リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

何ともユーチュービッシュな・・・

2015年06月14日 | 日々の風の吹くまま
日曜日。父の日かと思ったら、それは来週で、今日はただの日曜日。その来週の日曜日、
国連が制定したと言う「国際ヨガデー」とかいう日に因んで、州政府がダウンタウンに通じる
バラード橋の上で何千人だかが一斉にヨガをやるイベントを開催するために橋を交通止め
にすると発表してひと悶着。何と「橋の上」を意味するOn the Bridgeをもじって「Om the
Bridge(橋をオウム)というタイトル。何ともユーチュービッシュな発想で、アホか!何を考え
てるんだろうな、近頃の政治家は。すったもんだの末、(おしゃれなヨガウェアで知られる)ル
ルレモンがスポンサーを降りて、集団ヨガは結局取りやめ。アホか・・・。

それにしても、政府が「国際ヨガデー」なんて万人共通とは言えないイベントを企画して、そ
のスポンサーがヨガウェア専門の大企業となると、ヨガの精神はどこへ行ったのかと思って
しまう。国際サッカー連盟(FIFA)のスキャンダルもそうだけど、スポーツも健康もオリンピッ
クも(はては民主選挙も)やたらとお金がかかるファッションイベントになったような感じだな。
「イベントプランナー」なる職業があって、日本には専門学校や大学の学科もあるらしい。ま
あ、見たところ華やかそうだし、人に聞かれてうれしい職業なのかもしれないけど、やっぱり
ユーチュービッシュ・・・。

テロだの戦争だのISISだの原発だの不況だの気候変動だのと、メディアのいたるところで
あまりにもネックラなニュースばっかりなもので、人間は抑うつ気分に陥ってしまって、ほん
の束の間でもいいからふわぁ~っと舞い上がって浮き世(憂き世)を忘れたいのかもしれな
い。ソーシャルメディアにアホか!と言うような(それしか形容詞がなさそうな)動画や投稿
が氾濫しているらしいのも、そういう瞬間風速的な娯楽を求める世情を反映しているんだろ
うな。YouTubishに、Twitterlyに、あっという間に拡散して、あっという間に雲散霧消。もし
かしたら、世界的な「元禄時代」とか・・・。

動画や投稿がネット世界で野火のように広がるのをgo viralというけど、ウィルス感染症が
蔓延する様子を想像すると、実に言い得て妙。俗に(アンディ・ウォーホルが言ったという)
「15分間の名声」という言葉があるけど、今どきは何でも瞬時に世界を駆け巡って、すごい
注目を浴びて、気がついたら忘れられているから、「15秒間の名声」というところかな。いや、
ネットの世界の名声は「15ナノ秒」しか続かなかったりして・・・。

在庫一掃大処分作戦の2人

2015年06月13日 | 日々の風の吹くまま
今日は何か2人とも疲れた感じで「断捨離作戦」は休み。ワタシは家具を発注するところま
でたどり着いてちょっと気抜けしたのか、日がな1日ネットをぶらついたり、タブレットでゲー
ムをしたり。カレシは手持ちの角材で少しずつやっているプランター作り。初めは誰が何と
言おうとルーフデッキに「庭」を作るつもりで、2インチ(実際は1.75インチ;4cm弱)の古い
角材で大きなものを作ろうとしたけど、現実的でないと悟ったらしい。ガレージにどっさりあ
る3/4インチ(2cm弱)の角材を使って、いろいろと試行錯誤を重ねた結果、とうとうできあ
がった(底のない)試作品↓

     

「重ねる本数によって浅くも深くもなるんだ」とどや顔のカレシ。長さ18インチ(約46cm)に
切った角材2本を幅の分だけずらして接着して、それをぶっちがいに重ねたもので、色合い
の違いで意外な装飾性が出ていて、なかなか素敵じゃないの。これを約50平米あるルーフ
デッキにいくつも置いて、サラダ野菜を栽培するんだそうな。レタスでもほうれん草でも摘み
菜にするから、小さなプランターで十分だし、必要なら動かせるし・・・と、(期待通りの)園芸
ができないなら引っ越すのはいやだとごねたカレシにしては何ともポジティブな思考。ネガ
ティブ思考は認知症のリスクを高めるんだって~なんて話をしたからかな。うん、これだった
らしゃれたルーフガーデンになると思うよ、カレシ。

