リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

ロックダウン4週間の日常風景

2020年04月15日 | 日々の風の吹くまま
4月14日(火曜日)。☀☀☀。連休明け。目が覚める前にいろんな人とぎゅっとハグしては笑いあっている夢を見ていた。たとえ夢でも、涙が出そうなくらいにうれしかったな。ある調査会社がカナダ人に平常に戻ったときに真っ先に何をしたいか聞いたら、「友だちや家族とのハグ」が45%で断トツのトップ、次いで人との繋がりの結び直しの34%で、長引く外出や社交の自粛が精神的な負担になりつつあるのがわかる感じ。ちなみに「仕事/職場に戻る」は15%、「ジム/フィットネスに復帰」はわずか9%と、テレワークもまんざらでもないと知った人がかなりいる一方で、ストレス解消にスナックを食べながら仕事をしているうちにジム通いが億劫になってしまった人が大勢いるということらしい。

小町横町をのぞいていたら、『家族総出でスーパーに来るの止めて欲しい』というトピックが上がっていて、最近行きつけのスーパーの真上にあるウォルマートに上がる入口に「1世帯につき大人1人」という大きな張り紙があったのを思い出した。家族連れによる爆買いの防止策かと思ったけど、「1世帯1個」とか数量制限をかけているから、ちょっと違う狙いなのかなと考えていた。非常事態宣言下のBC州では、スーパーや銀行などの生活に不可欠なサービスは「2メートル」ルールの徹底を条件に営業が認められているので、行列の立ち位置を指定したり、一度に入れる客の数を制限している。つまり、人数制限をしているところでは、両親に子供2人(果てはじじばばまで)が入ってぞろぞろと歩かれると、それだけの人数の客が外で行列して待たなければならないわけ。それにしても昔から家族総出でスーパーに繰り出すのはなぜか中国系に多くて、そういう家族文化だろうとは思うんだけど、今は「平常通り」じゃないんだから、clueless(無知蒙昧)もほどほどにしてもらわないとね。

 
信用組合の支店の外の行列(マクドナルドは閉店中)

ワタシが行くSave-On-Foodsでも店内のあちこちに「2メートル」ルールの張り紙があって、みんなけっこうまじめに実践している感じ。レジへはロープを張った通路の床のマークに従って並んで、順番に開いたレジに行って、前の客が離れるまでは「ここで待って」というマークのところで待機。慣れて来るとけっこう効率的じゃないのという感じがして来るからおもしろい。紙製品の売り場では、今日はキッチンペーパーが数パック残っていて、よく見たらどれもジャンボロール6本のメガパッケージ。なぁるほどっ。先日買った12個入りのトイレットペーパーが実質的に48個相当だったし、「1世帯1個」の制限でもかなりの量を買えるようにと、意図的に大きなパッケージを仕入れているんだ。でも、このごろ特に品薄なのは砂糖とバターと小麦粉だけど、小麦粉の20キロぐらいの大袋が残っていたのは1人では家まで運べないからだろうな。肉類の数量制限が取れたのはみんな買いだめし過ぎて冷凍庫が満杯になってしまったのかも。

日常生活が激変し始めてから数週間、非常事態宣言によるロックダウンでさらに窮屈になってから4週間。手洗いと並んでロックダウン解除への鍵を握っているのがこの「2メートルルール」で、道路ですれ違うときにも互いに譲り合って十分な間隔を空けるのが新しいマナー。ニューウェストの市民は前から行儀が良かったけど、それがいっそう良くなったような感じで、はて、元の日常が戻って来てもこのまま定着してnew normalになるのかどうか。


スーツケースをしまって、バルコニーに椅子とテーブルをおいて

2020年04月14日 | 日々の風の吹くまま
4月13日(月曜日)。☀☀☀。イースターマンデイ。法定祝日ではないので、普通なら復活祭の4連休最終日の人と連休明けの人がいるんだけど、今年はそんなのに関係なく「在宅」の人が断然多いかもしれないな。昔、昔、カレシもワタシも公務員だったときは揃って休みだったのが、ワタシが会計事務所勤めに転職したら、復活祭の月曜日は平常勤務で、しかも納税申告の時期でてんてこまいだったから休みも取れなくて、のんきに寝坊を決め込んでいるカレシを横目に、ひとりでバスに乗って出勤したっけ。昔も遠い昔の1980年代後半の話。

今日はなぜかカレシが園芸にのりのりで、日当たりのいいバルコニーでひと仕事。ワタシはカレシの周りをうろうろして、ねえ、地下のロッカーに置いてある椅子とテーブルを出して来ようよ。座るところが欲しいねと、すてきなパティオのセットを買おうかという話もあったけど、戸外で食事をするのは2人とも好きじゃないので、あまり使うこともないだろうし、配達してもらって運び込むのも大変だからとボツ。代わりにウォルマートで買って来たのが、自力で運べる千円の折りたたみ式パイプ椅子2脚と一応は木製らしい2千円の折りたたみテーブル2個。ウォルマートは「とりあえず」使える安物を買うには最高。テーブル1個は冬の間ワタシのミニチュア工房で使い、もう1個と椅子2脚は(風に飛ばされないように)地下駐車場にある専用ロッカーにしまっておいた。

鍵を持って、さあ行こうというときに、カレシが「ポットが足りなくなりそうだけど、ロッカーにあるかなあ」。そういえば、置き場所がないからってゴミ袋に入れて持って行ったような。なんて言いながら、お決まりの「もののついで」で、寝室のクローゼットに置いてあったスーツケースをロッカーにしまおうということになって、何だか大がかりな移動。ロックダウンの外出自粛している人たちが思い立って始めたプロジェクトで「家の中の片付けと掃除」が2位にランクされていたっけ。コロナ騒ぎがなければ今ごろはそろそろ荷造りを始めていたはずのスーツケースだけど、秋のクルーズだってどうなるかわからないから、とりあえずお蔵入り。地下2階の住人専用の駐車場に行ったら、おお、車でいっぱい。みんな在宅してるってことだね。ロッカーから椅子とテーブルを出して、スーツケースを収納して、カレシのポットの袋を探し出して、ミッション完了。

