リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

週末の観光客ごっこも楽しからずや

2023年07月15日 | 日々の風の吹くまま
7月14日(金曜日)。☀。朝からあっつぅ~いっ。今日の予想最高気温は28度、あしたは29度(体感温度32度)、あさっては27度だって。ま、バンクーバーもあま変わらないみたいだけど、しぃ~らないっ。とにかく、私たちには前代未聞のイベントラッシュの1ヵ月の始まり。

避難先のホテルのチェックインが午後4時なので、準備はいたってのんびり。明日のイベントでは、我が家のリビングの窓の下の交差点にメインステージができるようで、去年メインステージを置いた7番アベニューの近くで高層アパートの建設工事が始まったために引っ越して来たのかもしれない。避難を決めたのは正解だったな。最近はラジオでweekend getawayプランを宣伝しているホテルがあるけど、要するに、週末に多忙な日常から逃れて、高級ホテルやスパでちょっぴり贅沢にリラックスしようというもので、子供をじじばばに預けて夫婦だけの時間を楽しむとか、シャンペンと豪華なディナーで失われたロマンスを取り戻そうとか、いろいろ。まあ、私たちの場合は毎日が夫婦だけの時間だし、旅行ではいつも各自ラップトップを持参するので、ロマンスを取り戻そうにも、日常とあまり変わりがなさ過ぎるかもしれないけど、それでも、周りの風景が違うだけでも気分転換になると思う。

午後3時過ぎ、ブラインドを全部下ろして、不要なプラグを抜いて、いたって軽装でモールの外のタクシースタンドへ行ってちょうど来たタクシーで避難先のホテルへ。角のなかなかいい部屋で、西側はダウンタウンのビル群からコンベンションセンターとスタンレー公園の先端、北側バラード入江とウェストバンクーバーとノースショア山脈。ちょうどクルーズ船が出港するところで、何と3隻も!みんなアラスカへ行くんだろうな。行ってらっしゃぁ~い。バンクーバー島やガルフ諸島と本土を結ぶハーバーエアの水上飛行機も次々と着水と離陸(離水?)早々と観光客気分で、ひと息ついたところで、まずはロビーの端のバーへ。カレシは「ペニシリン」と言う名前のカクテル(大いに気に行ったそうなのでメニューの写真を撮っておいた)、ワタシはネグロニ。レストランの食事を注文できるというので、そのまま晩ご飯。







晩ご飯の後は、シーバスでバラード入江を渡って、対岸のノースバンクーバーのロンズデール埠頭へ。元は船の修理をするドックがあったところで、カレシはもう何十年も行っていなくて、シーバスに乗るのも何と初めてというからびっくり。(入江を渡るフェリーであるシーバスが就航したのはワタシが来てからの1977年で、ノースバンクーバーへはいつも車だったから、あり得る話。)マーケットを中心にいろんな店や食べ物屋があって、ホテルやマンションが立ち並んで、遊歩道はすごい人出だし、ファーマーズマーケットみたいなテントがずらりで、猛烈なロックが響いて、あれ、私たち、こういうのから逃げ出して来たんじゃなかったのかな。観光客と地元の家族連れが入り混じって、何だかバンクーバーよりも賑わっている感じ。帰って来てひと息入れているうちに夕暮れどきになって、いきなりドカンっ。あはは、バンクーバー名物の「ナインオクロック・ガン」。もうかれこれ150年くらいスタンレー公園にある大砲で、いつからか知らないけど午後9時に空砲で市民や港の船に時刻を知らせて来たもの。窓から見たら、煙がたなびいていた。明日は暑くなりそう。寝る前にバーに行って寝酒をいっぱいと行こうかな。










コロナワクチンとクルーズ・・・みんな先の話

2023年07月14日 | 日々の風の吹くまま
7月12日(水曜日)。⛅☀🌤。きのうはちょっぴり暑めで、今日はちょっぴり涼しめだって。でも、週末はやっぱり暑くなるみたいだな。ま、バンクーバーは一応は内陸のニューウェストより気温は低めだし、高層ビルのジャングルみたいなダウンタウンなら日陰がたっぷりあるから大丈夫かな。

日曜日にコロナのワクチン6回目を済ませて来たばかりなのに、秋にまたワクチンを接種するようにとの勧告が出たんだそうで、ええ、7回目?コロナに関しては、入院患者も集中治療室の患者も死者も激減したようだし、下水に含まれるウィルスの量も減ったとのことで、もうほとんど「ちょっとした風邪」のレベル。それでも、元外科医のティムが「2度、3度とかかるたびに後遺症のリスクが高まるから、かかったから大丈夫と安心せずにワクチンをした方がいいよ」と言っていたので、地中海クルーズの前にインフルエンザのワクチンをする心づもりでコロナの6回目をしたわけだけど、6ヵ月間隔ということになっているから、7回目は1月ってことだな。その先はどうなるんだろうな。もしかして春に8回目、秋に9回目なんてことになるのかな。しつこいね。

ワクチンの接種をクルーズの予定に合わせるなんてのんきだなあと言いながら、Silverseaが送って来たやたらとぶ厚い2024年/25年のカタログをめくっていたら、おおっというのが目に留まって、カレシにこういうのがあるよと言ったら、カレシも「おおっ」。

☆☆クルーズの話に夢中・・・☆☆

7月13日(木曜日)。☀。暑くなって来た。きのうの夕方にバラード入江の向こうのシーモア山で山火事が発生。山腹から上がる煙と炎めがけてどばっと水爆弾を落とすヘリコプターがバンクーバーから見えたんだって。シーモア山はノースショア山脈の標高1449メートルの山で、スキー場やハイキングルートがあるし、山頂にはラジオやテレビの送信塔があって、我が家からも見える。目立つ山なので、煙が上がっていると言う通報が700件以上も来て、すぐにヘリコプターや飛行機による空からの消火活動を始められたおかげで、延焼面積はわずか3000平方メートル。今日は空と地上から消火活動に当たるそうだから、このまま鎮火するといいね。

で、きのうのクルーズの話の続き。来年の秋のバンクーバーから東京までのクルーズを予約したときに、カレシがそのままシンガポールまで行けたらいいのになあなんて言っていたのを思い出して、どんなルートがあるのかとカタログの「アジア地域」のページをめくっていたら、「シンガポール~東京」というのに目が行ってしまったわけ。東京を経由するのは秋のアラスカ航路からの配置転換ルートだけど、これは再来年の春のアジアからアラスカ航路への配置転換で、2025年3月6日にシンガポールを出発、東京着は22日。鬼が悶死しそうなくらい先の話だけど、これが世界のクルーズ産業のタイムフレームで、来年9月の東京行きのクルーズを予約したのも今年1月だったし、Silverseaに至ってはもう2026年の9区間140日の「ワールドクルーズ」の案内を送って来ているくらい。

船は前に2回乗った「シルバーミューズ号」で、シンガポールから東京まで16日間。これだけなら「へえ」で済んだところなんだけど、シンガポール→(船上1日)→ホーチミンシティ(2泊3日)→(船上2日)→’香港→(船上2日)→上海(2泊3日)→(船上1日)→鹿児島→(船上1日)→東京と言うのんびりした航路に「おおっ」となって、英語レッスンの生徒がいるホーチミンシティと上海に行ってみたいと漏らしていたカレシに再来年だけどどう?と言ったら「おおっ」と目を輝かせたのが運の尽き。とんとん拍子で行こう、行こうと言うことになって、即行でトラベルエージェントのジェフに「このクルーズに行きたいんだけど」とメール。マティニを飲みながら盛り上がっていたら、ジェフから「見積もりが来たよ」と言うメール。早いねえといいながら、添付の見積もりを見て、ぎょっ。すごく値上がりしているとは聞いていたけど、うはぁという数字。でも、明細を見たら、宿泊料金はそれほど上がっていなくて、ひっくり返るほど上がっていたのは往復のビジネスクラスの料金。航空運賃はどこの会社でもエコノミーもビジネスも高くなっていて、それでも需要が多いから、Silverseaのようなクルーズ会社でもなかなか思うようにコロナ前のような割引はしてもらえないんだろうな。



でもまあ、15%のデポジットを払えば、残額の支払い期限は来年の11月初めだし、十分な資金があるんだから、これでいいよね。ということでカレシも異論がないので、シンガポールで2泊、東京で可能なら4泊追加をリクエストして、ジェフにオッケーの返事。来年の秋のは5月が支払期限だから、来年はすごい物入りになりそうだけど、年令を考えると、家族や友だちに会えるチャンスは年ごとに貴重なものになるし、それに結婚以来ずっと共働きで、リタイアしたら一緒に楽しく遊んで回るためにがんばって築いたお金なんだから、そういうことに使える気力と体力があるうちに使った方がお金だってハッピーだと思うよ。

きのうの雲・・・







山火事はあっちの方?