ワタシはこのところフリーザーの底をかき回しては思いつきご馳走作り。貯蔵フリーザーは
大小2つあるんだけど、新居には2つも置けないし、スーパーまで徒歩3分なら「まとめ買い」
は不要なので、小さい方(156L)を持って行くことにした。そこで大きい方(200L)に貯蔵し
てあるご馳走材料を適当にその日の「ゴチソウ風」に調理。今日は厚さが3センチくらいある
アヒ(キハダかメバチ)で、焼く代わりにさっと湯がいて「たたき風」と、ちょっと筋っぽいところ
を包丁で叩いて「ねぎとろ風」↓

     

たたき風の薬味はゆず果汁と醤油で味をつけた大根おろしとわさびマヨネーズの2種。麦ご
飯の上に刻んだ焼きのりを散らして、その上にねぎとろ風を満載。付け合せはサヤインゲン。
いかにもの何ちゃってご馳走だけど、これできりりと冷やした大吟醸のお酒を添えたらほん
とのご馳走の気分になるかな。(在庫があるけど冷えてない。)はて、何に乾杯する?

家具を注文して、大食いして・・・

2015年06月12日 | 日々の風の吹くまま
夜の間にすごい強風が吹き抜けたんだそうで、家の外の道路際や歩道には枯れ枝やポプ
ラの葉がいたるところに散乱。へえ、ちっとも気がつかなかったなあ。郊外では木が倒れた
りして停電したところがあるとか。米松とも呼ばれるダグラスファーはびっくりするような大木
でも根が浅いので、大風が吹くと根こそぎぶっ倒れることがよくある。根元の直径2メートル
もあるような大木が横倒しになっているさまは壮観だけど、電線や電話線はひとたまりもな
い。ま、庭には被害がなかったから、ほっ・・・。

今日は家具の相談にコクィットラムへ。ショールームはカレシママがホームに入る前に住ん
でいたタウンハウスのすぐ近くにあって、カレシは「することがない」とそのままママのご機嫌
伺い。普通のオフィス風のドアを開けて中に入ったら、オーナーのブレアが出て来て、さっそ
くリストの家具ひとつひとつを指定通りの寸法でいいかどうかを実際のサンプルを見て確認
したり、微調整したり。木のサンプルを見て使用する部屋ごとの仕上げの色を決め、ソファ
やアームチェアもサンプルで指定の生地の色合いを確認。カスタム仕様のものはワタシの
スケッチを見ながら寸法やデザインの確認。1時間半かかって20品目すべてを確認して、
寸法を指定しただけのものはすぐ見積もりが出たのでその場で発注。特注品5品目の見積
もりは図面ができてからだけど、はあ、全部で4万ドルを軽く超えちゃうなあ・・・。

カレシが迎えに来るのを待つ間、近くの塗料店でペンキのカラーチップ(色票)を収集。新居
の壁は後でペンキを塗るつもりだったけど、今の家だって27年もやらずじまいだったから、
引っ越して落ち着いてしまったら、まず絶対に腰を上げない。それならどのみち主寝室のバ
スルームを改装すると塗装工事も必要になるから、マイクに頼もうということで2人の意見
が一致。もっとも、カレシはペンキ塗りは苦手だから、異議を唱えないんだろうけど。

カレシが戻ってきた頃にはもう4時半過ぎ。どこかで食べて帰ろうと言うことになって、道路
向かいのMilestones。カレシは大盛りサラダとサーモン、ワタシはスープと(340グラムの)
プライムリブ。カレシはよせばいいのにデザートにチョコレートケーキを注文。大きいのが出
て来て、がんばったけど8割ほど食べてギヴアップ。家に帰り着いたら「食べ過ぎたぁ~」と
こぼすこと、こぼすこと。ねえ、まだ入ると言った人、だ・あ・れ?

無垢材の家具は地産地消がいい

2015年06月11日 | 日々の風の吹くまま
今日はエアコンの始動前に起きて、ささっと朝食。この頃は食卓でiPodをいじっているカレ
シ、今日の英語教室の生徒さんが送ってきた宿題の送信時刻が午前1時過ぎだったので、
「そんな時間に宿題はないだろ」と呆れ顔。でも、洋の東西を問わず、宿題なんてものはぎ
りぎりまでやらないのが人間。とにかく「出す」ことだけ考えて、先生が添削する時間がない
ということまでは思い及ばないらしい。

カレシを送り出した後は仕事。期限は午後5時。一心不乱にキーを叩いて、午後3時過ぎに
は完了。勢いに乗って後回しになっていた仕事も完了して、まとめて納品。企業の広報文書
は気が滅入る人間の問題と違ってあまり深く考えなくてもいいから作業が捗る。でも、こうい
う歯が浮くような文書には文例集でもあるのか、どこの企業も似たり寄ったりで、縦横どっち
から読んでも入社数年の人が書いたものとは思えない。何か「何とか室」と言う小さい部署
で猫背をさらに丸めてデスクに向かっている冴えないおじさんのイメージが浮かび上がって
来てしまうけど、もろに日本のくたびれたサラリーマンおじさんのステレオタイプで、ごめん
なさい・・・。

