループとはぐれないようにするのがタイヘン。シーズンオフのはずなのにこの人出じゃ、夏の観光シーズンはそれこそ押すな押すなの大盛況で見るものも見られないんじゃないかな。それにしても、サンマルコ寺院もその後で入ったドゥカーレ宮殿も、ヴェニスの繁栄ぶりを示す豪華絢爛たる装飾のすごさはさすが。見上げて写真を撮っていたら首が痛くなったので、えいっとまとめてビデオに収録。









ヴェニスのさわりを見学した後は広場に出て、30分おきのシャトルボートが来る時間までしばしのフリータイム。おみやげの屋台を端から端まで冷やかして、マグネットやティータオル、カーニバルマスクをゲット。持って来たユーロを使い切ってしまおうと思ったけど、なぜかあまり使わなかったな。ガイド付きのグループ観光だとなかなかおみやげを買うチャンスもないもんね。でも、クルーズ船を追い出したおかげで、広場に立っていて見える景色は気持がいい。要するに、ジャンボクルーズ船が入っている時は広場からラグーンの風景を見ることができず、ラグーンを行き来するボートもゴンドラも水上からサンマルコ広場を見ることができなかったということだな。帰りのボートでは屋根の席から写真を取り放題。ボートから見るヴェニスは絵葉書のようにすばらしい。でも、(私たちもその中の2人なんだけど)あんなに観光客でごった返していたら、1度見たからもういいよって気分にもなるな。



船に戻ったら、まずランチを済ませて、いよいよ荷造り。ツアーに出かけている間に、飛行機の時間に合わせて色分けしたタグと下船の手続きの説明を入れた封筒が届いていて、バトラーがベッドの下に入れてあったスーツケースを出して、きれいに拭いてハンドルに(シルバーシーだから)銀色のリボンを結んで、広げた荷物台に乗せておいてくれたので、そのまま荷造り開始。ランチが遅かったせいもあって、夕食はスキップして、ルームサービスでスナック程度の軽い食事をして、午後11時に2個のスーツケースを廊下に出したら、目覚ましを午前3時にセットして午後9時就寝・・・。


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