日常を芝居の場面に例えるなら

2023年07月13日 | 日々の風の吹くまま
7月11日(火曜日)。🌥🌤☀。きのうの最高気温は19度で、今日の予想は23度、あしたも同じくらいで、すたこら逃げ出す週末は27度。騒音がひどくて窓を開けられないでいたら、熱中症で倒れる人が出て来るんじゃないかな。特に今年は6番ストリートと5番アベニューの交差点にメインステージを置くんだそうで、我が家のリビングの窓のすぐ下。精神衛生だけじゃなくて、熱中症予防のためにも、逃避行は「逃げるが勝ち」の最善策。

でも、路上の騒音源に近い低層階には、午後の日差しや暑い西日が入る側に小さいバルコニーに面した1LDKの幅の狭いユニットが並んでいて、玄関を開けなければ風が通らない。そう言うところはひとり暮らしの高齢者も多くて、「うるさいから避難する」というわけには行かないから、ちょっと心配だなあ。イベントを主催する方は「楽しめ、楽しめ、楽しまないのは人間じゃない」みたいに押せ押せだけど、トカイナカの商店街の商工会にはヘッドライナーと呼ばれる名の通ったバンドを呼べるようなお金がない。だから、(地元の文化芸術振興と言う名目で)聞いたこともないローカルのバンドばかりで、イベントに集まる人たちはトラック屋台やハンドメイドの店を冷やかして、1時間かそこらで帰ってしまえるけど、(商店街を支える客である)道路沿いのマンション住人たちは床が振動するほどのどんちゃかロックを8時間もぶっ通しで聞かされるわけで、それだけもどえらいストレスなのに、猛暑で窓を開けられない(開けたら耳栓さえ役に立たない)となったら、生死にかかわる深刻な健康問題(熱中症)になりかねないと思うんだけどね。

でも、ああいうフェスティバルやストリートパーティは何万人(あるいは何十万人)集まるかが成否の鍵だから、企画と実行を請け負う連中は何としてでも盛り上げないと、資金を出してくれるスポンサー企業を引き留めておけないし、そうなったら商売が立ち行かなくなっちゃうから、ストレスにさらされる住人には「コミュニティを挙げて若いアーティストを支援するイベントなんだから、8時間ぐらいがまんしろ」ってことになるらしい。いったいどんな教育を受けて来たんだろうと思ってしまうけど、これも社会派ミレニアルにとっては承認欲求の発露ということなんだろうな。(イベントそのものが市議会の承認欲求の現れみたいなもんだけど。)これから30年くらい先には同じような環境に住んでいるかもしれなくて、もしもそうなったら今度はうるさくておちおち昼寝もしていられないと声高に文句を言うんじゃないかと思うけどね。

逃避先のホテルからは「お待ちしております」というメール。バーで港を眺めながら一杯なんて乙だねえ。家からタクシーですぃ~っと行けちゃうからストレスはゼロだし、飛行機やフェリーや車で遠くへ行く費用や時間が不要だから、その分ちょっと贅沢ができるし、毎年7月と9月の「逃避行」はバンクーバーでということにして、今回のお試しで気に入ったら、パンパシフィックホテルを定宿にしてもいいかな。何よりも、どこそこへ行ってみたいねとしょっちゅう言うわりには自発的に行動を起こすのはめんどうくさいらしいカレシが、カメラを持ち出して来たりして乗り気なのがもっけの幸い。芝居にはchange of sceneryってものがあるんだし、日常もストーリーを紡ぐものだとすれば、場面を変えるのも必要だと思うよ。

ルーフデッキでごとごと物音がしていると思ったら、窓拭きのスパイダーマンの登場。午前中の直射日光を遮るためにブラインドを下ろしたままなので、何やら影がうごめいていて、ちょっとミステリアス・・・。









今日の「絶対に」やることリスト

2023年07月12日 | 日々の風の吹くまま
7月10日(月曜日)。☁🌥。涼しくなっちゃった。わりと風が強いので、バルコニーに出ると寒いくらい。でも、州の内陸部では各地で33度とか37度とかいう猛暑で、dry thunderstormという雨を伴わない雷(雨)による落雷が多発して、この週末だけで新たに87ヵ所で森林火災が発見されたそうで、州全体で燃えている300ヵ所以上のうち、200ヵ所近くが「制御不能」の状態。BC州には60万平方キロもの森林地があって、たっぷり油を含んだ針葉樹林がほとんどだから、特に過疎地の多い内陸地方では何十、何百平方キロにも燃え広がるのはざら。史上最悪の森林火災になった「ドニークリーク火災」はすでに(三重県の面積を上回る)5800平方キロに広がっていて、鎮火のめどはまだ立っていない。

しつこく3年も続いたラニーニャに取って変わったエルニーニョは、今こそオレの出番!みたいに張り切っているようで、「スーパーエルニーニョ」になるという話もある。どのメディアを見ても、環境活動家や学者が気候変動で地球の運命は待ったなしと(警告しているのかどうかわからないけど)声高に言っていて、されど、されど、誰も確固とした解決策を講じる勇気はないらしい。いや、メディアに出て来るくらいだから勇気はあるんだろうけど、みんな「オレ/アタシの言う通りにやるべし」という空想的社会主義みたいな提案(やることリスト)ばっかしで、おまけに「やるのはそっちの仕事」って感じだから、結局は何にも進展しないわけ。ま、他人にやらせれば、うまく行かなくても「失敗したのはオレ/アタシじゃないよ」とそっぽを向いていられるけどね。まあ、権威主義と支配欲と心理操作の構造は人種や文化を問わず今に始まったことじゃなくて、そういう人間は社会活動だけじゃなくて、人間関係のどこにでもいるから、たぶんこの先もほんっとの危機に直面するまで(たぶんそうなっても)何にも変わらないだろうな。でも、ワタシの目で結末を見ることはないのがちょっぴり残念でもあるかな。


忘れないように・・・

今日の「やることリスト」(デスクトップのモニターの下の方にペタペタと貼ってあるポストイットの1枚)の「絶対に」は、クレジットカードの支払いと東京の先生宛にメール書き。銀行のサイトを見たら、あはぁ、今月に入っていい調子に見えていたワタシの虎の子が、また下がっちゃってる。うん、労使とも睨み合ったまま歩み寄りの気配がない港湾ストのカナダ経済への影響とか、中央銀行がまた利上げをやるらしいとか、先が思いやられる森林火災や旱魃と、ここんところあまり良くない材料が増えたからなあ・・・なんて1人前っぽい分析。だけど、大外れじゃないと思うな。世界のできごとをざっと見渡す程度でも、毎日のように投資口座の残高の増減と突き合わせていると、ニュースを読んで、上がり基調、下がり基調のトレンドみたいなものが何となく予測できるようになる。もっとも、投資のプロのトニーが大儲けはできないけど大損もしない安全な配分で運用してくれているからこそ、のんきに眺めていられるんだけどね。

