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リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

少しずつ日常が戻って来た

2024年11月15日 | 日々の風の吹くまま
11月13日(水曜日)。🌧☁🌧。またまた夜通しの大雨で、北の方では停電が多発したらしい。キッチンとダイニングの乾燥機を止めたので、久しぶりに寝室のホワイトノイズマシンをかけて就寝。やっぱり睡眠への効果のほどは同じだな。でも、人間って慣れる動物なんだろうな。月曜日には75デシベルの轟音がほとんど苦にならなかったもの。今日は朝あから右肩が痛くて、右膝も痛くて、きのうは別に力のいることをしたわけじゃないのに、どうしちゃったんだろう。腕を上げる角度によってガキっと痛みが走るから困る。寝ている間に寝返りしたはずみに傷めちゃったのかな。(ワタシ、寝相は悪くないはずだけど・・・。)

気分的に少しは日常に近くなった感じで、今日は「洪水」のことは横に置いといて「やることリスト」に集中。まずはカレシがリリーとミーティングしている間に、脚本をコピーしたメモリスティックを持って道路向かいのプリントサービスにひとっ走り。両面印刷、3つ穴付きで3部。おじさんがメモリスティックを大きな印刷機に差し込んで、上のモニターを見ながらボタンをポンポンと押すと、シュッシュと印刷が始まって、あっという間に3つ穴バインダー用に穴を開けた状態で出て来るからすごい。新しい人生が開けるかもしれない脚本を収めた封筒を大事に抱えて、並びのヴィクターの店に寄って事件の顛末をあれこれ。「最近の雨で家の中が洪水になったお客さんがいるよ。うちの奥さんの家族も経験があるし、よくあることみたいだよ。保険があるなら大丈夫だよ」とヴィクター。そうだねえ。生活のスケジュールが不定なので、とりあえず今日と明日の食材を買って、カレシが大いにはまったウクライナのトマトのピクルスを1本。




午後になって、朝一番にマルコから電話で予告があった引越し業者の見積り担当者ジャクリンが来て、修復工事でフローリングを剥がす前に家具や備品などを運び出すための査定。「オレが何度も一緒に仕事をして来たネイサンを推薦したので指名したいと言ってくれ」とマルコに「指示」されていたので、初めての経験なので、マルコが推す人が担当なら心強いとひと押し。(修復業者のマルコと保険会社の査定士ラマンと引越し業者のネイサンの間を飛び交うメールがCCで送られて来るので、保険ビジネスの怪がわかって来ておもしろい。)ネイサンのスケジュールからして、最速は27,28日に梱包、29日に搬出。(他の人なら早くなる可能性がなきにしも非ず。)白内障手術の日と被ってしまうけど、搬出だけなので、カレシが手術が終わるまで家で待機することになっているから支障はなさそう。

ジャクリンが帰った後で、久しぶりにまともな買い物。トロリーを持って行くので、カレシに終わる頃に電話を3回か4回鳴らすから迎えに来てねと言ったら、「携帯にかけたら?」と言うので、レッスンの間に鳴ったら出ないでしょ。何ならテキストメールを送る?と聞いたら、「使ったことがないからわからない」と来たもので、SMSの使い方について即席レッスン。英語レッスンにどう使えるかと言うことにカレシの関心があるのはわかっていたけど、とにかく買い物に出かけて、その最中にワタシの次の手術の薬の処方箋となくなりかけているカレシの薬を持って来るのを忘れたことに気づいて、はて。カレシにテキストを送って、ついでに携帯にかけたけど応答がないので、固定電話にもかけて、ボイスメールに切り替わるまで鳴らしてメッセージを残したけど、はて。どうしたものかと迷っていたら、突然カレシが登場。案の定、携帯は鳴らなかったし、テキストは見ていないし、固定電話もいつもの倍も鳴ったのに「お迎えコール」だと思い込んで出動・・・。ま、見えるようにカウンターに置いてあった処方箋を忘れたのは即席レッスンに気を取られたワタシなんで、文句は言えないけど、ゆめゆめ注意を怠るなかれという教訓・・・。


夜明け前のカウンセリングやら保険請求の手続きやら

2024年11月14日 | 日々の風の吹くまま
11月12日(火曜日)。⛅☁🌧。日曜日にとっくりと話をしたはずなのに、また5時そこそこにカレシに起こされた。今度は、あんなにひどい忘れ方をしたのは単なる年のせいじゃなくて、ひょっとしたら認知症になりかけているんじゃないかと心配になって、眠れなくなったらしい。ほんとにworrywart(心配性)もいいところで、まったくもって困った人だこと。(もっとも、亡きママによると子供の頃からそうだったらしいけど・・・。)

そんなんで起こされたらすっと寝直せるわけがないんだけど、「ねえ、率直に言って、オレ、ボケていると思う?」と畳みかけて来るので、思い切って行っちゃった。年のせいでもボケでもなくて、アナタのパーソナリティの問題。強いて言えば境界性パーソナリティの特徴があると思う。心配や不安に縛られて先に進めないのは自分に自信がないからで、自分を信用していないから他人も信用できなくて、自分を受け入れていないから他人にそうであるべき「(理想の)自分」を求めて、他人にそれを見いだせないとよけいに不安になってしまうの。それって、自分という人間を他人に代わって生きてもらおうとしているのと同じようなもんじゃないのかな。誰だって長所短所があるし、脳内の配線だって同じじゃないから個性ってものがあるんで、自分は「いいヤツだ」と思えるなら、その個性を丸ごと「これが自分」と受入れてやれば、世間が描く理想的人間のお面を被らなくたってよくなって、けっこう生きやすくなるものなの。WYSIWYGってことで、来る者は拒まず去る者は追わず。まあ、「夜明け前のカウンセリング」はこのくらいにして、もう少し寝ないと・・・。