エレベーター1台がまだ故障したままなので、1回に2人か1人+カップルしか乗れない今はちょっぴり不便。おとといの土曜日の午後には、管理会社から社交訪問の来客は極力慎んでというお達しが出ているのに、どう見ても住人じゃない人たちがビジターの駐車場のある地下1階から数人で乗って来るもので、ロビーで行列して待っている住人たちはなかなかエレベーターに乗れなくて大迷惑。一緒に待っていた20階のメリルが業を煮やして、ロビーで人を下ろして空で地下へ行こうとするのを「乗ってしまおうぜ」と捕まえて、地下1階で待っていた家族連れに「今は定員2人なので」と肩透かしを食わせて、次にロビーで待っていた人たちに「お先に」とやったので、やっと帰って来れたけど、ほんと、住人じゃない人がいったいどれだけ来ていたんだか。というか、復活祭だからと何人も家族や友人を呼んだ住人がどれだけいたことやら。マンション内のいたるところに「2メートル間隔で/エレベーターは2人乗り/来客は自粛」の張り紙があるのに・・・。



復活祭だけど、人間社会はいつ復活するのかな

2020年04月13日 | 日々の風の吹くまま
4月12日(日曜日)。☀☀☀。復活祭。今日もいい天気。なのに、けさは何だか気分が落ち込んで、朝ご飯の前にちょっとだけ泣いてしまった。ワタシとしたことがという感じだけど、友だちと会って対面での交流ができないもどかしさがストレスになってたまっていたんだろうな。友だちの多くはFBで近況を知ることができるし、ひと回り年上の仲良しのケイトはお姉ちゃんぶりを発揮してジョークやお笑いネタをメールで送ってくれるのにね、やっぱり「巣ごもりストレス症候群」かなあ。カレシにがっちりハグしてもらって気を取り直したけど、甘ったれだねえ、ワタシ。

今日のニュースでは、カナダ全国での検査数はこれまでに42万7685人で、感染者の累計は2万4367人、死者は717人。人口3500万人の国でこの検査数は多いのか少ないのかはわからないけど、単純に計算した感染率は5.7%。一方で人口がカナダの10倍ある隣のアメリカでは感染者数が55万人を超え、死者も2万人以上。何なんだろう、この違い。医療制度そのものが根本的に違うからなのかな。カナダの医療制度は州政府の管轄で、基本的にそれぞれの公的医療保険制度(皆保険)の下で、非営利組織が運営する病院や診療所が治療費すべてを保険請求するしくみで、患者に直接請求することは禁じられている。患者の自己負担もはゼロで、BC州では今年から医療保険料もゼロ。その代わり予算の関係や人手と機材の不足で、医療の全段階でトリアージが恒常化していて、患者個人の自由が利かないことへの文句は多いけど、大規模な流行が起きると州全体で組織的に対処できるのは強みだと思う。

連邦政府がコロナ関連の経済支援対策として打ち出した賃金補填案は、何と連休中の土曜日に議会が臨時召集されて、与野党が一致して法案を可決し、その日のうちに上院を通過、女王を代理する総督の裁可を受けるという猛スピードで成立。3月に15%、4月以降に30%以上の減収になった事業体に対して従業員の賃金を年収約580万円を上限にその75%、最高で週あたり約8万5千円を3月15日に遡って最長12週間補填するというもので、今後2週間から5週間のうちに支給を始めるというから、ほんっとに早っ。

カナダ政府がコロナ関連で収入を失った人たちに支給し始めた月20万円(4ヵ月で80万円)の支援金は、申請すればとりあえず収入などの資格審査をせずに即支給。今実際に困窮している人たちを救済するのが目的なので、支給対象外だった人たちには後で所得税申告などを通じて返済してもらうので、必要がない人は申請しないで欲しいと書いてある。どこかで日本国総領事館がワーキングホリデイなどの短期滞在者に帰国勧告を出したと聞いていたので、思うところがあってローカルの日本語掲示板をのぞいてみたら、案の定。ワーホリももらえるのかに始まって、どこへどうやって申し込むのか、後で返せといわれても帰国していれば「もらい逃げ」か、州の家賃補助はもらえるのか、いやもらえないだろう、いやもらえると喧々諤々。まるでくれるものはもらっとかにゃ損、損という感じだけど、中には(明らかに不正に)受給してSNSで自慢する猛者までいるらしい。たかり根性丸出しというか、さもしいねえ、キミたち。あぁ~あ・・・。


毎日買い物するのはなじみのスタッフに会いたいから

2020年04月12日 | 日々の風の吹くまま
4月11日(土曜日)。☀☀☀。復活祭の連休2日目。すごくいい天気なのに、きのうと打って変わって今日はすごく静か。遠出するなと言うのに遠出する連中がみんな出払ってしまっていないってことかな。我が家はいつものようにまじめに掃除をしてから、今日のランチにする「何ちゃってバリーマルー風アイリッシュシチュー」の仕込み。深いスープ鍋にマッシュルームのストックと水、レシピにあるラムとたまねぎ、にんじん、じゃがいも、タイムの他に、冷蔵庫の野菜入れをかき回して見つけた半端な野菜(今日はブロッコリの太い茎)やルーフデッキのプランターで冬越しして薹の立ったパセリやほうれん草やねぎを刻んでぶち込んで、薄塩でことこと。中世のイギリスでは炊事場の大きな暖炉にぶら下げた大鍋に肉や野菜をぶち込んで煮たスープに、適当にそこらの具や水を足しては食べていたせいでイギリス料理はまずいんだという話を聞いたことがある。でも、ワタシの「何でも入れちゃう」スープはおいしいよ。