東京の先生宛のメールはハナちゃんのコメントを取り込んで修正した芝居の翻訳ファイルを読んでくださいとお願いすること。ファイルを開いてもう一度じっくり読み直してからPDFファイルに変換して、近況報告と一緒に送信。自分ではかなりいいところまで行ったと思っているけど、先生は何というかな。会ってみるとすごく素敵な老紳士だけど、「先生」となるとなかなか厳しい人で、ワタシには価値ある助言も先生に言わせると「苦言」。カナダ演劇界のレジェンドとも言うべきビルが言わばアウトサイダーのワタシを先生に紹介してくれたのは、一生に一度の願ってもない幸運だったとしか言いようがない。先生にはハナちゃんに現代口語の手ほどきを受けたこと、東京でリハーサル中のユウ君にもファイルを持って行ってもらったことを添えて、よろしくお願いいたしまぁす。そうだ、ユウ君にも修正版を送っておこうっと(と、やることリストに追加)。


船が来なくてさびしいねえ・・・

コロナのワクチン接種はこれで6回目

2023年07月10日 | 日々の風の吹くまま
7月9日(日曜日)。☀。なぜか揃って早く目が覚めてしまって、起床は8時ちょっと前。今日はちょっと暑めの感じで、予想最高気温は25度。きのうの最高気温は21度だったから、この落差はちょっとストレス。あしたはまた下がると言う予報だから、さらにストレスになっちゃいそう。おとといの夜はひどかったな。何だか意識朦朧みたいな感じで、1時間ほど横になってから、オフィスに戻って画面を見たら、何じゃ、これ?ぜんぜん意味をなさないことを書いてたんだ。何、これ?現役時代に2夜連続で徹夜して35時間ぶっ通しで仕事をしていたときに、意識はあるみたいなのに眠ってるんだか醒めてるんだかわからない状態になったけど、やぁ~だっ。

でもまあ、今日はどうやら普通に元気で、血圧も血中酸素も普通だから、熱中症になりかけじゃなかったとしても、いうなればちょっとした暑気あたりというところだったのかな。ほんと、普通に元気なのは何より。だって、午前中にコロナワクチンのブースター接種の予約を入れてあるから、晩秋にまたクルーズを控えていて、全額を払い込んだところだから、またぞろコロナにブレークスルーのチャンスを与えたくないもん。潜伏期間からして、アムステルダムのホテルで感染したのはほぼ確実だと思うけど、あのホテル、Silverseaが手配する5つ星ホテルにはほど遠いレベルの、どう見ても団体旅行客向けで、ロビーも(バフェが中心の)レストランも、コロナの厳しい制限が解けたばかりのアジアの国からの団体客で混雑していたもの。おまけに季節外れの極端な寒さで、アムステルダムは午前中は4、5度、次のナイメーヘンでは何と1度と言う真冬並みの寒さで、そんな中でウォーキングツアーに出たりしたので、身体が冷えすぎて抵抗力が落ちたために、防御態勢の緩みを狙われたんだと思う。ウィルスにとっては幸運でも、こっちには不運・・・。

日曜日で予約の時間にはまだモールが開いていないので、7番ストリートから6番アベニューにあるドラッグストア専用の入口から入って、薬局のカウンターに行ったら、こっちが何も言わないうちに「ワクチンですね」。はぁい。予約は10時と11時だけど、2人まとめてやってくださぁい。ワタシが先にしてもらうことにして、カレシを外の椅子で待たせて、(どうやら予防接種専用らしい)小さな部屋に入って、PCの画面を見ている薬剤師のお兄さんに名前と生年月日を言ったら、「どっちの腕にしますか」。左利きなので右腕にお願いしまぁす。用意している間に、4月にヨーロッパでコロナに罹ったけどワタシは無症状、カレシはごく軽症だったと言ったら、「ちゃんと5回ワクチンをしていたからそれで済んだんですよ」。なるほど。薬剤師さんの注射は病院の看護師さんよりずっと上手で、このお兄さんも一瞬ちくっとしただけであっさり済んで、丸い絆創膏を貼ってもらって、カレシの番。



コロナワクチン接種6回目は2人ともファイザー(二価ワクチン)で、あっさりとおしまい。これで、ワタシは1回目がモデルナで、接種から7日目にモデルナアームと言う、巨大な蚊に食われたみたいに腫れてやたらと痒い副反応が出たけど、後の5回は全部ファイザーでほんのちょっぴり腕が痛かっただけで問題なし。(このモデルナアームは、日本では発症率が北米の10倍以上だったというからびっくり。何か遺伝子的な要素でもあるんだろうか。)カレシは6回を通して全部ファイザーで、本人が「ほんとに効いてるのかな」というくらい痛くもかゆくもなかったそうな。今回は2人とも感染してからのブースター接種だから、効果の持続期間がどちらか片方だけの場合よりも長くて、重症化のリスクも低い、「最強のハイブリッド免疫」を持っているわけで、これで秋の地中海クルーズでの防御態勢はOK。何でもアドリア海の奥のトリエステでは冬にボーラと言う猛烈な寒風が吹くそうだから、インフルエンザのワクチンも忘れないようにしなくちゃ。帰って来て間もなく「ワクチン接種が記録されました。サイトで健康保険番号を入力してダウンロードできます」というメール。はぁい、ご親切さま。それにしても、6ヵ月もしたらまたブースターをどうぞなんてメールが来るのかな。

暑い夏には熱々のスープで身体も頭もクールに

2023年07月10日 | 日々の風の吹くまま
7月8日(土曜日)。🌤☀。まともに涼しくなった感じ。きのうの最高気温は何と22度。猛暑が峠を越したなんてもんじゃなくて、坂を転がり落ちたと言った方がいいかも。ミニミニのサマードレスでは涼し過ぎるから、普通にスカートとTシャツ。風もあるので、窓とパティオドアの開け閉めに注意していないと、サーモスタットが勘違いしてヒーターを入れちゃって、猛暑のさ中に暖房なんて冗談にもならないな。エアコンなしでしのげるのはいいんだけど、それはそれで相応の手間がかかるのよね。

おとといあたりから東の空がやけに霞んでいるなあと思っていたら、フレーザーバレー地域のミッション市の近くで水曜日の夜から燃えだした山火事が、折からの風で2日間で38ヘクタールに燃え広がって、今50人の消火隊が燃え広がるのを食い止めるのに苦戦している状態だというニュース。ミッションはニューウェストミンスターから50キロくらいのところにあって、山火事の現場はさらに北へ20キロくらい。キャンプ場などがある大きな湖と州立公園になっている小さな湖の間のようで、どうやら人間の火の不始末が原因らしい。メトロバンクーバーのすぐ外のアボッツフォードやケイラの農場のあるチリワックから煙が見えるんだそうで、それでそっちの方向の空がかすんでいるんだろうな。でも、煙は火事を煽っている風がメトロバンクーバーに広がって来るのを抑えてくれているようで、大気の質の指数(AQHI)は普通と変わらない「2」(低リスク)で、予報も明日あさっては夜になってせいぜい「3」。バルコニーに出て見ても、漂って来るのはバーベキューの煙りの匂い・・・。