と、しばらく眠りに戻って、起床は9時。連休の週末を通して回していた乾燥機のうち、被害の大きかったレクルームのものを除いて、プラグを抜いたら、うは、静かぁ。実際は除湿器がまだ回っているんだけど、気にならないから不思議。電話のボイスメールにメッセ―が入っているようで、着信は前日11日の午後4時半で電話番号はニューウェストミンスター。(電話が鳴った記憶がないけど・・・。)メッセージを再生したら、女性の声でいきなり「千何十ドル」。そして「番号はXXXX。承認しますか」。で、ちょっと沈黙して、つっけんどんに「バイバイ」。ガチャっ。何、それ。もしかしたら水漏れした階下の住人かもしれないけど、名乗りもしないってのはねえ。ということで、アンドリーにどうしましょうと相談。ついでに、問題の園芸ルームの蛇口は改装工事中に業者が出したアイデアをそのままOKしたもので、「無許可」なのは明らかだから、修復工事が終わったら直ちに改装工事の業者を呼んで撤去すると、管理組合で問題にする前に先手を打って通告。

午後には保険会社の査定士から電話があって、質問に答えられる範囲で答えて、マルコが5時過ぎに来ると電話して来たので、いつでもどうぞ。保険請求のプロセスや修復工事の要領をわかりやすく説明してくれるそうな。うん、保険ビジネスってなかなか一筋縄では行かないって感じだから助かるな。はあ、とうとう東京のプロデューサーに送る脚本を印刷してもらいに行く暇がなかった。カナダポストの組合が72時間後のスト突入を通告したそうで、はて・・・。


人生にはどこにでもいつになってもドアがある

2024年11月13日 | 日々の風の吹くまま
11月11日(月曜日)。☁🌥。戦没者追悼記念日の休み。今日は9時起き。カレシが「乾燥機の轟音で眠れないかと思ったけど、今までこんなによく眠れたことがあったかなと思うくらいよく眠った気分だよ」。うん、ワタシも。園芸ルームから溢れた水が浸み込んだフローリングなどを乾かすために、キッチンとレクルームで金曜日の夕方から24時間体制で稼働している7台の乾燥機の轟音を計ってみたら平均75デシベル。もろに騒音のレベルなんだけど、抑揚がなくて途切れることもない音なので、寝室で常用しているホワイトノイズマシンと同じパターンということで安眠効果があるらしい。災いの中にも福はあるってことかな。

ゆうべオフィスを閉めて、カレシはココア、ワタシはコニャックでご寛いでいたら、東京の先生から「カナダの戯曲を手がけたい人がいて、(ワタシが日本語訳して先生に送った)作品に興味を持っているから、早急に送りなさい」とメール。はあぁぁぁ。うわわわわっ。先生は自称「押しかけ弟子」のワタシにこうして可能性を見出してくれているんだな。東京でお会いした時に「先生って呼ばないでよ」とおっしゃったけど、それは無理。カナダ演劇界のレジェンドであるビル・ミラードに「東京に行くなら会っておいで」と紹介された先生は、本来なら足元にひれ伏すのさえ恐れ多い存在なのに、もうすぐ米寿を迎えられるとっても素敵な紳士。ものになるかどうかわからないワタシに何かとアドバイスをくださって来て、先月東京でお会いした時には強い口調で「カナダ演劇の日本語訳と同時に日本演劇の英語訳もやりなさい」。瞬間的にあっ、それがワタシが進むべき道なんだと、まるで目の前で超新星が爆発したような興奮を感じたっけ。

その先生が、もしかしたら日本での上演にこぎつけられるかもしれない伝手を紹介してくださっているわけで、慌ててオフィスに戻ってPCを立ち上げて、先生と紹介していただいた劇団の主宰者に明日の朝直ちに脚本草稿(バージョン5)を送りますとメール。すごいなあ。わくわくしてしまうなあ。狐かたぬきのいたずらじゃないだろうなあ。すごいなあ。この年になって途方もないチャンスが回って来ってことだけど、そもそも人生には遅すぎることは何もはないんだし、何よりも「継続は力なり」というしね。朝ご飯とウォーキングを済ませたら、後は原稿を開いて見直し。東京で先生が「手直しをするところはないよ」とおっしゃったけど、つい手を入れたくなる。うん、永遠にこれで良しっというところに辿り着くことはないんじゃないかな。芸術には「完成」はないというし。それでも、誤字がないことを確認した上でPDF形式に保存して、早急にカバーレターと原作の本と共に印刷版を送りますというメールに添付して、送信ボタンをクリック。

劇作家になりたくて、何年も自己流で勉強して来て、Arts Club後援の中核グループに加わるようになってからは劇団の内外の人たちが演劇勉強の機会を広げてくれたおかげで、今では本気でやっていることを認めてもらえるようになった。再来週の火曜日には、今日本語のオリジナルから英語訳して脚色した草稿を読んでもらっているドラマタージのハイディと一対一で会うことになっているし、少しずつ、ほんの少しずつ開けて来ていた演劇界へのドアがさらに少し大きく開けるかもしれないな。先生のお言葉に従って日本語訳と英語訳の二刀流の道を進んだら、ドアはどっちの方に開くのかな。両方に行ったり来たりできるスイングドアだったらいいけど・・・。