午後には特に必要不可欠なものはないけど買い物。思い立って1日おきにしてみたんだけど、すっかりなじみになったスーパーのスタッフのみんなが恋しくなって、またほぼ毎日に逆戻り。とかいなかの小さめの店だから、いつの間にかすっかり顔なじみになって、いつも他愛のない世間話。レジと品出しをローテーションでやっているジェイヴィーとフェニルは孫息子くらいの年頃のいい子たち。ランディとアーシンは彼らより少し年上。女性陣はタミー、グレンダ、デイナ、サニー。魚と肉の売り場はセリナ。店長さんや最近配備された警備員のおじさんとも「ハァ~イ/バイバァ~イ」の仲。新しく入って来た女の子たちにも顔を覚えられて、何かみんなに会ってほんのちょっとだけでも声をかけ合うのが楽しみで買い物に行っているような感じだな。

今日の「収穫」はトイレットペーパー。ずっとワタシが行く頃には売り切れていたんだけど、今日は12個入りパックが8つぐらい残っていて、うわっ。まだ6個ぐらいあるから当面切らす心配はないけど、次はいつお目にかかるかわからないし、「1家族につき1パック」に制限されているので、買っておくことにした。数量制限が「お1人様につき」じゃないのは、子供やじじばばまで連れて来て「1人1パック」を利用して何個も買って行った家族がけっこういたからだそうな。ぞろぞろ家族連れと言うと何系か見当がつくから、出身国ではあたりまえの「生活の知恵」なんだろうとは思うけど、そうでなくても悪目立ちしがちなのに。
 

意気揚々と抱えて帰って来たトイレットペーパーのパックを良く見たら、あれ、「12個=48個」と書いてある。つまり、「メガロール」1個がレギュラーサイズ4個分。普通の12個入りを買ったつもりが何と48個も買ってしまった勘定で、どうりでワタシの腕で抱えたらちょっと持て余し気味だったはず。もしかしたら今年はもうトイレットペーパーを買わなくてもいいかも。まさに「買いだめパック」というところかな。


コロナバカにはワクチンも駆除薬もない

2020年04月11日 | 日々の風の吹くまま
4月10日(金曜日)。☀☀☀。グッドフライデイ。復活祭の連休の初日。さぞかし静かだろうと思ったら、どうして、どうして。下の6番ストリートは平日よりも車の通りが多いし、バイク族が爆音を立てて行ったり来たり。なぁんだ、初夏の連休とちっとも変わりないじゃないの。おまけに行楽地/別荘地のサンシャインコーストやバンクーバー島との間にあるガルフ諸島へのフェリーはきのうの午後からRVやカヌーや自転車を積んだ車で満杯だというから呆れる。今が正念場だから不要不急の外出や遠出はしないでとうるさいくらいに言ってるのに。あのさ、こういうときにこそ人間の本性がネットで晒し者にされるの。ネット界隈を徘徊しているトロールに注目されないように、SNSなんかに「疎開ラブ~」なんて重症のコロナバカっぷりを投稿しない方がいいよ。

きのこ屋のマット君の野菜ボックス配達は今日は12時半。カレシのグループレッスンが終わるのを待って、運動を兼ねてティペラリー公園へ。ジャケットが不要なくらいの暖かさ。アウトドア派が遠出したくなる気持もわからないではないかな。でも、そこを我慢してもらわないことにはいつまでもロックダウンが解けないの。自己中のコロナバカのおかげでみんなが仕事に戻れないし、外食もできないし、ヘアカットもできないし、遊びにも行けない「巣ごもり」が続くわけで、ほんっとに自己中人間はコロナよりも始末が悪い。日本の自粛要請はどう見てもなまっちょろいけど、巷の反応も「店が潰れる」、「不便になる」、「閉めたら客が離れて戻って来ない」などなどと自分目線。まあ、十分な支援策も講じないで営業自粛はないもんだと思うし、アベチャンのような張子の虎がリーダーなのは気の毒だと思うけど、そこはやっぱり「何のためか」という意識を共有しないと事態は好転しないと思うね。

その点、現金20万円を4ヵ月間支給という支援策を打ち出して、月曜日に申請受付が始まって、2日後にはもう銀行口座への振り込みを始めた我が国のジャスティン君には感心したな。受給資格の確認は後回しにして、とりあえずコロナで収入が減ったりなくなったりした国民が申請したらすぐに支援金を払って、落ち着いてから受給者を監査して、不正を見つけたら詐欺罪で告発も辞さないというんだから、ワタシは自由党支持者じゃないし、ジャスティン君は好きじゃないけど、なかなかやるなぁという感じ。アベチャンやアッソー君にはこんな発想は逆立ちしたって出て来ないだろうな。打撃を受けたビジネスの賃金を75%(上限つき)肩代わりして雇用を守ろうという施策も、上は大企業から零細企業、自営業、はては非営利ビジネスまで支援の対象にしたからエライ。他に州のレベルでも家賃の補助や無利子貸付金などを次々と打ち出して、とにかくお金を注ぎ込んでいるから、ロックダウンで不便していても国民のほとんどは協力的で、少数政権のジャスティン君の支持率はぐんと上がったし、BC州でも同じく少数政権のホーガン首相の株はうなぎ上り。

パンデミックや大規模な自然災害のときには政府の指導者や官僚の能力はもとより、社会文化やコミュニティの気質、はては巷の人間個人の成熟度まで、その国を形成するあらゆるものの資質が試されるということかな。自己中のコロナバカにはワクチンも駆除薬もないけど、いずれはツケが回って来て、払えなければ自滅するだろうから、放っておくしかないか。


復活祭の連休前なのにどこも静か

2020年04月10日 | 日々の風の吹くまま
4月9日(木曜日)。☀☀☀。今日も気持がぱっと明るくなるようないい天気。きのう行きそびれた州営の酒屋までてくてく。8番アベニューはパタロ橋を往来する車やトラックでいつもかなり交通量が多いところなんだけど、今日は歩行者信号なんか使わずに好き勝手に横断できるくらいにがら空き。歩道が狭いので、人との間隔を空けるのに車道に下りてすれ違えるくらい車がいないんだけど、歩いている人にもめったにお目にかからない。