山火事はこっちの方角・・・

燃えるのは夕暮れの雲だけでいい

あまり暑くないのを幸い、今日のランチは我が家自慢のチキンスープ。鶏もも2個を茹でている間に、冷凍してあった自家製の骨がらブロスに硬くなって来たにんにくの花茎を入れて、火が通ったところで取り出して、定番のニンジンとセロリと生のタイムをひと束入れて、そこへ今日はヤマブキタケとミニトマト2個。鶏ももの茹で汁の灰汁と油をすくい取ってスープに足して、ゆで上がった鶏ももは骨を外して、肉を手でむしって加えて、後は塩胡椒で味を調節。ランチとしてはちょっと手間はかかるけど、じっくりと10時間もかけて作ったブロスが主役と言ったところかな。塩を控えめにしているので、その日の野菜が「隠し味」になって生きて来る。今日はほのかなトマトの酸味が隠し味で、チキンスープのお供は無塩のトルティヤチップ。冬の寒い日の熱々スープは身体が温まっていいけど、暑い夏に汗をかきかき食べる熱々スープも乙なもの。内臓を冷やさずに汗で身体の外側を冷やすので、夏バテ予防にもいいらしい。

午後はのんびり洗濯機を回して、のんびりと小説版の『Mr. Puddles』のエピソード2を紡ぐだけ。バセットハウンドの老犬Puddlesが見守る中で、マミーがダディにビッグニュースを伝えるところで、はて、パパの反応やいかに。もう20年近くも前にコメディ映画にするつもりで書き始めたのが二転三転して、今やっと小説ということで落ち着いたわけだけど、ずっと考えあぐねていた飼い主夫婦である「マミー」と「ダディ」の性格付けがはっきり見えて来て、当初のコメディからちょっぴりダークな家族模様の物語に方向転換。これも芝居の日本語訳の過程で言葉では描写されていない登場人物の性格や人間関係について(付け焼き刃ながら)猛勉強させてもらったおかげ。そうだ、翻訳のバージョン4を「完」にして東京の先生に送って、原作者のドロシーにも報告しなくちゃ。こっちはこれから売り込みという高いハードルが待っているわけだけど、ここまで来たら腕をまくってやるっきゃないよね。

先延ばし癖と思いつき料理は関係ないかな

2023年07月08日 | 日々の風の吹くまま
7月7日(金曜日)。🌤。きのうはくたびれて晩ご飯の後で1時間も寝てしまったのに、けさの目覚めは8時。やっぱり暑いのは堪えるんだよねえ。何たって道産子だし、霧深い夏になれた身体だし。それでも、今日は気温が少し下がったようで、週明けには予想最高気温が21度と言う変わり身の早さ。空には雲が広がっているけど、霞んでいるから全体が何となく白っぽいし、太陽も出たいのか隠れていたいのかという感じ。南風がちょっと強いので、ラジオで言っている「煙」とういのはアメリカ側の森林火災のものかもしれないな。





日本ではお中元の季節のようで、いつも注文して配達をお願いしている地元の会社から、今年もおいしそうなカタログ。ここはもう30年をゆうに超える長い、長いおつきあいなんだけど、今月は2日続きで大切な人の誕生日があるし、つくばの先生夫妻とオフィスのみんなは仕事を超えてのお付き合いだし・・・なんていいながら、なぜかいっつもぎりぎり近くになってしまうのはどうしてなんだrそうな。もしかして、長い間にカレシの先延ばし癖に感染してしまったのかな。ま、それもありえるかもしれないけど、十中八九はまだ自分で間に合ってやっつけてしまえているから、一種の心理的な感染症みたいなものかもしれないけどね。

ウォーキングから帰って来たらすぐにランチタイム。冷蔵庫やフリーザーを覗いていて、思いつき電球がポッ。大きな鍋にお湯を沸かしている間に、ケイラのガーリックを5粒くらい外してスライスして、ポールのシーアスパラガスを適当にむしって、拳骨サイズのヤマブシタケをほぐして、たっぷりのオリーブ油で炒めて、胡椒を振って味付け。スパゲッティーニ(細めのスパゲッティ)がゆで上がるのを待って、炒めた野菜を混ぜて、ちょっと塩を足したら出来上がり。名付けて「ファーマーズマーケット・パスタ」。ちょっと気取ってGoogle翻訳でイタリア語にして「Pasta mercato degli agricoltori」。特上のオリーブ油と塩胡椒だけで、何ともあっさりして、まろやかな味わい。カレシも「これ、ガーリックが効いていてうまい」。うん、ガーリックが目玉だから、シーアスパラガスの代わりにトマトを使っても良さそうだし、ワタシって、なぜか思いつき料理の名人。冷蔵庫にあるもので思いつくままに作っちゃうので、カレシが絶賛してもリピートできないのが難点だけど、これはシンプルだからレシピなしでもまた作れるね。


ヤマブシタケは不思議なきのこ

Simple is best(シンプルに限る!)

お中元の注文をしたところで、はて、そろそろコロナのワクチンのブースター接種の時期じゃないかな。最初に「お誘い」が来たのはリバークルーズ中にウィルスを拾って、直前に抗原検査が陰性になって帰って来てすぐ。感染した場合は少し間を置いた方がいいということで、あれこれ検索して目星をつけた「3ヵ月くらい」がちょうど今ごろなんだけど、5月に来た「ワクチンが待っています」メールのリンクがまだ生きているかどうかは不明。そこで、試しにカレシ宛のメールのリンクをクリックしたら、あら、ちゃんと生きてるじゃないの。健康保険番号を打ち込んだら、インフルエンザのシーズンはとっくに終わっているので選択肢はコロナのワクチンだけ。接種場所は、5キロ以内を指定したらモールの中のドラッグストアがあったのでクリック。接種日は、えっ、7月8日と9日だけ?あしたかあさって?他の所なら別の日があるかもしれないけど、ま、いいやということで9日の午前10時を選んだら、「予約確認」のメール。ワタシ宛のメールのリンクから、同じ要領でワタシの分も同じ日に予約して、ソファに寝転がってスマホをいじっているカレシに、あさってワクチンをしに行くよぉと言ったら、カレシはちょっと目を白黒させたけど、「オッケー」。コロナワクチン、これでもう6回目だぁ・・・。

何ともいろいろと・・・

2023年07月08日 | 日々の風の吹くまま
7月6日(木曜日)。🌤。今日も暑いなあ。きのうの最高気温は31度。今日はもっと暑いのかなあ。湿度が低いから、蒸し暑くないのは助かるんだけど、金魚鉢のオフィスは午前中に29度。気化熱式のクーラーのタンクにアイスパックを入れて、シーリングファンを回しても1度下がっただけ。正午過ぎまでばっちり日が当たる側のワタシのデスクは、ブラインドを下ろしたままでも、デジタル時計の温度表示は31度で、膝上10センチの露出度満点のサマードレスでも汗だく。でも、ちょっとうんざりして来たから、そろそろ峠を越してくれないかなあ。

夏のシーツのうちで、フラットと言う上にかけるのはひと回り大きいキングサイズ(そうでないと、寝相の悪いカレシとシーツの取り合いになる)。シーツのセットを買い替えるたびに、フラットだけ別にキングサイズのを1枚買っていたんだけど、コロナで物流が混乱するようになってからはいつも利用する通販カタログから1枚だけと言うのが消えてしまった。(おまけに寝室の色(緑)に合わせたくても、今はグリーンが不人気なのか、くすんだセージしかないと来ている。)あちこち探して、やっとアマゾンで見つけた安いマイクロファイバー(セージ色!)のをとりあえず注文。今月半ばくらいに配達と書いてあったのに、確認メールでは「配達の予定が分かり次第追って連絡します」。あれれと思っていたら、けさになって「発送予定は9月2日~9月7日です」。おいおい、夏のシーツを注文したのに、2ヵ月も先の9月ってもう秋じゃないの。何で?もしかして、今やっている港湾ストの影響かな?クルーズ船だけは影響がないように組合と話を付けたそうだけど、コンテナの貨物は埠頭に積み上がったまま。コロナの頃を思い出すね。何か、またぞろ品不足が起きそうな予感・・・。