おとといカスタム家具の製作について問い合わせたら、きのうオーナーから「ご相談に乗り
ます。電話してください」との返事だったので、メールで予告してあった通りに電話。20年近
く前に買ったダイニングテーブルをすごく気に入っていること、今回コンドミニアムに引っ越
すことになったけど作り付け家具が多くて新居で使えるものがないこと、品名と寸法を書い
たリストを作ってあること、引っ越し予定まであと2ヵ月くらいなことをだらだらと説明。希望に
沿いたいとの返事で、明日の午後にショールームで会うことにして、とりあえずリストをメー
ルで送った。

個人経営の小さな会社だけど、BC州やカナダ東部産のカエデやオークの無垢材を使って
地元で製作しているところが魅力。湿度の高いアジアからの輸入品を冬は暖房で空気が乾
燥する環境で使っていたら、椅子など数年でぐらついて来た。でも、40年前に地元で作って
いるのを買って自分で仕上げをした椅子は柔らかめの材質でも未だにがっちりしている。そ
ういう経験を踏まえて今回は家具を「地産地消」することにしたわけで、家具の全面新調は
これが最初で最後だと思えば、ン百万円の出費も大いに価値があるというもの。ちょっとし
た冒険みたいで、あしたが楽しみ・・・。

仕事モードになってしまったけど

2015年06月10日 | 日々の風の吹くまま
カレシが朝の9時半からエアコンをかけ始めたもので、何となく寝冷えっぽい感じ。まだ暑く
ならないうちからエアコンをかけたら寒いじゃないの。そういえば、外側の壁がほぼ全面ガ
ラスの新居にはエアコンがないなあ。もっともバンクーバーのあたりの夏はあまり暑くない
ので、窓に取り付けるタイプのクーラーがせいぜいで、室外機のあるエアコンは普及してい
ない。コンドミニアムでもタワー最上階のペントハウス以外は最初からエアコンなしが普通。
まあ、新しい建物には断熱性能に優れたハイテク窓が使われているそうだから、あまり暑く
ならないのかもしれないな。それでもダイソンの扇風機を買っておこうかな。

今日はすっかり仕事モード。ひとつ納品したらすぐまたひとつ入って来て、何か忙しい気分。
でも、継続するお客さんが、こっちからお願いした通り、(毎月でなく)請求額が一定のライン
に達したら支払ってくれることになったので、「仕事減らし」がしやすくなった。仕事を減らせ
ば毎月の請求額が小さくなって、日本からの送金額も小さくなるわけだけど、銀行の手数料
は変わらないから、2、3ヵ月分をまとめて払ってもらった方が双方で手数料の節約になって
いいし、引っ越してからあまり気兼ねせずに仕事量を「趣味の傍ら」のレベルまで減らすこと
ができそうだし、つまりはウィンウィン・・・。

カレシが庭の菜園のえんどう豆を収穫するというので、今日の晩ご飯のおかずは「えんどう
豆の卵とじ」。ご飯は我が家定番の麦入りの発芽玄米ご飯。メインはどうしようかとちょっと
考えて「うなぎの蒲焼」。でも1本では2人前に足りそうにないので、ついでに4、50センチは
ある長いアルバコアまぐろの端の方だけを水に漬けて解凍して、お得意のポケも作った。何
だかヘンな取り合わせだけど、うなぎは半分にして小皿に少量を広げたご飯の上に載せ、
ポケは茶碗代わりの小さいボウルに盛ったご飯の上に広げて、あはっ、うなぎとポケのダブ
ルミニ丼のできあがり。

初収穫のとれたてのえんどう豆は甘くておいしかった。カレシはルーフデッキでプランター栽
培してみようかなと、今からチャレンジ精神。地上23階で、一食分だけでもいいからこんな
風に収穫できたらうれしいね↓

     

戸建て暮らしは楽しみも多いけど

2015年06月09日 | 日々の風の吹くまま
何だか(悪くはないけど)ヘンな夢を見ていたような気がする。目が覚めたとたんにすぅ~っ
と記憶から遠のいてしまうような夢はたぶん脳みそのデフラグがうまく行ったとき。良く眠れ
たということだけど、すてきな夢だったかもしれないのに思い出せないのはちょっと残念だな。
でも、眠っているときでも何かやっている脳はすごい。カレシにそう言ったら、「目が覚めて
いても脳みそは眠ってるってヤツもいるなあ」。はあ、それって、誰なんだろう・・・。