真剣な夫婦の対話がプラスになればいいけど・・・

2024年11月12日 | 日々の風の吹くまま
11月10日(日曜日)。☁🌧。今日も10時過ぎに起床。実際は5時前にふと目を覚ましたら、何だかカレシが悶々としているようだったので、黙ってその肩に頭を乗せてしばらくうとうと。でも、眠りに戻れないでいるうちに、何となくカレシの方から「どうしてあんな大ばかをやってしまったのかずっと考えていた」とぼちぼち話し始めたので、うっかり事故だったことは明らかなんだから、今は後始末が最優先。「誰が何がどうして」はその後でゆっくり掘り下げればいいんだから、もう少し寝た方がいいよと言ったけど、カレシは頭の中でぐるぐるしていることを話さずにはいられないようで・・・。

「目が覚めて、ふと親父のことを思い出して、同じことをやって来たと気づいたんだ。親父は家のことも家族のことも全部おふくろに任せて、自分では何もやらなかった。それで、おふくろが何でもやっていて、親父は頭脳も身体もろくに使わないでいたから、脳みそが退化して最後は完全にぼけてしまったんだ。今のオレは親父がぼけ始めた年なんだよな。それで、自分では頭を使わないで、家計の管理も家事もずっとキミに任せっきりだったから、親父と同じように脳みそが退化して来てたんだと思う。元々ぐうたらで、いつも楽な方に流れてしまうのは自覚しているんだよ。自分のことにも周りにも関心を向けないでいたから、うっかり人間になってしまったんだと思う。でも、それではキミにフェアじゃないし、オレ自身にとってもいいことじゃないよね」。たしかにそういう「ぐうたら」なところはあるけど、50年大波小波をかいくぐって連れ添って来たワタシとしては、根本的な原因は注意欠陥症、それも特徴のほとんどが当てはまっているから「不注意優勢型」(ADHD-PI)というタイプ。今どきの医学はちょっと変わっているとすぐに「病名」を付けて治療したがるけど、要は脳内の配線がちょっと違っているってことで、薬を飲ませたら治るってもんじゃないのよね。

ワタシとしては、家計管理も家事も独身だったら当然すべて自分でやらなければならないことだし、2人だからってそれにかかる時間やエネルギーが2倍になるわけでもないので、フェアじゃないとかそんなことは考えたことあないよと言ったら、「おふくろも愚痴を言わなかったな。自分のやり方でひとりでやった方が効率的なんだって言ってた」とカレシ。うん、そこはよくわかるな。ママは高校を1年飛び級したほど頭のいい人だったから、パパには(いい人であっても)できないんだという前提で、いつも自分にとって一番やりやすい方法を考えて実践していたんだと思う。異国から飛び込んで来たワタシはそういうママの背中を見て育ったようなものだから、アナタがパパの息子なら、ワタシはママの娘ってところかな。だから、パパとママの結婚が69年続いたように、私たちも50年続いているんだと思うよ。

そんなことを話しているうちに、2人とも眠りに戻ったようで、次に目が覚めた時はもう9時過ぎで、またしばらくあれこれと対話の末、カレシが「オレは親父のようになって死にたくない。人任せで何もしないで、自分の周りで何が起きているのかも知らないでいるなんて、キミの言う通り、自分で自分のめんどうをみていないのと同じ。これからは小さいことから少しずつやれることをやって、これ以上ボケないようにする」とおごそかに所信表明。自分の(他責思考が入り込む余地がない)不注意で大事を引き起こして他人にも迷惑をかけたことがよっぽどのショックで、とにかく自責の念で頭がいっぱいになっていたようだけど、人間なら誰でも脳内配線に大なり小なりのもつれや欠損があるから思いもよらないことが起きるわけなんで、肝心なのはそこから何か大切なことを学んで自分自身の成長に役立てることじゃないかな。そ、生きるというのは死ぬまで常に何かを学び続けることなんだと思うけど・・・。


注意散漫だと事故はほぼ確実に起きるという教訓

2024年11月10日 | 日々の風の吹くまま
11月8日(金曜日)。⛅☁。普通に起きて、のんびりとした1日の始まり。いつものようにウォーキングに行くつもりでカレシに声をかけたら、園芸ルームにいたカレシが「あっ、ユウ君のレッスンがあるんだった。ウォーキングは11時!」とオフィスに駆け込んだもので、自分のスケジュールくらいちゃんと管理してよ。そのままワタシもオフィスに陣取って、まずは銀行の口座をチェックして(また上がった!)、ニュースを読みまくって、カレシのレッスンが終わった11時にウォーキング。と、まあまあの金曜日の朝だったんだけど・・・。

そろそろランチの時間という頃にドアにノック。煙探知器の点検はまだ先なのに何だろうとドアを開けたら、立っていたのは管理人のアンドリー。深刻な顔で「下の階から水漏れの報告があったんだけど」。ええっと足元を見たら、大きな水たまり。いや、水たまりじゃなくて、キッチンの床が水浸しで、流れて来た水がドアのすぐそばまで来ているじゃないの!ワタシの悲鳴を聞いたカレシがオフィスから出て来て、「いっけねぇっ」。ああ、やっちゃったのね、アナタ。園芸ルームで小さい鉢物の水遣りのために大きなトレイに水を入れていて、ユウ君のことを思い出したもので水を出しっ放しにしたままオフィスに入って、それっきり度忘れ。トレイが小さいシンクに被さっていたので、満杯になって溢れた水はそのまま床にまっしぐら。ウォーキングに出かける時には園芸ルームが水浸しになっていたはずだけど、カレシはそう言うことには気が付かない人だし、ワタシはまだほぼ片目だし・・・。