ランチを食べていたら、ラジオから「ニューウェストミンスター市内で熊が歩いているのが見つかって、警察が注意を呼び掛けている」というニュース。コヨーテはよく出没するけど、熊が、それも山から遠く離れたニューウェストでうろついているなんて、そうしょっちゅうあることじゃないな。ニュースをチェックしたら、何と(いつも留守番サービスをしてもらっている)シーラが住んでいるところの近く。危ない、危ない。熊くんは3時頃に警察と環境保護官が見つけて、トランキライザーで眠らせて、山に「強制送還」したそうだけど、どうやらまだ若い子だったらしい。それにしても、北海道ではやたらとヒグマが市街地に現れていると聞くけど、こっちでも黒熊の出没が増えているみたいで、どうなってんだろう。

熊騒ぎをよそに、3時にはファーマーズマーケットへ。日差しが暑いので、6番ストリートの日陰の多い側をてくてく歩いて行って、ロイヤルウェストミンスター連隊の隊舎の横を通ったら、どうやらサイディングを取り替える工事中。一応は由緒ある建物(一部は博物館)だから、汚れっ放しではいけないよね。マーケットでの買い物は、まずはワタシの朝ご飯のブリオシュローフ、次にマットの友だちのポールのテントでヤマブシタケとシーアスパラガス(ひとつかみおまけ)、そしてケイラのテント。おお、首を長くして待っていた、チベット種の茎が硬いガーリック。「けさ掘り出したばかりよ」とケイラ。うわ、朝掘りかあ。さっそく大きいのを3個いただき。スーパーの中国産ガーリックとはまったく違う種類で、甘みを感じるくらい味も香りも抜群。最後は反対側のベリー農家のテントで待望の地物のブルーベリーの大盛り。朝ご飯のミューズリに入れるアップルソースが切れるところだから、当面はプチプチのブルーベリーをごろごろ入れようっと。


ロイヤルウェストミンスター連隊

朝掘りのガーリック!

ブルーベリーの季節

やれやれ、きのうも今日も・・・

2023年07月06日 | 日々の風の吹くまま
7月5日(水曜日)。🌤⛅🌤。カレシがカバっと起きたせいで目が覚めたのは8時20分。朝の9時にレッスンをいれていたんだそうだけど、それなら自分の時計に目覚ましをセットするなりして自己管理してほしいもんだと思うけど、カレシはやっぱりねえ・・・。ま、カレシは飛び起きて朝ご飯のしたくをして、ワタシはのんびり起き出して、スマホを見ながら朝ご飯をかき込んでいるカレシにおっはよぉっ。今日も暑くなるらしいけど、ほんと、朝から何かあっつぅぃっゆうべは中リスクのの「4」だった大気の質の指数は低リスクの「3」に戻っているけど、空はずいぶん霞んでいるなあ。

きのうは突然インターネットにつながらなくなって、カレシに聞いたらカレシも。てことは、ワタシのシステムがストを始めたんじゃないわけね。まあ、普段からワタシは、誰かさんのように「オレの命令通りに動け」と無理強いして、システムやデバイスのしっぺ返しを食うようなことはしないから、こなんな風にダウンしたときは、ワタシのせいじゃないよぉと復旧まで待ちの態勢。でも、待つのが嫌いなカレシは、「こういうときにはなんちゃらしてかんちゃらして」と、スマホでググった対応策をワタシのそばで読み上げてくれる。要するに「やってくれ」ってことで、ワタシは説明通りに自分でやったらどうなんよっとへそを曲げ、カレシは「オレはスマホがあるから困ってないよ」とか何とか。でも結局は、ワタシ独りだったら自分でやることだからと、洗濯室のパネルに押し込んであるルーターのプラグを抜いて、1、2分待って電源を入れ直して、いつの間にか後ろで見物していたカレシの顔をちらちらと睨みながら待っていたら、WiFiのライトが点いて、いつの間にかオフィスに戻っていたカレシが「つながったぞぉ」。やれやれ。書き終わっていたブログをアップするのを忘れちゃったけど、きのうの話・・・。

午前11時、Arts Clubのシーズン最後の即興芝居のジャムセッション。ヒラもおなかがぐんと大きくなっていて、出産まであと2ヵ月ほど。予定日はユダヤ教の新年に当たるロシュハシャナの日曜日なんだそうな。キリスト教ならクリスマスベイビーってところかな。楽しみだね。今日のテーマは「明と暗」で、まずは、まぶしい環境、真っ暗な環境を想定して、それぞれに想像できる限りのパーソナリティになってのモノローグ。次にペアを組んで、「暗闇の中の明るいキャラと暗いキャラ」。よぉ~いどん!で、ワタシはネズミになってのっけから暗闇を絶賛。相棒のアヴリルは「ヘンな音がしてこわぁ~い」。すかさず、そんなのは明るくたって聞こえるじゃん。「そっかぁ。でも家が壊れそうで怖いよぉ」。暗闇はお手のものだから、その時はちゃんと外へ誘導してあげる。「そぉ?でも、ほら、どこかに幽霊がいるわよ。退治しなきゃ」。もしかしたら愉快ないい人(幽霊)かもしれないじゃん。「そんなのありえなぁ~い。こわぁ~い」。いやあ、何事もいつも明るい方を見ていなきゃ。「だって真っ暗じゃないの」とアヴリル。明るいか暗いかなんてのは心の持ちようで変わるもんなの。ほらぁ、おいしそうなクッキーのかけらが落ちてるよ。暗いから誰も気づかなくて、ラッキーじゃんっ!(大爆笑)

セッションは12時半に終わって、大急ぎでランチをして、予約を入れていある眼科へ。新しく入ったレオン先生はまだ女子高生かと思ってしまうような若い女性で、まずはカレシから。前回は白内障の手術をするしないで混乱があったけど、今回は視力がそのときよりも良くなっていたというから驚き。運転免許のための検査報告は、検眼医が扱えるのは自動車保険関係の別の検査だとわかって、結局はクリニック行きになるけど、視力が改善しているなら問題はなさそう。カレシを先に帰して、ワタシの番。視力表があまりはっきりと見えない感じだったけど、「目から離れた眼鏡と眼球に直接付けるコンタクトレンズとでは見え方が違いますからね。視力は去年に比べてそれほど悪くなってはいないですよ」。なるほど。まあ、元から悪すぎるんだけど。眼鏡になってまぶたのたるみが取れたみたいと言ったら、「ハードレンズではまぶたがこすれて眼瞼下垂になりやすいので、刺激がなくなったせいでしょうね」。なるほど。前回ステージ2だった白内障の方はさらに少し進行していて、「1年以内に手術を考えた方がいいですね」。やっぱりねえ。「手術後にも眼鏡を使うなら、乱視用の特殊なレンズはいらないし、度の弱い眼鏡で済んで楽ですよ」。なるほど。ということで、来年になってから考えることにして、手元での細かい作業用に老眼鏡の処方箋を書いてもらって、それではまた来年ね。やれやれ、何だか忙しい日だった。


