リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

歌だけのミュージカルはオペラ?

2015年06月15日 | 日々の風の吹くまま
今日は起きて、朝ごはんを食べて、まずは仕事2つ。仕事量を減らしやすいように、一定額
になったら請求処理をするトリガー制にしてもらったけど、なぜかコーディネータさん3人が
てんでに仕事を送って来るから困ったもんだ。ま、小さいからいいか~とのんきに引き受け
るワタシもワタシなんだけど、仕事癖は一朝一夕では治らないもんで・・・。

仕事が終わったらもう夕食の時間。今夜は2年ごとに開かれるカナダのミュージカル育成イ
ベント「InTune」の一環としてArts Clubの新作ミュージカル『Onegin』の読み合わせがある
ので、オリンピックヴィレッジ駅で降りて、フォルスクリークの遊歩道を歩いて行くつもりでい
たら、ディーゼル油の流出騒ぎで遊歩道が一時閉鎖になったと言うニュース。マリーナに係
留していたヨットやボートが油を流したのかな。遊歩道沿いのタウンハウスの住人に窓を開
けないように言っているらしい。遊歩道は閉鎖解除になったようだけど、結局カレシに近いと
ころまで送ってもらった。グランヴィルアイランドに入る道を歩いていたら、水が何だかいつ
もよりずっときれいな感じ・・・。

『Onegin』は新劇場で上演するためにArts Clubが制作依頼した、プーシキンの原作とチャ
イコフスキーのオペラを翻案したミュージカルで、資金集めのときに20万円ぐらい寄付した
せいか、何か自分の子供のような気がして進捗が気になっていた。読み合わせ(というより
は、普通のミュージカルと違って全編をせりふなしの歌だけで通しているから「歌い合わせ」)
は2度目。前回は第1幕が中心だったけど、今回は第2幕。制作途中だから確定キャストで
はないけど、オネーギンをバリトンで歌った役者がなかなかはまっていたな。遊びすぎて、
暇すぎてと拗ねているようなニヒルな表情が、かって冷酷に振ったタチアナへの想いが燃え
上がったとたんに恋に悶える男の鬼気迫る表情になるからすごい。

まだ衣装も舞台装置もない譜面台だけの歌い合わせは40分ほどで終わって、Arts Club
が依頼した作品を集めた本をロビーで見つけて買って、最近のブロードウェイにかかる華や
かなミュージカルと比べたら(今風の)娯楽性に乏しい気もするけど、オペラにありがちな肩
肘を張った感じはない。何よりもカナダのミュージカルを創作、作曲、上演する地元産の人
材が育っているのは「パトロン」としてうれしいかぎり。このオペラ風ミュージカル『Onegin』
の初演は来年3月。成功するといいなあ・・・。