☆☆漏水、洪水、浸水で大騒動・・・☆☆

11月9日(土曜日)。🌧☁🌧。大騒動の後で2人とも疲れ切っていたようで、普通の時間に寝たのに目が覚めたらもう9時。寝室の外から聞こえて来る乾燥機の轟音を聞きながら、そのままぐずぐずして、起きたのは10時。きのうはほんとにとんでもない大災難だった。園芸ルームからキッチンから玄関先まで深さ1センチくらいの水浸し。ありったけの雑巾でも間に合わないので、ちり取りで水をすくい上げてはバケツに入れて、バケツがいっぱいになったらトイレに水を捨てて、まだ同じ作業の繰り返し。ゆうにバケツ4、5杯分はあったかな。

基本的にカレシの不注意が原因なんだけど、気が動転してしまって、しまいに「気分が悪い。吐き気がする」。とりあえずソファに寝かせておいて、ワタシはせっせと「排水」作業。これなら雑巾を使えるかなという頃に管理人アンドリーが緊急出動の修復業者を連れて来て、即行で水分テスターを使って床下のどこまで水が広がったかを調査。(キッチンの床はタイルだけど)カウンターの端からダイニング側のフローリングの下まで浸水していることが判明。起き上がって来たカレシは「こんなことになって、すまない、すまない」とアンドリーに平謝りしたもので、「よくあることだよ。ぼくも管理会社も慣れているから大丈夫。心配し過ぎて身体を壊したら元も子もないよ。横になっていなさい」と諭される始末。レクルームのドアを開けた業者さんが「こりゃあすごい」と言ったのはまさにその時で、みんな一斉にのぞき込んだら、うっはぁ。キッチンと壁を隔てている側半分の床が水浸し。本棚の下に置いてあったワタシのミニチュア材料の箱を引っ張り出してバルコニーに出し、分厚いバスマットを持って来て、しまいには古いバスマットも持ち出して来て、とにかく床上の水を吸い取るのに必死。

アンドリーが水漏れを報告して来た下の階(22階と21階)に行き、業者チームが乾燥機と除湿機を取りに行っている間に、チームリーダー氏(モホークカットに団子ヘアを組み合わせた不思議なヘアスタイル!)が保険会社の査定部に電話して、慣れた様子で状況を説明してからカレシに電話を渡して「被保険者の確認をして、請求番号をくれるからメモして」。カレシはワタシが電子ファイルを調べてメモしておいた保険証券番号と住所氏名を伝えて、教えられた請求番号をメモ。(後で保険会社から「この度の損失発生、お気の毒様です」と、請求番号の確認メールが来た。)リーダー氏は「オッケー。ほんとに何にもしなくてもいいんだよ。保険があるんだし、おれ達プロが下の階のことも含めて全部めんどうを見るからね。そのための保険なんだからさ。火曜日に査定担当と来るから、後はぜぇ~んぶお任せで、リラックスしてね」。(そっか、マンション保険は近隣のユニットに及んだ損害の補償もカバーしているんだった。)さすが突然の災難にあたふた、おろおろ動転しているホームオーナーの扱いに慣れているプロだな。ちなみに、最近の大気の川による記録的な豪雨で床上、床下浸水が多発して、メトロバンクーバーの東西南北をてんてこまいで走り回っているんだそうな。そうだよなあ、クリスマスシーズンだもんね。誰だって一刻も早く災害の痕跡を消して、楽しくサンタクロースと新年を迎えたいところだよね。

業者チームがカートに山積みの緊急処置の機材を持って来て、浸水がひどかったところに大きな乾燥機を設置して、レクルームと園芸ルームにはこれまた大きな除湿器も設置して、「うるさくて眠れなかったら寝ている間だけプラグを抜いてもいいけど、火曜日まで回しっ放しにしておいてね」。うん、乾燥機なんかすっごい轟音だなあ。これがフローリングがおしゃかになってしまったレクルームに3台、狭い園芸ルームに2台、キッチンの端のカウンターの外に2台、ひと晩じゅう、一日中ゴォコォ、ガァガァやるわけ。でも、床下でカビが発生するのを防ぐためだから、しょうがないよね。まあ、モーターのコンスタントな音は寝室で使っているホワイトノイズマシンと変わりがないから、たぶん轟音を聞きながら普通に眠れたんだと思う。昼間はオフィスのドアを閉めて籠っていればそれほどの騒音でもないし、飛行機のエコノミークラスでエンジンのあるあたりに座ったようなものだと思えばものは考えようかな。それに7台の乾燥機のモーターがゴォゴォ言っているおかげで、いつもは終日オンになっているラジオはオフのままだし、ホワイトノイズマシンも不要で、ダイニング/リビングの温まってヒーターが入らないから、特に電気代が大幅増になることもなさそうで、災い転じて何とかになるかも・・・。