今日はきのうぞろぞろと入って来た仕事。どれも小さいから、あまり汗をかかないで済むか
な。納期が一番先のファイルを開いたところで、イアンから「これから行っていいか」と電話。
やがてイアンが来て、少し遅れてバーバラと娘のアンが来て、ガレージで園芸道具の品定
め。アンとブライアンの新居はここから歩いて行けそうなくらいのところで、メインストリートか
ら1ブロック東に入ったあたり。立地条件としては、30年前の私たちは初めから視野に入れ
なかったし、10年前は中流育ちの人なら二の足を踏んだだろうけど、バンクーバーの戸建
ての平均価格が1億4千万円とか言われる今は買えるだけラッキーかも。もっとも環境は時
代と共に変わるから、10年後には高級化しているかもしれないな。

男同士が世間話に忙しいので、庭仕事の道具類をせっせとアンのミニバンに積み込んだの
は賑やかな女組。すでに明け渡しを受けた新居はペンキ塗りの最中とか。ツゲの生垣があ
るというので充電式のヘッジトリマー(ほぼ新品)をどうぞ。融雪塩の20キロ袋3つも、私た
ちはもう「午前10時まで」に歩道の雪かきをする必要がないから、ついでに持ってって。い
つまたドカ雪の冬が来るかわからないでしょ?戸建ては庭があって楽しみだけど、市の歩
道の芝生刈りや雪かきがタイヘン。でも、アンは「大丈夫、息子たちにやらせるから」とにっ
こり。ついこの間まであどけない幼児だった双子はもう小学生。はあ、時間の経つのは早
いもんだ。

久しぶりの女同士のおしゃべりに大輪の花を咲かせて気分は爽快。ガレージもまた少し広く
なってすっきり。まだまだ整理するものが山のようにあって、ちょっとだれ気味だった引越し
品の梱包作業に発破をかけないとならないけど、とりあえずはえいっと腕まくりをして仕事を
やっつけにかかる。来月に入ったら、8月の終わりまで臨時休業にしようかなあ・・・。

よんどころないことあれこれ

2015年06月08日 | 日々の風の吹くまま
今日は証券委員会時代の仲間4人とランチ。10時半にセットした目覚ましよりも早く起きて
ごそごそと身支度。何でも家の外を通りかかったテリーが「売約済」の看板を見て、ラヴィと
クリストファーとビルに「何かあったのかな」とメールし、驚いたビルがカレシに「どうなってん
だ?」とメールして来て、カレシが「ダウンサイズするんだ」と返信したら、じゃあ久しぶりに
会おうという流れになったとか。最年少のクリストファーは60代後半、ラヴィとビルとカレシ
は70代、最年長でリーダー格のテリーは80代と、まさに「古男子会」というところ・・・。

ワタシはひとり分のコーヒーを入れて、のんびりとThe New Yorkerのページを繰りながら、
インスタントのオートミールとトーストで朝食。今日も暑そう。二階の寝室のエアコンをオンに
しに行ったついでに何気なく八角塔から外を見たら、道路の真ん中に赤いマーキングがあ
る。野次馬気分で外に出て見たら、生垣の下の歩道に赤い矢印と大きなWの文字。少し離
れた裏庭の中ほどに当たるところに赤い矢印とSの文字。「W」は水道、「S」は下水道の接
続点。そうか、若い家族のマイホームの夢が着々と実現に近づいているんだ・・・。

コーヒーマグを手にオフィスに下りて、弁護士に先週通知が来ていた市の固定資産税は買
い主が払うものであることを確認。来月3日の納税期限までに払うべき方が払っておかない
とペナルティが発生する。でも、私たちは納税期限日現在で「自宅」を所有していないので、
今年は高齢者追加給付を入れてざっと8万5千円の補助金がないんだって。何だか損をし
た気分だな。ま、指示された通りにスキャンした通知を買い主のエージェントに送付。こっち
は「住民税」がないから、州の機関が毎年実施する評価額をベースにそれぞれの税率をか
けた固定資産税が各市町村の財源。でも、評価額が下がっても固定資産税の額は下がら
ないなあ、なぜか・・・。

お開きになって帰って来たカレシ、開口一番に「みんな何かしら健康に問題があるみたいだ
なあ」。まあ、それって加齢現象なんじゃないの?日本には「一病息災」という言葉があるそ
うで、医者要らずでピンピンしているよりも、持病をひとつや2つ抱えている方が長生きする
傾向があるらしいよ。もっとも、心身の不具合を愚痴ってばかりの人は欝っぽくなりやすくて、
それで認知症の発症を早める危険があるという話だけど・・・。