酒屋のあるモールのスーパー(セーフウェイ)の前を通ったら、レジかご使用禁止の看板が立っていて、買い物客が野菜を入れるビニール袋を下げて出て来たからびっくり。ワタシの行きつけのスーパーではいつも誰かがレジから回収して来たレジかごのハンドルを殺菌シートで拭いて積み上げているし、入り口を入ったところにあるスタンドで殺菌ジェルをシュッとやってから買い物を始めるようになってるけど、東部のチェーンに買収されてから青息吐息だったセーフウェイはそうする余力がないってことなのかな。レジかごが使えないんじゃ何品も買うのはめんどくさそうで、こまめに買い物に出ることになってしまいそうな気がするけどね。

モールの酒屋に着いたら、あら、開店時間が11時になっている。閉店時間も早くなったし、おまけに日曜日は休業だって。もっとも、ワタシが来たばかりの40年以上昔はこういうのが普通だったんだけどね。酒屋に限らず、小売業は、当時のLord’s Day Act(安息日法かな?)という連邦法によって日曜日は休みで木曜日と金曜日だけ夜9時まで開けることが認められていて、日曜日に営業したら罰金ものだった。いつから店が週7日ぶっ通しで夜遅くまで開いているようになったんだっけな。1980年代に大型の量販店が登場して、商業地域の外に店を作って日曜日に営業するようになって、カナダ連邦最高裁がキリスト教に基づくLord’s Day Actは宗教の自由を保証した権利及び自由に関するカナダ憲章に反すると判断したことから、州法、市町村条例、労働組合が三つ巴になってのすったもんだがあったけど、80年代の終わりには日曜ショッピングがあたりまえになり、深夜営業もあたりまえになっていたっけ。

酒屋の開店まで30分あったので、今日は諦めてまたてくてくウォーキング。連休前には必ずといっていいほど値上がりするガソリンが何とリットル93円に下がっていてびっくり。サウジアラビアとロシアが石油を減産するしないでもめて原油価格が暴落状態になっていたせいもあるけど、政府がメディアを通じて「出かけるな」と口を酸っぱくして言っているせいもありそう。とにかくせっかくの連休だけど地方に行くな、家族で集まるなで、いつもは仲の良くないBC州とアルバータ州の政府が共同して「州境を越えるのはやめて」だし、教会も復活祭の礼拝や行事を自粛。これじゃあガソリン、売れないよね。何だか脱グローバル化の足音が聞こえて来そうな予感・・・。


ねじもたがもゆるゆるという感じだけど

2020年04月09日 | 日々の風の吹くまま
4月8日(水曜日)。☀☀。せっかく良く眠れていたのに、カレシに起こされたから眠たぁ~い。でも、すごく暖かぁ~いっ。午前中にウォーキンに出たけど、あんまり天気が良かったもので、ついでにきのう切らしたブードルズのジンを買うのに、8番アベニューからマクブライドのモールまで行くはずだったのをすっかり忘れて、逆方向の坂道コースに行ってしまった。ま、ここんところ(ストレス解消に?)やたらとチョコレートやクッキーを食べていたカレシが体重が増えたと言い出したので、運動量が多い坂道コースの方が良かったかな。ジンはタンカレーがあるから、今日はそれでしのいでおこうっと。

日本(というか主に東京圏)の緊急事態宣言、発令したはいいけど、感染拡大防止のためにどこに休業を「要請」すべきかで東京知事とアベチャンがすったもんだやっている間に、デパートや何やらが先手を打って閉店、休業だって。デパートはいわゆる「デパ地下」だけ開けているところもあるそうだけど、あの食品売り場、どう見たって「三密地帯」で、買い物客や販売員の間に安全距離を確保するのはまず無理そう。濃厚接触しないと仕事にならない床屋や美容室も「生活に必要だから」休業は要請しないとか。だいたいからして食べ物屋や飲み屋では、マスクしてたら食べるのも飲むのも不可能で、かといってひたすら無言で食べるのも味気ないだろうしで、ここでも安全距離の確保は難しそう。居酒屋やバーなどの飲み屋に至っては、酔うほどに大声で唾を飛ばしてしゃべるようになるわけで、腕の長さ以上離れて座っていたらなおさら。ほんと、なぁ~んか今ひとつわかってないような・・・。

日本では病院内での感染がかなり多いようだけど、慶応大学の病院の研修医たち40人くらいが、会食を控えろと言われていたのに、「研修が終わったぁ。お疲れさまぁ」と飲み会に繰り出してばか騒ぎをやらかしたために、病院では研修医99人を自宅待機させるはめになり、そのうち18人が感染していたというから、何をかいわんや。コロナ戦争の最前線で戦っているはずの医者がこれじゃあ、もうどうしようもないな。おまけに幹事が口止めしていたとかしなかったとか。何を考えて医者になったんだろうね、この連中。ずっと昔「慶応ボーイ」とか言う言葉があって、慶応大学はお坊ちゃま大学なんだなあというイメージを持っていたんだけど、自分が特に使命感とか目的感を持っていたわけじゃなくて、親(たぶんママ)に言われて医者になったんだろうな。まあ、偏差値はずいぶん高かったんだろうけど、人間としての思考力は限りなくゼロに近かったのかもね。こんなところで医療崩壊・・・。

東京ではこれから感染者が増えて、死ぬ人が増えて、病院はてんてこまいになるかもしれないのに、羽目を外して夜の街で遊んでいるときじゃないだろうにね。なぁ~んかねじもたがもゆるゆるって感じだけど、もしかしてこの人たち、ゆとり世代?