おとといの満月~こういうのを月に叢雲というのかな

アファーマティブアクションにも賞味期限

2023年07月06日 | 日々の風の吹くまま
7月4日(火曜日)。☀⛅☁。連休明け。暑いなあ。日差しが南に回るのを待とうと、オフィスとダイニング/リビングのブラインドを下げたままにしていたら、するすると降りて来るロープの影。マンションの窓拭き、今日はこっち側からか。午前中は反対側の方が日陰で少しは楽じゃないのかな。日がカンカンに当たっている側だったら、下手したらフライになっちゃいそう。それでも、水と道具の入ったバケツを腰に付けてルーフデッキに降り立ったスパイダーマンが、我が家のダイニングとオフィスのワタシ側半分もきちんと掃除してくれたので、内側を掃除しないでいる口実がなくなったぁと言ったら、お兄ちゃんは大笑い。大きなスクィージーを振り回して、「これさえあれば楽々だよ」だって。窓拭きも排気口の掃除も、スパイダーマンは陽気な人が多いみたい。

カナダは連休明けだけど、アメリカは今日が独立記念日の祝日。あちらさんはここんところずっと政治も社会も何かとごたごたしているけど、もしかして賞味期限が過ぎちゃったのかな。ジョン・マクウォーターと言う言語学者がニューヨークタイムズに書いているコラムをニュースレターとして購読しているんだけど、つい最近のハーバード大学の人種基準の入学選考を違憲とした最高裁の判断について、なかなか奥の深いことを書いていた。この先生は裕福な中流家庭の出身だけど、黒人。特に有色人種を優遇する「アファーマティブ・アクション」のおかげで、高校時代は勉強を手抜きして趣味に打ち込んでいたんだそうな。でも、今になってみると、昔は必要性があったかもしれないが、いつまで実施すべきかを考慮すべきだったと言っている。たしかにね。ワタシに言わせれば、肌の色や人種を基準に選ぶと言うこと自体が基本的に差別的制度だと思う。たとえ不平等をなくすと言う大義名分があったとしても、制度として定着してしまえばただの特定グループの特権に過ぎなくなって、そこまで行ったら取り除くことほぼ不可能・・・。

カナダでも男女の機会均等を目指して、女性であることが確実に有利だった時代がある。ちょうどワタシが来た頃だったかな。事務職のワタシにはあまり縁のない話だったけど、女性だから、マイノリティだからというだけで選ばれるということに何となく嫌悪感があった(今でも)。だって、持って生まれた才能や努力して得た能力を無視して、その人が選択できなかった生まれつきの「見かけ」だけで人間の価値を判断しているわけで、まさにルッキズムの典型。もっとも、ルッキズムが動物種の生存本能に根差しているとしたら、知性と理性を得たはずの人間がそれを克服できなかったどころか、意図的に利用することを覚えて、社会制度として発達させたってことなんだろうけどね。でも、そうやって優遇された人たちが人一倍がんばるかと言うと、そうでもなさそうで、マクウォーター先生も高校時代に白人の学生たちから「勉強しなくてもいい大学に行けていいな」と言われて、ラッキー!とばかりに勉強は手抜きで趣味三昧だったそうな。昔から、水は低きに流れると言うけど、ほんとにねえ・・・。

劇作家志望のワタシが近しい人の「日本のことを書きなさいよ」というひと言で芝居の創作を止めてしまったのも、人間の本質を無視して機械的に「みんな同じ」を実現しようとする今の時代環境と無関係ではないと思う。その人は今でも友達だし、「日本人なんだから(カナダのことじゃなくて)日本のことを書くべきだ」と言ったんじゃないことはわかっていたんだけど、それでも何十年も住んでいなかった国の何を書けというんだ、それがカナダで劇作家になる要件ならごめん被ると、ある意味でムカついちゃったわけ。それ以来ことあるごとに、人生の展望を狭めるような特定のラベルを貼られたくないと言っていたせいで、少なくとも演劇関係の交流範囲ではみんなわかってくれたみたい。要するに、人間のやることには何であれBest before date(賞味期限)があるってことで、アファーマティブアクションもそのひとつだし、ダイバーシティとは何かという「理想的な」仕組みを解説しているうちは、感情に染み付いたステレオタイプとか先入観とか偏見というのはそう簡単に根絶できないと思うね。☆☆ネットがダウンして、そのままアップし忘れ・・・☆☆

夏の最初の三連休の最後の日

2023年07月04日 | 日々の風の吹くまま
7月3日(月曜日)。☀。きのうの最高気温は25度で、今日の予想は28度。てことは、30度まで行きそうだな。あっつぅ~いっ。で、今日は三連休の最終日。ウォーキングに行くロイヤルシティセンターは、おしゃれなブランドショップがあるわけじゃなくて、アウトレット店、ウォルマート、百均、ドラッグストア、スーパーといった日用雑貨がメインの「6丁目商店街」のようなもんだから、わざわざウィンドウショッピングに来る人もいなくて、連休となると閑散として、いたって静か。

でも、カナダデイの三連休は、コロナ関連の帰省や制限がなくなってから初めてのフルに自由な夏ということもあって、道路も空港もフェリーも国境も押せ押せの旅行ラッシュらしい。バンクーバー島やガルフ諸島と本土を結ぶBCフェリーは、このところ人手不足や船の故障による欠航、予約システムの不具合と、ご難続きで、早くから混雑すると警告していたんだけど、混雑を避けようと早めに出かけた人が多かったようで、木曜日から込み始めて、金曜日の朝にはもうフェリーに乗るのに予約なしだと4便(午後には6便)待ち。ビクトリア行きは2時間おき、ナナイモ行きは2時間半おきだから、4便待ちなら8時間。ターミナルの駐車場から溢れた車が道路に長い列を作って、ハイウェイは渋滞。半日並んだのに乗れないまま車の中で夜明かした人たちもいたらしい。運よく何とかバンクーバー島に行き着けた人たちは、けさは本土への便が朝からもう2便か3便待ちの混みようだそうで、ちゃんと今日のうちに帰って来れるのかな。知らないよぉ。

今日も朝っぱらからお湯がやたらと熱いので、あ、そっかぁ、みんなどっかへ行ってしまって留守のところが多いってことかぁ。マンションは屋上の機械室あるボイラーからの集中給湯なので、その日の時間帯によって蛇口をひねって出て来るお湯の温度が微妙に違っているからおもしろい。戸数168戸のコミュニティの動静みたいなものが想像できるからおもしろい。つまり、大勢が一斉にお湯を使えば需要に追い付かなくて、ボイラーでどんどん沸かしてもそれほど熱くなる前に蛇口から出て来るけど、1日の時間帯や週末などによってお湯の需要が少なくなるときには、やけどするくらいの熱湯が出て来るわけ。まあ、夏の連休は、エレベーターが来るのも早いし、地下のビジター用駐車場もほぼがら空きで、いたって静か。

きのうバクラ先生の眼科にワタシとカレシの検眼の予約をメールでリクエストしたので、連休明けに返事が来るかなと思っていたら、きょう午前中に「(あさって)水曜日の午後2時15分にレオン先生と予約でどうか」という返事。はっやぁ~いっ。新しい検眼医の先生が入ったんだな。カレシの運転免許維持のための80歳の健診に必要なので、結果のレポートを出してもらえるかと、コメント欄に入れておいたら、「検眼医が記入して提出しますから、送られて来た用紙を持参してください」。へえ、クリニックの一般家庭医でなくてもいいのかぁ。クリニックまでは車で10分で駐車場代がかかるけど、バクラ先生の眼科は隣の医療ビルにあって、裏口から駐車場を横切るだけの近さ。今どき日本語に「タイパ」と言う言葉があるそうだけど、これはまさに最高のタイパというところだろうな。ああ、良かった!