ガラクタが語る時間と空間の価値

2015年06月07日 | 日々の風の吹くまま
エアコンの始動で目が覚めて、眠りに戻れなかったカレシに何か猫なで声で起こされた。
「思いついたんだけどさ・・・」。え、また目覚めのブレーンストーミング?「ガレージの整理さ、
要るもの以外はまとめてGot-Junkに持って行ってもらおうと思うけど、どう?」 おっ、ワタシ
は異存なし。無料電話番号1-800-Got(468)-Junk(5865)をそのまま社名にしたこの廃品
回収会社は、26年前にバンクーバーで学資稼ぎの夏休みアルバイトにあぶれた大学生が
起業したもので、今では北米だけでなくオーストラリアでもフランチャイズを展開している。

カレシ曰く「2度呼ぶことになるから高くつくけど、自分で集めてごみ捨て場に持って行く時
間がもったいないんだよね」。そうそう、その通り。時は金なりって言うけど、現代人に一番
不足しているのは「時間」。代行サービスを頼めば、その作業に費やす時間を他のことに使
えるから効率だと思うんだけど、カレシは何でもまず自分でやれる/作れる(他人に金を払
うことはない)と言ってみる人で、たいていはやらず/作らずじまい。何となく自分で靴を履
ける!と言い張って、結局うまく行かずに癇癪を起こす三歳児に似ていなくもないな。でも、
いい大人なんだから、自分でやれること、やれないことぐらいわかっていそうなもんだけど、
ほんとに意地っ張りなのか、それとも単にケチなだけなのか・・・。

今どきの時間はモノを「便利さ」という価値に換算して売るサービス経済の目玉商品のひと
つになったような感もあるけど、便利さは賞味期間がえらく短いから、常に新しい便利さに
買い替えて行かないと、いろいろと不便が生じて来てしまう。でも、買い替え続けていれば
不用のモノが溜まるばかりだから、今度は賞味期限を過ぎた不用品に占拠された「空間」を
お金で買い戻すことになって、廃品回収業が繁盛する。消費経済ってのはあんがい「時間」
と「空間」を代価としてモノを消費することなのかもしれないな。

まあ、ここでつらつらと経済の仕組みなんぞ哲学していても、消費済みのモノは消えてくれ
ない。今の段階で回収業者を呼ぶのはガラクタ整理のための時間と空間を捻出するのが
目的であれば、ついでに家の中のガラクタも集めて一緒に持って行ってもらうと「空間」が増
えてなおいいな。この「ついで」というのは使いようによってはぐんと付加価値が高まる、い
わばおまけクーポンのようなものだけど、そのうち誰かが商品化したりして・・・。

シンプルにしとけと簡単に言うけれど

2015年06月06日 | 日々の風の吹くまま
タイマーをセットしておいたエアコンが始動して目が覚めた。午前10時半でもう暑い感じ。
起床は11時半。今日6月6日は「Dデイ」。連合軍が1944年にノルマンディーに上陸した
日。カナダ軍も参加したので、テレビは懐古話でいっぱい。映画にもなった「史上最大の作
戦」と言われるもので、作戦が終了するまでに連合軍もドイツ軍もそれぞれ10万人をはる
かに超える死傷者を出した。あれから71年も経つのに地球上から戦争がなくなる気配すら
ない。人間って懲りないねえ・・・。

今日はまずちょこっと仕事。また小町横町で繰り広げられる人間模様を地で行くような話で、
人に(たいていは自覚している)欠点を指摘されたり、人の言動にちょっとトゲを感じたりした
だけで、体調を崩したとか、心が折れたとか言う人が何と多いことか。どうしちゃたんだろう
な。いい大人のはずなのに、精神的にひ弱になったとばかり言い切れない屈折した心理が
ありそう。多くの人にとって生きにくい社会なのはわかるだけど、そのうちに「一億総うつ病
時代」が来るんじゃないかと心配になる。だって、うつ病は認知症になるリスクを高めると言
うから、その後に来るのは・・・。

ハーフの日本人がミスユニバース代表に選ばれて以来、世界の有力メディアがこぞって記
事を書いているけど、日本ではほぼ無視されているような印象がある。たぶんどうしていい
かわからなくて困惑しているのかな。いくら心は「日本人」らしくても、見た目はまったく「日本
人」じゃないもんね。半分(ハーフ)しか日本人じゃないもんね。ハーフという呼称には「半端
もの」と言う人格否定的なトーンを感じるけど、たとえば「ミックス」と呼び変えたとしても今度
は「不純物混入」のトーンになるのかな。異質なものにおとなの対応ができないのは想像力
がないからだという話だけど、simplyに(単純に)見かけが違っても相手は同じ人間だと考
えたら自然に対応しやすくなるのに・・・。

