リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

何ともユーチュービッシュな・・・

2015年06月14日 | 日々の風の吹くまま
日曜日。父の日かと思ったら、それは来週で、今日はただの日曜日。その来週の日曜日、
国連が制定したと言う「国際ヨガデー」とかいう日に因んで、州政府がダウンタウンに通じる
バラード橋の上で何千人だかが一斉にヨガをやるイベントを開催するために橋を交通止め
にすると発表してひと悶着。何と「橋の上」を意味するOn the Bridgeをもじって「Om the
Bridge(橋をオウム)というタイトル。何ともユーチュービッシュな発想で、アホか!何を考え
てるんだろうな、近頃の政治家は。すったもんだの末、(おしゃれなヨガウェアで知られる)ル
ルレモンがスポンサーを降りて、集団ヨガは結局取りやめ。アホか・・・。

それにしても、政府が「国際ヨガデー」なんて万人共通とは言えないイベントを企画して、そ
のスポンサーがヨガウェア専門の大企業となると、ヨガの精神はどこへ行ったのかと思って
しまう。国際サッカー連盟(FIFA)のスキャンダルもそうだけど、スポーツも健康もオリンピッ
クも(はては民主選挙も)やたらとお金がかかるファッションイベントになったような感じだな。
「イベントプランナー」なる職業があって、日本には専門学校や大学の学科もあるらしい。ま
あ、見たところ華やかそうだし、人に聞かれてうれしい職業なのかもしれないけど、やっぱり
ユーチュービッシュ・・・。

テロだの戦争だのISISだの原発だの不況だの気候変動だのと、メディアのいたるところで
あまりにもネックラなニュースばっかりなもので、人間は抑うつ気分に陥ってしまって、ほん
の束の間でもいいからふわぁ~っと舞い上がって浮き世(憂き世)を忘れたいのかもしれな
い。ソーシャルメディアにアホか!と言うような(それしか形容詞がなさそうな)動画や投稿
が氾濫しているらしいのも、そういう瞬間風速的な娯楽を求める世情を反映しているんだろ
うな。YouTubishに、Twitterlyに、あっという間に拡散して、あっという間に雲散霧消。もし
かしたら、世界的な「元禄時代」とか・・・。

動画や投稿がネット世界で野火のように広がるのをgo viralというけど、ウィルス感染症が
蔓延する様子を想像すると、実に言い得て妙。俗に(アンディ・ウォーホルが言ったという)
「15分間の名声」という言葉があるけど、今どきは何でも瞬時に世界を駆け巡って、すごい
注目を浴びて、気がついたら忘れられているから、「15秒間の名声」というところかな。いや、
ネットの世界の名声は「15ナノ秒」しか続かなかったりして・・・。