何とも中途半端な緊急事態という感じ

2020年04月08日 | 日々の風の吹くまま
4月7日(火曜日)。☀☀☀。うん、今日もいい天気。朝のウォーキングはクィーンズパーク一帯。住宅地だから、めったに人とすれ違うことがない。歩道沿いにも家々の庭にも花が咲く木が多いので、あっちの大木に満開になった桜を見上げ、こっちの可憐なコブシの花を愛でて、レンギョウの大きな黄色いかたまりに思わず足を止め、モクレンはもう終わったけど、その代わりにツツジやツバキ。あちこちの庭先には不思議な色合いのヘレボルスや重く垂れ下がったアセビ、名も知らぬ潅木の黄色、ピンク、白。足を止めては観賞に夢中になるもので、あんまり運動になっていないかも。でも、こうして太陽の光をいっぱいに浴びられるのは幸せ。

アベチャンがやっと緊急事態宣言を出したと言うので、どんなものかと見てみたら、う~ん、こんなんでいいのかなぁって感じ。おまけに東京都の知事が出した「休業要請」案が厳しすぎるとか、デパートや居酒屋の休業はやり過ぎとかイチャモンをつけたそうで、何やってるんだか。居酒屋とかバーとかクラブとか、感染の温床じゃないかと思うんだけどね。ま、とにかく、自粛であろうが休業であろうが「お願い」ばっかりで、後はそっちでよろしくねって感じ。休業せよと言ったところで、店を閉めたらご飯が食べられなくなってしまう人たちが自主的に店を閉めるとは思えないし、店が開いていれば狭い空間に客が入って来るだろうし、そうなったら安全な距離を保つことは不可能になるし、何ともあやふやで中途半端な緊急事態だこと。

緊急事態宣言の対象地域の人たちは「疎開」を考え、一方で対象外の地域は対象地域の人たちに「来ないで」。アメリカでも州境で検疫をして州外から来る人たちに2週間の隔離を命令しているところもあるし、非常事態宣言4週目のBC州でも、復活祭の連休中は隣のアルバータとの州境を閉鎖すべきという声が上がっているらしい。ウィルスは人間の行くところについて行って、そこで別の人間に乗り換えてまた他へ行くわけだから、人間の移動や接触を過疎にしてウィルスのヒッチハイクを止めようとことなんで、州内でも、地方の市町村には感染拡大に対処できる設備がないので、医療崩壊を招かないように連休中に地方には行かないで欲しいとボニー先生が呼びかけている。離島の観光地ハイダグワイなどは島民以外のアクセスを断って実質的に「自主隔離」。とにもかくにもstay home。(緊急宣言が出た後の新宿駅外の交差点は信号待ちの人たちでびっしりだったけど・・・。)

BC州ではこれまでの感染者の60%以上が完治していて、新規の感染者の数も減りつつあるという発表で、猛威を振るっているオンタリオ州やケベック州に先駆けて「感染曲線を水平方向に曲げる」ことができそうな感じ。何でもオンタリオもケベックも学校の春休みの時期がBCより早かったため、ヨーロッパに旅行した人たちが感染して無症状なままで帰って来たのに対して、BC州は春休みが始まる前にヨーロッパの状況を見て、春休み旅行自粛などのstay home作戦を実施することができたという話。だからこそ、もうしばらく我慢しようね、というところかな。


奇抜なマスクでも作って人恋しさを紛らわそうか

2020年04月07日 | 日々の風の吹くまま
4月6日(月曜日)。☀☀☀。いい天気だぁ。この頃は抜けるような青空と明るい日差しは何よりも何よりもうれしい。幸いにも毎日の生活に不便はないし、生活のリズムもほとんど変化はないんだけど、ひとつだけ、ほんとにひとつだけ、ひしひしと重く感じられて来たのはArts Clubの友だちに会えないこと。ほとんどはFBでつながっているけど、みんなテレワークや巣ごもりでずっと会えないのがさびしい。一緒に笑い合えないのが、さびしくて、さびしくて。

7年ほど前にArtistic Director’s Circle(芸術監督サークル)という支援者の中核グループに加わって、公演初日のレセプションや資金集めのイベントに参加しているうちに、すばらしい友だちがこんなにたくさんできていたんだとつくづく実感して、何だか急に胸の中に大きな穴が開いているような感じで切なくなってしまった。ワタシには見上げるような社会的地位のあるサークルの仲間たちも、支援者という一線を越えて付き合ってくれる劇団の事務方の人たちも制作部門の人たちも、さらには演劇人たちまでもが、ワタシにとってはあるがままのワタシを受け止めてくれる「家族」のような存在になっていたんだと思うと、よけいに切なくなってくる。こういうのを「人恋しい」と言うんだろうな。ワタシも長引く巣ごもり生活に疲れて来ているのかな。

外出時のマスク着用について、しかるべき筋が揃って「医療用でないマスクは自分を感染から守るには効果はないが、感染している場合に周囲へのウィルス拡散を防ぐことができる」と言い出したことで、世界が一斉にそれっと回れ右しちゃった感じ。ドイツなんかでは公共の場でのマスク着用を義務付けようという動きもあるらしい。何だかやり過ぎじゃないかという感じもするけど、そこはドイツ的というのかな。アメリカではCDC(疾病予防管理センター)のお墨付きが出たし、BC州でも絶大な信頼を得ているボニー先生も人にうつさないための「追加」の手段としてならと認めたしで、まるで野火が広がるみたいに、あっという間に街角に色とりどりのマスクが出現したからびっくり。みんなマスクを用意して「してもいいよ」と言われるのを待ってたのかなあ。人間の心理ってほんとに不思議、不思議。

買い物に出たら、道路向かいの郵便局の前に(2メートルずつ離れて)長い行列が出来ていて、その中でベビーカーを押した若いママが白黒の水玉模様のマスクをしていて、よく見たら2歳くらいの女の子にもかわいらしい花模様の小さなマスク。どうやらマスクファッションが爆発しそうな気配。ニューヨークタイムズが掲載したマスクの作り方をダウンロードして、ワタシも作ってみようかな。針仕事は苦手だし、自分が使うかどうかはまったく別の話だけど、何か突拍子もなく芸術的なのを作ってみたら気が紛れていいかも。