下から水を吸ったフローリングはもう救いようがない・・・


この年になったら元気で遊べるうちに遊んでおかないと

2024年11月09日 | 日々の風の吹くまま
11月7日(木曜日)。🌤⛅☁。目が覚めたら7時をちょっと過ぎたところで、起きてみたらちょうど日の出の時間。日が昇る位置がいつの間にかベーカー山に近づいていて、あと3週間くらいで山の上から朝日が差して来るだろうな。その頃には日の出は7時半過ぎになっているだろうから、運よくその時間に目を覚まして、運よく晴れていたら、瞬間の写真が撮れるかもしれないな。カスケード富士のご来光、きっとすばらしいだろうな。




きのうから来年3月のクルーズ中のレストランの予約が始まったので、今日はすでに予約してある寄港地でのツアーの予定を勘案して検討。私たちには3度目の乗船になるSilver Muse号にはレストランが8つあって、夕食時は予約制が3つ、自由席制が3つ、予約制で席料がかかるのが2つ。(バーやラウンジもそのくらいの数。)今回は船内での(実質的に前払いで返金不可の)「お小遣い」が500ドルずつ、Silverseaからのお小遣いが250ドルずつ(合計1500ドル)あるので、エージェントのジェフに「使わなきゃ損だよ」と言われて、よぉ~し使い切ってやるぞと、有料のツアーとレストランに注目。でも、席料のかかるフレンチのLa Dameは、クルーズ中に3回あるフォーマルナイト(ノー・カジュアルウェア)にはもうキャンセル待ちだからすごい。(せっかくめかし込むんだからってことかな。)

クルーズは16日間で、終日航海の日が7日。予約済のツアーがあるのは、2泊するホーチミンシティの初日、済州島、1泊する仁川の初日、そして鹿児島の4日。そのうち鹿児島以外は有料ツアーで、ホーチミンシティとソウルは夕食つき。つまり船で食事をするのは14日(ホーチミンシティを案内してくれるカレシの生徒と夕食をすれば13日)。ああだこうだと考えて、最終的に香港に入る13日と仁川を出港する18日はLa Dameで、終日航海の15日と鹿児島に寄る20日は和食のKaisekiに予約。これで「お小遣い」は残りごくわずかになって、ま、いいかな。後は要予約のイタリアンのLa Terrazzaに、メニューが変わるサイクルを勘案してフォーマルナイトの7日と14日、東京に着く前夜の21日に予約。後は自由席レストランにその日の気分次第で・・・。

長いバケーションから帰って来てまだ1ヵ月だというのに、次のバケーションまであと115日なんて、私たち何をやってんだろうと思わないでもないけど、2人の年齢になったら、やっと手に入れたリタイア暮らしを楽しめるのはあと何年くらいかあるのかなと考えしまうわけで、子供はできなかったけどその分潤沢な老後資金を作れたんだから、ここは遊びすぎもへったくれもあるもんか。誰にも遠慮せずに元気に遊べる今のうちに大いに遊んでおこうじゃないの。さて、今日は今年最後のファーマーズマーケットの日だから、夏中おいしい野菜、おいしいきのこ、おいしいパンを楽しませてくれたケイラとポールとアリにお礼を言って来よう。




ケイラ(とお嬢さん)、ポール、アリ、来年の春を楽しみにしてまぁ~す。


ドナルド・トランプが選挙で勝ったからって・・・

2024年11月08日 | 日々の風の吹くまま
11月6日(水曜日)。☁⛅。ワタシは8時半には起きたけど、カレシがぐずぐずしているので、朝ご飯は9時過ぎ。今日は水曜日で、週の真ん中のこぶの日。この「こぶ」さえ越えれば後は楽しい週末に向かって楽々下り坂(だからがんばろう?)という日。その「こぶ」の頂点のニュースはトランプのカムバック。ゆうべのうちにニューヨークタイムスがトランプ当選確実と報じていたので驚きはしないけど、左派メディアの名門NYTの見出しは何ともそっけない「Trump Wins」(トランプの勝ち)。きっと断腸の思いなんだろうな。ま、今日のアメリカはこれまでとこれからの間の「こぶ」の上ってところで、下りを転げ落ちるのか、それとも楽々の歩調で歩いて行くのか、関心はあるけど、とどのつまりはアメリカの市民が決めること・・・。

でも、こういう世界が注目したイベントの後では、「生まれついてのアウトサイダー」を自認する極楽とんぼのワタシには、メディアが続々と掲載する自称知識人や知ったかぶりの評論家なんかのpost mortem(検視、つまり事後検証)がめちゃくちゃおもしろい。アメリカでは「ハリス(民主党)の敗因」を、海外では「トランプ(共和党)の勝因」を分析しているものが多いのもおもしろいところ。左派のメディアに「エリートの政党になった民主党が自ら墓穴を掘った」という論評があって、これにはなるほどと思うところが多い。急進化が目立つようになった民主党の下で、従来の支持者たちが意識高い系の束縛的な活動に付いて行けなくなったというところかな。トランプの勝利は民主主義の危機だという論評もあるけど、いやいや、アメリカ人の多数が「トランプの方がいい」、あるいは「トランプの方がまし」という意思表示をしたわけで、これこそ民主主義が機能している証拠だと思うよ。