今夜は満月(牡鹿月)

スーパームーン(48×)満月に当たると気が触れるそうだけど・・・

低所得や高齢者の世帯にエアコンを支給するんだって

2023年07月04日 | 日々の風の吹くまま
7月2日(日曜日)。☀。猛暑到来の兆し。でも、風があるおかげで、金魚鉢のオフィス以外はちょうどいい快適さ。ただし、ダイニングのパティオドアとキッチン端の園芸ルームのパティオドアの開け具合によっては、風通しが良過ぎることがあって、サーモスタットが冬だと勘違いしてヒーターをオンにしてしまうので、要注意。それでも、直射日光が差し込むのは北東側は午前中だけて、日が南東側のリビングに回る頃には高くて窓際にしか当たらないし、キッチンとレクルームは1日中日陰で涼しいから、今のところかなりの猛暑でもエアコンなしで凌げるのは実にラッキー。

最近になってBC州政府が、低所得の人や熱中症になりやすい人達の住まいにエアコンを設置するだめに、電力会社の「省エネ補助制度」に10億円を投じると発表したけど、2年前のヒートドーム現象による極端な猛暑で、数百人のもの死者が出たのを受けての方策らしい。今後3年間で8千台の「ポータブル」エアコンを設置するそうだけど、社会活動家のグループからはさっそく「それじゃあ足りない」との苦情。世の中、何だってどこかから始めなければ一歩も進まないんだけど、近頃の「世直し家」ってのは自分のひと言で世の中を作り変えられると思っているのか、単に承認欲求に駆られているのか、よくわからないけど、やたらとせっかちだねえ。

メトロバンクーバーは元々西岸海洋性気候で「夏は涼しく、冬は暖かい」ことになっていて、来たばかりの頃は蒸し暑くなくて快適だぁと喜んだくらいだから、当然エアコンなんか不要だったんだけど、この20年くらいにあっさり30度を超えるような日がやたらと多くなった感じで、エアコンの需要がうなぎ上り。政府もエアコン設置を後押しし始めて、補助金を出したりしているけど、問題は集合住宅。集中冷房のマンションが建ち始めたのはごく最近のことで、外壁に穴を開けるような工事を必要とするエアコンを規約で禁止しているところがほとんどじゃないかと思う。ヒートドーム現象のさ中に熱中症で亡くなった人たちの多くがマンションやアパートの1LDKのような小さな部屋で1人で暮らす高齢者だったので、そういうところでエアコン設置を検討するケースが増えているらしい。

我が家のある高層マンションでも、猛暑の時は冷房の効いているロビーを「cooling centre」(避暑センター)にしていて、高齢の住人が集まっていたけど、それでは抜本的な対策にはならないと、理事会がコンサルタントを雇って、コンクリートとガラスの建物に適した工法や機材について調査させているところ。バルコニーはどのユニットにも必ず1ヵ所はあるけど、面している壁は端から端まで、天井から床までガラスだから、室外機をどう設置するかが難しそうだし、メインテナンスを怠ればかなり多量に出る凝縮水によって階下への水漏れ事故多発なんてことになりかねない。おそらくは間取りに応じて設置できるタイプや機種の選択肢を提示することになると思う。ばかにならない工費は当然自己負担だけど、補助金があるかもしれない。コンサルからの報告が来て、エアコン設置解禁となったら、一番暑い金魚鉢オフィスだけでも小さいのを付けようかな。外は広いルーフデッキだから、隣の寝室にも付けた方がいいかな。今は特に必要を感じていなくても、これから気候変動でもっと暑くなるなら、エアコン付きマンションの資産価値は上がりこそすれ下がることはないだろうし・・・。


お月さんが笑っているようないないような・・・

カナダ人にカナダ市民権のテストを受けさせたら

2023年07月02日 | 日々の風の吹くまま
7月1日(土曜日)。☀。暑くなって来た。来週の中ごろにはちょっとした猛暑になると言う予報。7月だもんね。今日はカナダデイ。1867年に、イギリス議会での「英領北アメリカ法」の成立によって、3つの植民地がカナダ連邦として大英帝国の中の自治国になったのを記念する日で、ワタシが来た頃は自治領の地位を示す「ドミニオンデイ」と呼ばれていた。

この日が今の「カナダデイ」になったのは、イギリス議会が可決した「カナダ法」に基づいて、1982年に独自の「カナダ憲法」を制定して正式に「独立国」になってからのことで、それまではイギリスの法律である「英領北アメリカ法」が事実上のカナダ憲法だったので、イギリス議会しか改正できないという中途半端な国だったわけね。自治領時代にカナダの市民権を取ってワタシが初めて持ったパスポートには、「本旅券の所持者はBritish subject(英連邦国民)である」と書かれていて、面食らったもんだった。自治領カナダ連邦が成立した1867年に340万人足らずだったカナダの人口は、その後西部の植民地が順次連邦に加わって、ドミニオンデイがカナダデイに変わった1982年には2500万人になり、21世紀が始まった2001年には3100万人、そして今年の6月16日、カナダ統計局が総人口が4千万人に達したと発表。うん、カナダは育ち盛りの国なんだね。ハッピーバースデイ、カナダ!

カナダの急激な人口増加は移民の増加によるところが大きくて、最近は年間40万人を超える移民を受け入れているけど、ご多聞に漏れずカナダでも少子化傾向があるので、今後3年間に145万人(2025年は50万人)の受入れが目標。カナダで生まれた子供は親の国籍に関わりなく自動的にカナダ国籍になるけど、そうでなければ、永住者として3年以上カナダに住んでいると、市民権を申請してカナダ人になることができる。ただし、永住権を取ってから母国に帰って、カナダには最低必要な日数しか住まない人もかなりいるので、居住年数(日数)の数え方が年々厳しくなってきているらしい。それでも、去年は37万5千人の新市民が誕生したそう。

ワタシが市民権を申請したときは、薄っぺらい絵本のような冊子が送られて来て、それを読んでカナダに関する知識を仕入れて、市民権判事との個人面接で簡単な質問に答えて、その場で「おめでとう」と言われておしまいだったけど、今はまず試験を受けてから面接で合否を知らされるんだそうで、試験は20問のうち15問正解で合格。今年5月までの合格率が92%で、すでに宣誓式を済ませたのは10万人。最近あるオンライン調査会社が、その試験の問題を10問抽出して、カナダ人1500人余りにやらせたところ、正答率が半分以下で、試験を受けた場合の合格率は何と23%という結果になって話題騒然。カレシに学校で自分の国のことを教わらなかったの?と聞いてみたら、「昔過ぎて、覚えてない」。ええ?ちょうどラジオの電話クイズでDJが応募して来た女性に「カナダの標語は何か」と聞いていて、中年らしい女性は3回トライしたけど空振り三振。答は「A Mari Usque Ad Mare」、英語で「From Sea to Sea」(海から海まで)、つまり、大西洋と太平洋にまたがる広大な国を象徴しているんだけどね。カレシはさすがに知っていたけど、試しに記事のリンクからその10問に回答してみたら、9問正解。間違っていたのは最近の政治臭のする質問だったから、年配の人たちはほんとに知らないのかもしれない。ワタシ、カナダ人歴43年・・・


今日の晩ご飯はビンナガと銀鮭の刺身、ズッキーニとシイタケの煮物、アッケシソウとヤマブシタケの吸い物

満月間近の大きな月・・・

今年はもう半分終わったのか、まだ半分残っているのか

2023年07月01日 | 日々の風の吹くまま
6月30日(金曜日)。☀。あぁ~あ、6月最後の日。早くも1年が半分過ぎてしまった。目覚めは8時半過ぎ。よく眠れているのはいいことだと思うけど、寝ている間に時間がどんどん経って行くような感じがしないでもないな。もっとも、寝る暇を惜しんでやるようなことがあるわけじゃないから、それなりにのんびりなんだろうけど、まあ、寄る年波ってところかな。それが足元ひたひたの小波のうちはまだ大丈夫だと思うけど、いずれそのうちには大波が来るのかなあ。そういう時に備えて心の準備をしておかないとなあとは思うんだけど、子供の時からそのうちに、そのうちにと先延ばしして来た(せざるを得なかった)夢を追求できるようになって、まだどうしても「後期高齢者」になったという実感がないんだよねえ・・・。