ロックダウンもそろそろ4週目

2020年04月06日 | 日々の風の吹くまま
4月5日(日曜日)。☁☀☀。ほんっとに静かだぁ~。眼下の6番ストリートはほんのときたま車が通るくらいで、歩道には人影もなく、閑散なんてもんじゃない静まりよう。居並ぶファストフード店も食べ物やも全部休業中だから、独身者や若い人たちが朝ご飯を食べに行くところがない。テイクアウトはできても、一度に店内に入れる人数が制限されているから、ドアの外の決められた位置に並んで順番待ち。配達サービスを頼む手もあるけど、いちいちエレベーターを待ってロビーまで受け取りに降りて行かなきゃならないし、そのエレベーターも1台が故障して修理待ちで、もう1台は「定員2人」(通常は15人)。州の非常事態宣言が来週末の復活祭の連休明けまで延長されて、ロックダウンは4週目に入るところ。

日本でも、アベチャンがやっと非常事態宣言を出す気になったらしい。緊急事態と言うと、何となく「非常」よりも緊迫度がちょっと落ちるような響きがあるけど、危急のときであるstate of emergencyには変わりない。宣言しちゃった以上は日々変わって行く状況に呼応してどんどん施策を講じて行かないとニューヨークのようになりかねないけど、アベチャン、大丈夫なのかな。演説ではわりと高尚な言葉を他人事みたいに使ってるけど、非常事態下では言葉じゃないの。ガッツだよ、ガッツ。ニュースによると緊急事態はゴールデンウィークが明ける5月6日までになるらしい。これは正解だと思うな。ゴールデンウィーク前に解除してしまうと、また3月の連休のときのように、みんなの気が緩んでどっと行楽地に繰り出して、2週間後に感染が爆増するってことになりかねないもの。

大惨事になったイタリアでは、政府がピークに達したようなことを言ったとたんに、市場などに大勢の人が繰り出したらしい。ロックダウンでの外出禁止命令に違反したとして罰金の切符を切られた人たちが万の単位でいたという言うから呆れるけど、BCのとは比べものにならないくらいがんじがらめのロックダウンのようなので、「巣ごもりストレス」が溜まりに溜まっていたんだろうな。BC州では外出そのものは禁止ではなく「自粛」の段階で、免疫機能を強化するために日光に当たりなさいと推奨しているくらいだから、今日のような天気のいい日は散歩に出かける人が多い。とにかくどこでも他の人と2メートルの間隔を空ける決まりで、向こうから人が来たら互いによけて通るのにみんな慣れて来たと見えて、むっつりの人、にっこりする人、挨拶する人と様々だけど、ダンスの振り付けよろしく、けっこうスムーズ。

東部のオンタリオ州ではまだ荒れているらしいけど、BC州では好転の兆しが見え始めたようだし、すごいことになっていたニューヨークでもピークアウトしそうな気配だそうだから、ここが正念場。ボニー先生が「ここで気を緩めてはいけませんよ」と言ってるし、まだしばらくはロックダウンのまま、2メートル離れて、せっせと手を洗って、用もないのにふらふらと出かけず(行けるところもないし)、災厄が過ぎるのを待とうじゃないの。東京もがんばってね。


ファッション界におしゃれな布マスクを売り出してもらおうよ

2020年04月05日 | 日々の風の吹くまま
4月4日(土曜日)。☁☀☀。週末だけど、外はとっても静か。朝ご飯を食べたら、今日はちょっと念入りに掃除。寝室でルンバを走らせようとしたら、あら、いつも付いているグリーンのライトが消えている。スイッチを押したら「充電してください」と女性の声で指示。へえ、ルンバがしゃべるなんて知らなかったなあ。よく見たら、なるほど充電ステーションからずれている。車と同様バッテリが上がっちゃったということか。新しい掃除機をかけたときに本棚の下から突き出しているルンバにぶつけたらしい。えいやっと位置を正したらオレンジのライトが点滅。寝室の床掃除はライトがグリーンになるまでお預けということにして、いつものように洗濯機を回しながら、重い掃除機を押して回って大汗をかき、先週やらなかったモップかけをごしごしやってまた大汗。がっちり(今どき語では「がっつり」?)ランチを食べないとまた体重が減っちゃいそう。

FBでフォローしているアリーのページに「注文が殺到したため、ただ今特別仕様及び大きなの注文はお受けしておりません」だって。そっか、ローカルの小さなビジネスだから、どっと注文が来たら捌ききれないんだ。でも、かっこいい布マスクに関心が集まってるのはいいことだと思う。いっそのこと、有名ブランドのファッション企業が大量生産して大々的に売り出したら、世界のコロナウィルス最前線で起きている医療用マスク不足の解消に役立つんじゃないかな。だって、だっさぁ~い医療マスクよりもイッセイミヤケやアルマーニとかのおしゃれなブランド品の方が断然かっこいいじゃないの。注文が殺到してもアマゾンが右から左と配達してくれるだろうし、そうなったら、ほんとに、医療用マスクの消費者需要が減って、医療機関に潤沢に行き渡るようになるんじゃないと思うけど。

と、まじめに考えてみたんだけど、どこに話を持って行けばいいのかとなると、ファッションにはあまり縁のないワタシには五里霧中。Arts Clubの衣装部の人だったらどこか伝みたいなものがあるかな。ちょっと持ちかけてみようかな。自国の供給が逼迫して来たあちこちの政府がマスクの奪い合いを始めているらしいけど、ほんと、そんなことやってる場合じゃないんだからさ。無症状で人にうつす危険があるからマスクをした方がいいと言っても、それだけじゃあ、そうでなくても危機的な状況になりつつあるマスク不足によけいに拍車をかけることになるんだから、なぜか沈黙しているハリウッドの社会派セレブたちにおしゃれでかわいくてかっこいい布マスクの普及に貢献してもらったらいいと思うね。#mylovelymaskとか・・・。