まあ、世界がこれからどうなるかについてはいつだって読み切れないほどの記事があるんだし、株式市場の狂乱だっていつ急に冷めるかわかったもんじゃないんだから、きのうのできごとは人類のながぁ~い歴史のひとコマに過ぎないということでいいんじゃないかな。でも、トランプの勝利が確実になったあたりから、Googleの検索トレンドで「カナダに引越し」とか「カナダに移住する方法」といったキーワードがトップに躍り出たというから、何をかいわんや。特にハリスが勝った州での検索が目立ったそうで、なぁ~んだ、選挙の結果が気に食わないからって、国を見捨ててすたこらさっさかいな。そういうのをknee-jerk reaction(ワンパターンの安直な反応)というんだけど、アメリカ人として、(民主党流の)デモクラシーの担い手としての誇りも結局はそれだけのもんだってことね。

でもねえ、まずタイミングが良くないね。カナダでもマイホームの価格(アメリカより高い)は高騰するは、賃貸が不足して家賃が高騰するはで、それを移民や留学生を入れ過ぎたせいにする世論が主流になっていて、カナダ政府が来年から移民の受け入れを20%減らすと発表したばかり。それに、トルドー君の自由党は支持率ががた落ちもいいところで、協力関係にあった左派政党の新民主党にも見捨てられて、人気急上昇の保守党に大きくリードされているから、来てみたら期待に反して右寄りの政権になっていたってことになりそう。カナダの反応はけっこうからかい半分で「take a number」(番号札を取って順番を待ちなよ)。もっとも、最近は長い行列を捌くのにずいぶん時間がかかっているようだから、順番が来る頃にはトランプは引退しちゃっているかも。ある移民弁護士が「一番手っ取り早くて安上がりな対応策はストレスや不安について精神衛生の専門家に相談すること」と言っていたけど、あんがいベスト・アドバイスだったりして・・・。


世の中は黙っていても忙しんだから

2024年11月07日 | 日々の風の吹くまま
11月5日(火曜日)。☀。うはっ、台風一過みたいないい天気。右目で見る青空の色が何とも清々しい。のんびりと9時過ぎに起き出して朝ご飯。終わったらもうウォーキングの時間で、忙しくもあり、忙しくないようでもあり。小町横丁では引退して悠々自適の暮らしを期待したおひとり様の後期高齢者が、遊びもひっくるめてとにかく毎日忙しくて、悠々自適のためには代わりに諸々の雑用をやってくれる人(家族?お手伝いさん?秘書?)が必要なんだと気づいたと投稿していたけど、関白亭主やサラリーマンおじさんの成れの果てじゃあるまいし、自分の生活くらいは自分でやらなくちゃと思わないのかな。自分のことまでめんどうだからと他人にお任せで済ませていると認知症リスクが高まるそうなんだけど・・・。

PTCのハイディから「26日の午後3時はどうか」というメールが来て、会うところはPTCのオフィスに近いザ・ドライブ(コマーシャル・ドライブのおしゃれな界隈)の、いかにもアーティストが集まりそうなトレンディなカフェ。コーヒー豆は自家焙煎だそうなので、二つ返事でOK。ハイディが会う前に読んでおきたいから脚本のファイルを送ってちょうだいと言って来たので、脚本草稿の第1版と比較用の日本語のオリジナル脚本をストレートに英訳したものをPDFファイルで添付して送信。東京の先生には前半の各シーンの登場人物をもう少し整理しないとわかりにくいと言われていて、オリジナルでは30人近くいた脇役の人物を整理して、10人くらいのアンサンブルがシーンごとに違う役を演じるように組み立ててみたんだけど、ハイディのドラマターグの観点からの意見を聞けるのはうれしい。どんな評価になるかと考えたら胸がドキドキするけど、今のワタシには願ってもない勉強のチャンス・・・。

BC州ではきのうから港の荷役がストップして、クリスマス商戦を控えた小売業は真っ青。荷役の現場監督に当たる人たちの組合がスト突入の事前通告を出したら、それに雇用者側がロックアウトの通告で対抗して先手を打って実行。何しろ貨物の取扱い量ではカナダで最大、北米全体でも第4位の、バンクーバー港で荷役がストップしてしまうと、国際貿易も国内の物資の流通も大混乱になって、カナダの経済は大打撃を受けるからえらいこっちゃ。連邦政府は「交渉現場に調停人を配置している」とか何とかもぐもぐ言ってたけど、鉄道ストの時のように強制的に仲裁で解決すればいいんじゃないかな。カナダポストもストに入りそうな様相だし、党内からも辞任要求が出て四面楚歌のトルドー君にとってはやれるってことを見せるチャンスだと思うけど・・・。

さてさて、今日はアメリカの大統領選挙。世論調査ではきわどい大接戦ということで、全世界が固唾をのんで注視しているらしい。トランプが勝てばこうなる、ハリスが勝てばこうなると、メディアや有識者や政治家の「世界の行く末占い」合戦もすごいけど、よく見てみるとどれもトランプ/ハリスが勝つと(自分の主義主張や理想と相いれないから)世界は地獄に落ちるみたいになんちゃらかんちゃらのああだこうだ。あのさ、いくらアメリカが世界の政治や経済に影響する大国だと言っても、アメリカでの選挙はアメリカの市民が「自分や家族」の将来や毎日の暮らしを左右する為政者を選ぶイベントなの。だから最終的な勝ち負けはトランプ/ハリスがどれだけ足元の民意を読んでいるかにかかっていると思うんだけど、その点から見たら、どうもトランプに勝ち目がありそうだという気がするなあ・・・。


食べちゃうぞぉ?