さて、仕事が終わった後は家具リストの仕上げと特注品のスケッチ。世の中に「KISS原則」
なるものがあって、「Keep it simple, stupid(シンプルにしとけよ、バカ)」の頭文字。人間っ
て、何でも必要もないのにわざわざ複雑にしては物事がうまく行かないと嘆くところがあるな。
シンプルは簡単。でも、シンプルにするには意外とすごい想像力が求められて、試行錯誤
すればするほど逆に複雑になってしまう。はて、困ったもんだ・・・。

家具選びはヤードポンド法の算数

2015年06月05日 | 日々の風の吹くまま
このところ就寝が遅くなって、東の空がすっかり明るくなって鳥のさえずりが聞こえる頃。あ
と2週間もしたら夏至で、午前4時過ぎには薄明、日の出は5時6分くらい。そう言えば、新
居の主寝室は北東向きだから、夏はもろに朝日が差し込んで来るな。遮光カーテンを取り
付けなくちゃ。部屋の端から端までが天井から床までの窓とスライディングドアだから、長さ
2メートルちょっとのカーテンが3メートル以上要る勘定で、これも特注かぁ。うひゃぁ・・・。

新居の家具の選定と配置計画、目移りばかりでは先に進まないので、今日はしっかり気合
を入れてやり直し。主寝室はマットレスだけで済むプラットフォームベッドとナイトスタンド2つ、
ドレッサー、本棚。リビングはソファと椅子とオットマン(足を乗せるスツール)のセットにコー
ヒーテーブルと本棚2つ。ダイニングはサーバーという低い食器棚2つ、グラス等を入れる
幅の狭いカラスドアの戸棚2つ、(軽食用)カウンターの下にはめ込むモジュール3つ、そし
てダイニングチェア6脚。オフィスになる部屋はデスク(というか作業テーブル)が3つ、本棚
が大小2つ。玄関脇には靴を履くときに座れる丸いオットマン・・・。

鉛筆で輪郭を描いて識別番号を書き込んで、まあこんな感じ↓

     

この家の設計をしていた頃を思い出すなあ。カナダは70年代からメートル法への移行を始
めて、今では完全に切り替わったはずなんだけど、家具や家の寸法はみんな未だに大手を
振ってヤードポンド法。たとえば新居は1475平方フィートで、メートル法表記は法的な文書
だけ。(完全に根付いたのは温度と車の速度と容積くらいかもしれない。)長さは1フット(複
数形はフィート)が12インチ(その下は分数)なので、計算は少々めんどうだけど慣れると
簡単。スーパーの量り売りの食品も、移行当時はキロ当たりの値段を大きく書くことになっ
ていたのが、今はポンド当たりの数字が幅を利かせているからおもしろい。もっとも40年も
ポンドで買い物をして来たもので、ワタシの手には1ポンドの重さの感覚が馴染んでいるし、
長さだってフットとインチの方がピンと来るんだけど・・・。

隣のアメリカが頑固にヤードポンド法にしがみついているせいかもしれないけど、このヤー
ドポンド法、別名imperial unit(帝国単位)と言うから皮肉と言えば皮肉。ご本家の「大英帝
国」はとっくの昔にメートル法に移行したのに・・・。

ガレージセールみたい

2015年06月04日 | 日々の風の吹くまま
まだ何となく肌寒い感じがするけど、今日のそよ風はかなり快適。予報の通りに今年初の
猛暑になるのかな。ゴミ収集車の轟音に起こされてばかりで、寝足りない気分。それでもカ
レシを英語教室に送り出して、さて特注家具のスケッチにかかろうと思っていたら、お隣の
パットから「手押し車を引き取る人がもうすぐ来るよ」と電話があって、間髪を入れずにゲー
トのチャイムがピンポ~ン。教会のボランティアをしているバリーさんと言うすてきな紳士。
ガレージに2つあった一輪の手押し車とついでに新品のドアノブ5個を持って行ってもらった。

家の中に戻って、それではと座ったとたんに今度は友だちのイアンから電話。「ダウンサイ
ズの準備は進んでいるかい?」と聞くから、今のところはガラクタの山がアップサイズするば
かりなのよ~と言って、2人で爆笑。娘夫婦がとうとう家を買ったそうで、不用の園芸道具が
あれば譲ってもらいたいとのこと。親しい人から譲って欲しいと言われるとすごくうれしいね。
カレシも喜ぶこと請け合い。家族ぐるみの付き合いが長くて、5歳の頃から知っている娘の
アンは薬学博士で、証券業界で働くフィリピン系のイケメンお婿さんブライアンとの間に二卵
性双生児の息子がいる。双子ももう小学生だから、そろそろ庭付きの戸建てをということに
なったんだろうな。おめでとう!