非常事態宣言からそろそろ3週間で、ロックダウンの効果が現れて来た可能性がなきにもあらず。一方、東京ではちょっと危ない雰囲気になって来ているようで、花見だの何だとの大勢が繰り出した3月の連休からだいたい2週間というのが気になるところ。いくら自粛をお願いしてみたところで強制力がなければさしたる効果は期待できないし、思い切って東京をロックダウンするにしても、経済的な打撃を受ける人たちへの支援策を伴わなければ社会の大混乱を招くだけだし、どうなることやら。


野菜ボックスの中身は

2020年04月04日 | 日々の風の吹くまま
4月3日(金曜日)。その2。今週の野菜詰合わせは、マット君のご近所さん農場のマイクログリーン(えんどう豆、ラディッシュ、ひまわりのミックス)、(倍量にしてもらった)シイタケ、ヒラタケ、りんご、(追加の)マルメロ、そしてお待ちかねのこごみは3倍量。ついでにお試しでビーフジャーキー1袋。先週のふっくらシイタケは茅乃舎の出汁の豚肉豆腐にたっぷり入れて、ああ、おいしかった。今日のは何にしようかな。何よりもうれしいのはマット君が山に入って採って来た初物のこごみ。クサソテツという羊歯の若芽だそうで、茶色のふわふわを洗い落としてさっと茹でるだけで、癖のないやさしい味。パスタならプリマヴェーラが一番。

 

りんごはカレシが大好きなアップルソース。子供のときにおじいちゃんの農場にあった木になったりんごでママがよく作ってくれたんだそうな。ワタシ流のは砂糖を入れないアップルソース。最近のりんごは甘い種類が多いから砂糖は不要で、いつも青りんごを混ぜて酸味を加えるけど、今日は青りんごの代わりにマルメロ。へばりついている綿毛をごしごしと落として、皮を剥いてから切るんだけど、実が猛烈に硬いのでひと苦労。まず柔らかくなるまで煮ておいて、それからりんごを加えて、しょうがをひとかけらとシナモンスティックを2本くらい。ひたひたの水でゆっくり煮て、少しばかり煮詰めてから、マドラーで固形文が少しだけ残っている程度に潰して、できあがり。

 

ひと息ついて、きのう元クライアントから来ていたメールに返事。手が足りないときに引き受ける「予備役」ということにしてあったので、リタイア暮らしをちょっと中断して、大きなプロジェクトの校正をやらないかという話。校正ならいいかと思ってオッケーしたら、別件があるんだけど翻訳か校正のどっちかをやらないかということになって、ちょっと考えて、オッケー、引き受けたるわい。今の時勢にリタイアした人間に仕事ってヘンな感じだけど、ちょっとギアを切り替えてみるのもいいかもしれない。何しろロックダウンの最中だもんね。
 
 政府から、コロナウィルス感染拡大抑止のために


北米ではすてきな布マスクがファッションになるかも

2020年04月04日 | 日々の風の吹くまま
4月3日(金曜日)。☁☁☀。寒いけど雪はなし。朝一番にきのこ屋のマット君から、ニューウェストでの野菜詰合わせピックアップは午後2時というメール。今週は採れたてのこごみが入っているので楽しみぃ~。晴れて来そうだし、運び役のカレシとウォーキングをかねて取りに行こうっと。

だんだんに怪しい状況になって来ている日本でそぉ~りだいじぃんが各世帯に2枚ずつ布マスクを配るとぶち上げて、さっそくあまり成果がないアベノミクスをもじった「アベノマスク」というあだ名が付いて世界に広まっちゃったけど、その前はお肉券だのお魚券だ(「お」が付くところに笑っちゃうけど)のと、もうずれまくりもいいところ。でも、布マスクに関しては、WHOが「絶対に勧めない」としているにもかかわらず、トランプ君までが「マスクをしていいよ。バンダナで覆面するのもいいね」と言い、我がボニー先生が「知らずに感染して他の人にうつすのを防げるかもしれないのでいいでしょう(ただし自分が感染するのを防ぐ効果は期待できませんよ)」と言ってるし、この頃はアジア人以外でもして歩いている人を見るようになったから、北アメリカでも定着するんじゃないかな。

でも、あくまでも「他人にうつさないため」という、自分が他の人の感染源にならないようにするという発想で、日本人の「自分が他人にうつされないため」、つまり他人を自分を脅かす感染源と見るという発想とは逆の視線のように見えるところがおもしろいな。マスクが普及する兆しとして、ニューヨークタイムズが布マスクの型紙と作り方を掲載して話題になったばかりで、FBでフォローしているクラフト材料の通販会社のサイトにもかわいい布地を使ったマスクの作り方のビデオなどが載るようになったし、友だちも息子に手製のクールなマスクをさせた写真を投稿していた。さらには、ワタシが愛用しているスリングバッグ(頭陀袋)を作っているローカルのAlly’s Bagsにも、マスクに関する問い合わせが殺到しているらしい。どれもアベチャンがしていたようなつまらない白マスクじゃなくて、実にいろんな柄の生地を使っているから、眺めているだけでもめっちゃ楽しい。

ワタシは小学校のときにさせられたガーゼマスクのぐちゃぐちゃべちゃべちゃ感が嫌でたまらなかったのが未だに尾を引いていて、自分が病気なら否応なしにするとしても、そうでなければしたくないんだけど、色とりどりの素敵なマスクを見ているうちに、こんなのをしてちょっと外に出るのもいいかなあという気がして来た。アメリカのCDCもマスク着用推奨に踏み切ったようだし、新しいファッションとして、コロナウィルスで欝っぽくなっている世相にぱっと華やかさを広げてくれるかもしれないな。うん、ワタシもアリーに2、3枚作ってもらおうかな。どんな柄がいいかなあ。


久しぶりにキッチンペーパーとティッシュと小麦粉が買えた

2020年04月03日 | 日々の風の吹くまま
4月2日(木曜日)。☁❄☁☀☁。寒いなあと思っていたら、突然、雪っ。ルーフデッキはまるで吹雪。30分もしないうちに止んで、あっという間に解けてしまったけど、何だか天気模様までクレイジーって感じ。でも、コロナパンデミックで人間の活動が停滞したことが地球環境にも影響しているそうだから、もしかしたら気流の流れや気圧配置に変化が起きているのかも。