インフルエンザとコロナのワクチンを同時接種

2024年11月05日 | 日々の風の吹くまま
11月4日(月曜日)。🌧☁🌤。時計が1時間戻ったので、日の出は午前7時ちょっと過ぎになり、日の入りは午後4時45分。そ、冬時間になると日暮れが急に早くなるのよね。だから遊びたい人たちは冬でも日暮れが遅い夏時間の方がいいというんだけど、それだと真冬の日の出が午前9時過ぎになるので、学齢期の子供を持つ親が「暗いうちに子供を学校に行かせるなんて」と息巻くから困ったもんだ。中緯度地域で育った私としては日の出が午前9時なんてピンと来ないから、時計の切り替えを廃止するなら昔からの「標準時間」がいいと思うんだけど、政治やビジネスのいろんな思惑が絡んでいて・・・。

ほんっとに人間のやることって賢くないような気がするんだけど、ワタシもその人間の1人としてあんまり賢くないこともけっこうやって来ているから、大きな声では言えないよね。ゆうべは夜半から嵐になるという予報で大雨強風注意報が出ていて、起きてみたら案の定どこもかしこもびしょびしょの風景。ずいぶん降ったみたいだけど、強風による被害の方が大きかったみたいで、州全体で約24万戸、メトロバンクーバーでも10万戸が停電。電線が地下に埋設されている街中の商業区域に住んでいるとこういう時に便利だな。雨は小降りになっても風はまだ収まらなくて、ルーフデッキではプランターの植物がざわざわ、ゆさゆさ。まあ、警報が出るような強風と言っても、この辺りでは最大瞬間風速(gust)が時速35~37キロで、秒速にしてせいぜい10メートル。(バンクーバー島のビクトリアでは25メートルくらいだったそう。)日本のように秒速で表示すればどのくらいの強風か実感しやすいと思うんだけど、たぶん北米人には自動車社会のスピード感じゃないと風速の感覚も分からないのかも。

午後一番で2人揃って保健局から「お忘れなく」メールが来ていたインフルエンザとコロナのワクチン接種。処方箋の送り先に登録してある行きつけのスーパーの薬局はスペースがなくて扱っていないので、予約を入れたのは6番ストリートと6番アベニューの交差点でモールの反対側に右折したところにある小さい薬局。歯医者もそうだけど、薬局も我が家から徒歩3分以内に7軒あって、遠くまで行かなくても済むのはいいけど、ちょっと便利過ぎの観。保健局の電子記録に予約したことが記載されているから、健康保険番号(運転免許証の裏)だけで、まずワタシ、次にカレシの順で、8回目のコロナワクチンと高齢者用高用量インフルエンザワクチンを注射して絆創膏を貼ってもらっておしまい。同じ腕にしたから後で腕が上がらないってことにならないといいけど、夜になってそれぞれ宛に「今回の予防接種を記録に追加しました。接種後の注意事項はこちらをクリック」というメール。別に見なくてもいいんだけど、登録しておくと高齢者にはこうして「予防接種のお誘い」メールに始まって、予約をすれば前日に「お忘れなく」メールが来て、接種が済めばすぐに「記録しました」メールが来るので、し忘れる心配がないのがいいところ。何よりもどっちも無料だし・・・。



午前中に、PTC(Playwright Theatre Centre;劇作家集団)の芸術監督を退くハイディに来月12月9日のイベントに参加すると返事をして、同時に白内障手術のことと、東京でワタシのメンターの先生に会って出発前に送った英語訳・脚色の脚本にコメントをもらったことも報告して、読んでもらいたいのでイベントに行くときに持って行ってもいいかとお伺い。午後遅くに「次の手術の前にどこかで会ってゆっくりお話しない?」というお誘いメールが返って来て、PTCを退いてもフリーのドラマターグとして演劇活動を続けるそうなので、ワタシとしては願ったり叶ったり。向こう3週間は予定のない日がほとんどだから、いつでもそちらの都合の良い日にお願いしますと返信メール。芝居の翻訳家への道がまた一歩近くなるかもしれないと思うと胸がわくわく。マティニアワーが終わって、さて晩ご飯のしたくをばという頃になって、たっぷりと新雪を被ったゴールデンイアーズと大あくびをしているようなコクィトラム山が広がった青空に映え、早くなった夕暮れが夕闇に変わって行く西の空には沈んで行く三日月と金星のコンビ。心が軽くなっていいなあ・・・。






一病息災~自分の身体を労わってあげないと

2024年11月05日 | 日々の風の吹くまま
11月3日(日曜日)。☁。ゆうべ寝る前に時計を1時間戻しておいたので、今日から冬時間(標準時間)。寝たのは10時過ぎ(夏時間の11時過ぎ)だったのに、起きたのは8時(夏時間の9時)。でも、1日が1時間長くなったのにかこつけてよく眠ったから、まっ、いいか。普通に朝ご飯を食べて、普通に日曜日の洗濯と掃除を開始。白内障手術から2週間を過ぎたから、もう前屈みになっても良くなって、掃除の効率はアップ。この2週間は低いところのものを取るのにできるだけ背筋を伸ばしたまましゃがんでいたので、膝が鍛えられたと見えて、今では屈伸運動なんか楽々で、スクワットもできてしまうから、見ていたカレシが「オレも膝の運動をやろうかな」。いや、無理しなくて良いって・・・。