それでは家具のスケッチをば、と思ったらまたパットから電話。今度は「友だちのデイヴが
材木を取りに来てるんだけど」。はいはいとまたガレージに走っていって、オーバーヘッドド
アをがらがら。デイヴさんは70代後半くらい。カレシが「いつか」のためにため込んだ諸々
の材木をパットの手を借りてトラックに積み込み。垂木の上に渡してある長い板(根太)を見
つけて、パットと下ろす方法をあれこれ。エンジニアのパットは「計算尺があれば簡単さ」と
言うので、じゃぜひもう一度来てくださいね!電気ストーブやヒーター、エコーの古いバッテ
リも「使えそうだ」と引き取ってくれて、キャンプ用の大きな灯油ランタン2つも「家内が喜び
そう」と持って行ってくれた。

池の水中ポンプとか電動のミニ耕運機、ヘッジトリマー、チェーンソー、丸鋸と言った道具が
まだいろいろ残っているけど、車を入れられないくらいごちゃごちゃしていたガレージも少し
はすっきりした感じ。さて、引っ越しまでここに保管する家具を早く注文しなくちゃ・・・。

普通に始まってドラマで終わった1日

2015年06月03日 | 日々の風の吹くまま
まだ肌寒いけど、週末には季節外れの暑さになるという話。 夏は沿岸部より暑い内陸の
郊外では30度なんておっそろしい予報。ここ何年か低温の春が続いて閑古鳥が鳴いてい
た園芸センターが俄然大賑わいで、トマトやキュウリの苗が飛ぶように売れているとか。今
年の分は売切れてしまったものもあるというからすごい。イチゴ農場でももう収穫が始まっ
たそうで、地物のイチゴが出回るのも近い。ブルーベリーも早いかなあ。

今日は掃除に来たシーラとヴァルに7月まで継続して欲しいこと、リビングの本棚の本はど
れでも何冊でも持って行って欲しいことを話して了承を得た。(最後の掃除の日には長いこ
と世話になった2人に「慰労金」をあげるつもり。)掃除に忙しい2人を残して、私たちはまず
リサイクルデポ参り。次に日系センターのブックセールに寄付する本とストレージに収納す
る本をトラックに積んでバーナビーまで。日系センターの入り口を探すのにちょっと手間どっ
たけど、ハンサムなお兄ちゃんが台車を持って来て、段ボール箱3個を運んでくれた。

ストレージに段ボール箱6個を収納した後は、もう少しで新居になるところだったハイゲート
地区にあるSave-On-Foods。交通量の多い幹線道路で午後でも路駐できたから驚き。今
はワタシの大好きなfiddlehead(こごみ)がシーズンで、食べられる間に食べられるだけ食
べたいので、今日も2パック。フリーザーには珍しく冷凍のキュウリウオ(チカ)があった。子
供の頃によく母が丸ごとフライにしてくれたなあ。よし、あしたはチカの丸ごとフライに決まり。
袋を提げてトラックまで歩きながら、カレシ曰く「初めの印象は良かったけど、今になって見
ると環境がイマイチだなあ」。うん、昼間見るとたしかに周辺はうらぶれた感じ・・・。

うらぶれていると言えば、午後10時すぎにパットが「裏ですごいことになっているぞ」。裏口
のポーチに出てみたら、シンママんちの裏にパトカーが2台。どうやらシンママが女性警官
をど突いているらしく、すごい大声でFワードを連発。男の声が怒鳴り合ったり、子供が泣い
たり、犬が吠えたりのドラマを展開。ドラッグの売人が出入りしているのは警察も知っている
けど、やっと配達の現場を押さえたのかな。環境の劣化を嘆くところだけど、「ここは最初の
夜以来いつも何か騒ぎがあったような気がするな」とカレシ。うん、あんがい昔からこんなん
だったのかもね。まあ、もうあと2ヵ月半・・・。

恋女房も古女房になると・・・

2015年06月02日 | 日々の風の吹くまま
なぜか肌寒い朝(といってもほぼ正午だったけど)。今日はまず銀行とモールへひとっ走り。
寄付する本を何冊も入れたトートバッグを担いでいたら重くて腕がしびれてきた。地下鉄駅
のそばに慈善団体の寄付ボックスが何個も並んでいて、その中の「本」のボックスに全部入
れて、モールまで歩くかどうか思案。ごく緩けど上り坂なので、ぐうたらして一駅だけ地下鉄。
銀行に行って、モールでCrate & Barrelをのぞいて、スーパーで今日と明日の食材の魚と、
カレシに頼まれたトマトとオリーブを買って、また地下鉄。それでも駅との間の往復で30分
歩いたから、いい運動。