スカイプでの英語レッスンがめっちゃ忙しいカレシの予定にあわせて、今日のウォーキングは午前中。きのうからエレベーター1台が故障して、来週半ばの修理待ちだけど、人の出入りが少ないので特に不便はないかな。ロビーに下りたら、清掃サービス会社から来ている若い掃除係の人が「いつも手をつないで、仲良しでいいですねえ」。あはは、年寄りの仲良しカップルはほほえましく見えるんだろうな。道路に出たところで、今日はどっちに行こうか。ウォーキングには基本的に所要時間があまり違わないルートが4つあって、今日はほとんどの店が閉まって人通りがめっきり減った6番ストリートを上がって、8番アベニューで左折、8番ストリートでまた左折して6番アベニューに出てまた左折して、7番ストリートで右折して我が家の前のBストリートに左折するルート。

6番アベニューとの交差点にある銀行の外の壁に沿って点々と赤いバッテン。一度に入れる人数を制限しているので、2メートルおきに歩道に貼られたバッテンのところに立って順番を待つ仕組み。ニューウェストの中心であるSixth & Sixth(6番×6番)の交差点を過ぎて、7番アベニューを渡ったら、おっ、角のドラッグストアの中にキッチンペーパーが積んであるじゃないの。「買って行く?」とカレシ。まだ1本あるし、財布を持って来てないからダメ。8番アベニューの角のガソリンスタンドではリットル99.9円。去年の夏は170円もしていたのに、ずいぶん下がったもんだなあ。8番ストリートでは向こうから歩いて来たおばちゃんが避けて立ち止まったので、私たちはどうぞと合図しながら車道に降りて車の横をぐるり。おばちゃんとたっぷり2メートル離れて笑って手を振り合いながらすれ違って、6番アベニューの交差点。ウォルマートの入口の外にも順番待ちのバッテン印が貼ってあったし、7番ストリートの角の酒屋の外にもバッテン印が入り口から角を回ってBストリートまで点々。そっか、みんなお達しに従ってるんだな。

午後、宅配受取代行オフィスから「3個到着」のメール。カレシがアマゾンに注文した本6冊の残り4冊のうちの3冊。おお、オフィスは朝キッチンタオルがあったドラッグストアのちょっと先だから、何といいタイミング。本を受け取った帰りに寄って、キッチンペーパー4ロール入りとティッシュ6箱入りを1パックずつ。これでしばらく切らす心配がなくなった。やれやれ。カレシに持って帰ってもらってワタシは買い物。今日はしばらく見なかった小麦粉が棚に残っていたので、一番小さい1キロの袋を1個。もしかしたら、せっせと買いだめしていた人たちがもう置き場所がなくなって買えないよってことになって来たのかな、うん。


非常事態の延長でまだまだ巣ごもりの日々

2020年04月02日 | 日々の風の吹くまま
4月1日(水曜日)。☀☁☂☁。4時半くらいにパチパチと窓をたたく音で目が覚めたけど、どうやら雪がみぞれか雹が降っていたらしく、ルーフデッキのプランターの上が白くなっていた。高台では雪混じりとかいう予報だったけど、丘のてっぺんの23階の我が家は海抜170メートルの低地。いくらエープリルフールだからって、冗談じゃないよ。それでも、今日のウォーキングのクィーンズパークでは、いたるところで桜、レンギョウ、モクレン、コブシ、アセビが満開で、青空の下で見上げると気分もすっきり。

きのう非常事態宣言がさらに2週間延長されたので、ロックダウンの状態が復活祭の連休明けまで続くことになった。ワタシの直感では、さらに4月末まで延長されるだろうな。誕生日が同じトロントの弟デイヴィッドとクルーズ船の上で豪華に祝うはずだったけど、たぶん72歳の誕生日は「巣ごもりバースデイ」。ちょっぴりうんざりするけど、、ここはみんながまじめに巣ごもりを楽しみ、外に出たときは安全距離を保ち、咳が出るときは曲げた肘の内側にゴホゴホンとやり、石鹸をぶくぶくと泡立てては鼻歌交じりに手を洗っていたら、それだけ早くピークアウトできるんじゃないかな。日本ではアベちゃんが布マスクを全世帯に2枚ずつ配ると言ったそうだけど、たった2枚なんて、ないよりましとさえ言えない数じゃん。アホかいな、ほんま。

BC州政府は今日もコロナ関連で失業したり、所得を失った人への救済措置を発表。連邦政府は現金支給や賃金の75%肩代わり、所得税申告期限の延長などを打ち出していて、州政府の方は家賃や生活費の補助の他に今日は電気料金の実質的な払戻し。巣ごもりしていたら暖房費もかかるしね。どれも年金が保証されているシニアは対象外だけど、雇用の温存と現役世代の勤労者の生活を守るのが先決だと思うから文句は言いっこなし。国も州も財政が大幅赤字になってしまうので、いずれは増税などの形で返さなければならないローンみたいなものだから。

午後にはワタシの老後資金を運用管理しているトニーから電話で現状報告。5千万円で始めたのがコロナ相場で10%ほど減ってしまったけど、生活の足しにする資金じゃないので慌てずに模様眺め。電話が鳴りっぱなしだったでしょと聞いたら、「リーマンショックを経験した客が多いから、落ち着いたものさ」。うん、株に集中していたせいで25%も減ったけど心配してない人もいるから、ワタシもけっこうヨーヨーみたいな展開を楽しんでいるのと言ったら、「債券のピムコも一時はひどかったけど、国の財政出動で上向いて来たし、暴落したREIT(不動産投資信託)も政府の家賃補助で先行きが明るくなったから、大丈夫だと思うよ」。うん、騒ぎが収まって経済が動き出せば、いずれ上がるだろうしね。いつになるかは神のみぞ知るだけど、トニーが選んでくれたポートフォリオ構成は良かったってことだな。