カレシが朝のレッスンをしている間、「平治郎」のファイルを開いて、あともう少しになったバージョン1の翻訳をしていたら、突然勝手にまったく関係のない文章がさらさら。何なんだ、これ?と思ってよく見たら、いつの間にか音声入力がオンになっていて、カレシが説明していることがそのままワタシのファイルに割り込んで来てるじゃないの。音声入力なんか使うことはないんだけど、なぜかうっかりショートカットでオンにしてしまうらしい。画面の文字を見てタッチでキーを叩いているから、いったいどのキーがショートカットなのか見当もつかないから困る。慌ててオフにしたけど、いきなり割り込んで来られるのは迷惑極まりないので、あっちこっち探し回ってやっとショートカットを見つけたら「Alt+`」。これ、IMEのローマ字入力と英語入力を切り替えるキーと同じじゃないの、もう。さっそく音声入力のショートカット、ワードのリボンから「ディクテーション」のボタンをそれぞれ削除したけど、使いようによっては危険な機能だよね。だって、他人の会話を「盗聴」して記録に残せちゃうんだもの。便利さには落とし穴があるというからね、ほんと。

午後になって、クレジットカードに上げたクルーズ代金を投資口座から預金口座に移してもらおうと、銀行のポートフォリオマネジャーのトニーに、共同口座から出すのとそれぞれの非課税貯蓄口座(TFSA)から半々ずつ出すのとどっちがいいかとメール。さっそく電話が来て「共同口座からにしよう」。それじゃあ、それでよろしく。最近、投資の方がけっこういいみたいだけどと言ったら、「テクノロジー株が好調だからね」という返事。なるほど、今話題のAIと関係があるらしい。不動産系のプライベートエクィティはオフィスの空室率が急上昇して苦戦してるんじゃないの?と聞いたら、「賃貸マンションの方で利益が出ているけど、成り行きを見ているところ」。なるほどねえ。ついでにカレシと話して、ほぼ定期だけで回している個人年金口座(RRIF)をいったん1年定期にまとめて、満期になったところで投資先の配分を見直すことでカレシのOKを取り付けて、後は夏休みの家族旅行の話題。やっと車を買い替えたので、連休になるこの週末はバンフへ家族旅行するんだそうな。奥さんの故国のタイに行く計画はどうなったの?と聞いたら、「飛行機代が高いし、車を買ったから、来年だなあ」。なるほど。「娘についにボーイフレンドができたようだ」と言うので、ティーン(14歳)だもんねえと同情っぽく言ったら、「空手をやらせておいて良かったよ」だって。トニーは松濤館流空手の黒帯で、娘と息子にも小さい時から空手をやらせて、今では親子で空手クラブに入って楽しんでいるとか。「この間は息子に負けちゃってねえ」。あはは。そろそろアラフィフのおじさんだもんね。

アマゾンから届いた本を向かいの郵便局で受け取って帰って来たら、あら、Arts ClubからクリスマスシーズンのGingerbread Menの特別ショーへのお誘いメール。何だかずいぶん先の話のような気がするけど、クリスマスシーズンなんてすぐに来ちゃうからね。いつもこうしてチケットを一般発売する前に優待セールのお知らせが来るのはありがたいね。男性4人組がこのシーズンにだけGingerbread Menと称してキャバレー式のショーをやるんだけど、去年の12月に行ってめっちゃ楽しんだから、もっちろん今年もYes、イエス、はいはいっ。なぜかいつも来年、再来年の計画を立ててはオニ君を爆笑させちゃってるから、まだピンピンしているかどうかはわからないけど、これはまだ今年のうちだから、オニ君は笑わないだろうな。うん、明日からは2023年の後半・・・。


とってもかわいい、ほのぼのとするお話

エイジズム、セクシズム、イズム、イズム

2023年07月01日 | 日々の風の吹くまま
6月29日(木曜日)。☀🌤。目が覚めたら、何ともう9時。カレシの早番のレッスンがないから良かったけど、もろに朝寝坊。夜のお出かけはやっぱりくたびれるようになって来たのかな。でも、ゆうべの『Million Dollar Quartet』は良かったなあ。前回(6年前)よりも、ロカビリー、ロックンロールと言ったポップスの新しいスタイルが台頭した時代の新しいエネルギーが再現されていて、当時の若者の孫の世代と思われる客が多かったせいもあって、満員御礼の劇場はさながらロックコンサート。楽しかった!

まだ忙しくなる前のひと息ということで、今日はのんびりしよっかなあ。そうは思っても、時にはつい考えるよね、いったい「のんびりする」ってどういうことなんだろうって。なぁ~んにもしないで酔生夢死で行くのか、それとも・・・。でも、何かに熱中したら、のんびりもへったくれもないかもしれないね。最近のニューヨークタイムズのコラムに中国経済の減速で、若い世代が、大学は出たものの「無職、非婚、子なし」という三重苦にあるという記事があって、何だか日本のバブル崩壊後の「就職氷河期」の話みたいだなと思ったけど、失業率20%と言う若者の就職難に輪をかけているのが「35歳の呪い」なんだそうな。企業が35歳以上の人を「年齢が行き過ぎている」と言って雇いたがらないんだそうで、その年に近づくと就職も転職もままならなくなり、まともな職に就いていなければ結婚してくれる女性に出会えないし、子供も持てないと言う負の連鎖に陥って、国は少子化にまっしぐら。このあたりも何かバブル後の日本に似てなくもないな。

ワタシが高校を出て社会に出て来た頃は、事務職のような女性の求人広告に年令23歳とか25歳までと書いてあって、結婚市場だけじゃなくて、就職市場でも「クリスマスケーキの呪い」。しかも、定年は男性が55歳だったのに、女性は30歳なんて企業がざらで、結婚したら辞めてもらうというところもかなりあったらしい。つまり、日本の女性は、適齢期に結婚したら解雇されるし、結婚せずに勤め続けたら30歳にして「定年」退職させられていたわけ。まあ、あの頃は大学卒の女性でも、大企業では「お茶くみ」。要は男性社員の嫁さん候補で、企業戦士を24時間戦わせるための介護要員てところ。秘書の求人なんか「容姿端麗」なんてとんでもない条件が付いていたりして、愛人募集かいなとむかっ腹を立てたもんだけど、いかにもおじさん思考で、今になってみると笑うしかないな。現代中国はそこまでおじさん社会ではないようだけど、エイジズムに関してはさして変わらないらしい。

ワタシ個人は幸いなことに、いわゆる「サービス残業」が月に100時間以上(女性で未成年だったから、当時の法律では違法労働)というブラック会社を、親の転勤を口実に10ヵ月で止めて、秘書学校に行って、(英語と英文タイプに助けられて)北欧系の外資に再就職したけど、そこでは同じ学歴なら給料に男女の差がなかったし、もちろん定年も男女同じ。(専業主婦になれる柄じゃないので)結婚なんかしないつもりだったから、天国だったな。もっとも、いずれは東京に転勤させてもらって独身を謳歌しようと思っていたのが、クリスマスケーキになってからひょんなことで結婚のため退職して、太平洋を渡って、年齢制限も既婚かどうかを問われることもない環境でばりばり?働き続けることになったんだから、人生はどこに分かれ道があるかわからない。中国だって、このまま少子化が進めば、今若者たちを脅かしている「35歳の呪い」の壁が崩れる日が来ると思うし、もう待てないなら「分かれ道」を探すこともできるはずだと思うけどね。


ベーカー山北斜面~氷河や雪渓が減って来ているらしい

夕暮れ・・・