工作室を片付けていたカレシ、ガラクタを集めて自分出ごみ捨て場に持って行くのは非効
率的だから、廃品回収業者に任せることにしたと言い出した。あはっ、それ、ワタシが前か
らちょこっとカレシの耳に吹き込んであったアイデア。ルーフデッキに置くプランターについ
ても、サラダ用の摘み菜を栽培するだけだから扱いやすい小さいサイズにする言い出した
のも、元はやたらと大きなプランターを計画して、大きすぎてルーフデッキに置けないかもし
れないと心配し出したときにちょこっと示唆したアイデア。でも、カレシはいたくご満悦・・・。

何しろカレシの耳は「聞かない耳」で、おまけにワタシの天の邪鬼に輪をかけたへそ曲がり
と来ているから、下手にああしたら、こうしたらと「アドバイス」しても即座に「ノー」、「ダメ」、
「ムリ」と却下されるのがオチ。そこで思いついた苦肉の策がこの「吹き込み戦術」。要は、
「アイデア」をさりげなくサジェスチョンするだけにしておくと、そのうちにカレシの方でそれを
「思いついて」くれるから、そのときに「あら、いいアイデアじゃないの」と持ち上げて、実行し
てもらえば、波風を立たせずに円滑な「家庭運営」ができるというわけで、成功率は80%く
らいかな。

引っ越し大作戦の過程でけんかの度に「おまえは独断的過ぎる」と非難して来たカレシだけ
ど、今は(家事は女の仕事と思い込んでいたようで)何もかもサポートなしで丸投げしていた
から、いきなり異国での家庭運営を任されたワタシはひとりで自分なりに考えて決めざるを
得なかったんだとわかってくれたらしい。まあ恋女房だって40年も家庭を切り回して来たら
悪賢い古狸になるということ。逆に蝶よ花よと大事にされていたら今のワタシはないと思う
から、カレシの怪我の功名ってことでいいんじゃない?

目移りしてばかりの家具選び

2015年06月01日 | 日々の風の吹くまま
6月だ!目が覚めたときに暑いたと思ったのに、いつの間にか曇って来て、気温が下がっ
てしまった。午後にはお湿り程度の雨。ヘン天気だけど、今日から芝生の散水制限。5月は
記録的に雨の少ない月だったそうで、たしか2週間くらい前に短時間に猛烈な雨が降った
はずだけど、あの土砂降りでも足りなかったのかな。まあ、暖冬で山の積雪が少なかったか
ら、貯水池に流れて来る雪解け水も少ないだろうし、だいじょうぶかな、この夏・・・。

きのうはまだ山のようにある紙類をシュレッダにかけながら、注文する家具のリストを表に
まとめる作業。ところが、家具会社のサイトのカタログ写真を見ながら寸法をチェックしてい
るうちに、あっちのデザインがいいかな、こっちの方が良さそうかなと、目移りのしっぱなし。
いっそコントラクターのマイクに作り付けを頼むつもりだったオフィスの家具も注文しちゃうか
と言うことになって、しまいには間取り図に鉛筆で書き込んであった新調とお古の家具の識
別番号がめちゃめちゃになって、どれがどれだかわからなくなってしまった。やれやれ、新し
い家具を選ぶのは楽しいけど、ダイニングとリビングはひと続きのオープン設計になってい
るから、調和の取れたインテリアを考えるのは思ったよりタイヘン・・・。

今日も日がな1日シュレッダをぐじゃぐじゃ言わせながら、まずは番号を振り直したリストを
仕上げて、まっさらの新しい間取り図に家具の輪郭を書き込む作業。オフィスの作業テーブ
ルや書棚が加わったので、新調家具のアイテム番号は「21」まで伸びた。何だか見積もり
を取るのが怖い感じもするけど、キャンセルした屋根葺きと二階の改装に充てるつもりだっ
た予算枠に収まったらめっけものかな。素材はカエデかオークの無垢材。リビングで使うお
古の家具がオークだし、カエデはきっとお高いから、ここは親近感のあるオークだな・・・。

昔、ニューヨークの女の子たちの夢は結婚するときに新居の家具をブルーミングデールズ
で揃えることだと聞いたことがある。カレシと結婚したときはワクワクする家具選びも華やか
な結婚式もなかったんだけど、ワタシの心のどこか奥深くに「女の子の夢」が生きていたか
ら、40年かかってやっと訪れた「ブルーミングデールズでの家具選び」に胸が躍るのかもし
れない。ワタシにだって、いくつになっても「女の子」の一面が残っているってこと・・・。