膝が鍛えられたのはうれしいんだけど、1年半も前に傷めて以来さっぱり治らないでいた右肩は、最初のうちにしゃがんだ姿勢から立ち上がるのにカウンターにつかまって上半身を引き上げようとしたのが祟って、腕を動かす方向によってはカクンと音を立てるようになったし、黙っていてもシクシク痛い。右肩はもう20年以上前に痛み出して、五十肩かなと思っているうちにカッチカチに凍り付いた前科があるから厄介。あの時は右腕が肘から先しか動かなくなって、車の運転ができなくなるなど、日常生活のいろんな動作が不自由になってえらく不便したもんだった。結局は物理療法に1年以上通って「融かした」けど、キーの操作は普通にできたから仕事に支障がなかったのは不幸中の幸いだった。今のところは右腕は動くことは動くし、動かせる範囲も特に狭まっている感じがないから、痛みを伴う急な動きを避けていれば、再び凍り付くことはないかも・・・。

まあ、人間として生まれて与えられた何十年の命をより良く生きるためには、持って生まれた全身のパーツを駆使しなければならないわけで、年齢と共に身体のあちこちに何やかやと故障が出て来るのは生きていればこその、言うなれば体当たりで生きて来たという証のようなものかな。そう考えたら、多少の痛みや故障は「自分」と言う人間家族の一部として受け入れて共生するのが一番の療法なんじゃないかという気がするな。ひと頃ネットでよく見かけた「一病息災」というあれだと思う。まあ、痛みに関しては、ワタシは鎮痛剤や麻酔との相性が悪いもので、痛みを我慢している方が楽だと思うせいで、医者に「だからと言って我慢していたら重病を見逃しかねないよ」と言われたくらいの耐性が付いてしまっているから、black sheep(厄介者)まで家族に取り込んじゃっているのかも・・・。

それでも、右手でマウスを動かすと肩の痛みが強くなったり、パチッと音を立てることに気が付いたので、マウスを右に置き換えたのも肩が良くならない一因かもしれないと思い当たって、今日から元来の左に切り替え。元々左利きで、35年前におひとり様稼業になって最初に使い始めたコンピュータのMacのマウスを左手で使っていたからだろうけど、やっぱり右手よりも使い勝手が少し上という感じかな。もっとも、Macは左手、Windowsの登場でPCが2台(マウスも2個)並ぶようになってからは英語版は左手、日本語版は右手と言う時代もあったんだけど、あの頃はまだ若かったから両手利きで悠々。キーボードだって、社会に出て最初の職業が英文タイピストだったから、タイピング歴は手動タイプライターに始まってもう60年になるわけで、手指の関節すべてに変形性関節症が起きているのも当然の成り行き。うん、やっぱり痛いのは平気だなんて言ってないで、少しは自分の身体を労わってあげないとねえ・・・。


来春のクルーズは時間帯がややこしい/寄港地でのツアー選び

2024年11月04日 | 日々の風の吹くまま
11月2日(土曜日)。☁🌧☁。相変わらずパッとしない天気だけど、「夏時間」最後の日。今夜寝る時に時計の針を1時間戻しておいて、明日の朝に目が覚めたら「冬時間」。ベーリング海を航行中に数日連続で1時間ずつ時計を戻していたら、日本標準時帯に入る頃には体内時計がおかしくなったけど、今度は1回きりだから狂わずに済むかな。もう何年も前から「夏時間」を通年で標準時間にしようということになって、カナダもアメリカもそれなりの立法措置は済んでいるはずなんだけど、アメリカ側のごたごたで実現しないまま。最近になって「いや、夏時間は生理的に悪い影響があるから、元からの標準時を通年で採用するべきだ」と主張する学者が出て来たりしてまだまだ一筋縄では行きそうにない。どっちでもいいから、もう時計の針を動かすのは止めてほしいだけ・・・。

時間帯と言えば、来年の春の夏時間切り替えは3月9日で、シンガポールからクルーズ中の私たちはベトナムのホーチミンシティを出港して香港に向かう日。つまり、いない間にカナダでは時計が1時間進むわけ。終点の東京に着くまでに何回時計の針を動かすのか調べてみたら、シンガポール時間はUTC+8で、次のベトナムのホーチミンシティはUTC+7。地図を見たらシンガポールはマレーシアやフィリピン、香港と同じ時間帯で、ベトナムはシンガポールの北北東にあるのに西側のインドネシアやタイと同じ時間帯で、そこにマレーシアとシンガポールの時間帯が西向きに食い込んでいるからややこしいわけ。つまり、ホーチミンシティで1時間戻して、2日の終日航海中にまた1時間進めてシンガポールと同じ時間帯に戻って香港(UTC+8)に行き、次の2日間の終日航海の終わりにさらに1時間進めて韓国(UTC+9)で済州島と仁川(ソウル)に寄港するという流れで、その後は1日終日航海で鹿児島に寄港し、さらに1日かけて終点の東京という日程だけど、日本はUTC+9で韓国と同じだから、最終的に16日間の航海中に時計をいじるのは3回で、実際の時間差は2時間ということか。でも、何かややこしいなあ・・・。

ジェット機なら一気にいくつもの時間帯を飛び越えられるけど、船はそうは行かないので、時差ぼけもじわじわと来るわけ。まあ、波荒きベーリング海で6日連続で毎夜1時間ずつ時計を戻していたときのような不思議な経験はなさそうだけど、どんな感覚か興味津々だな。寄港地でのツアーを予約しようとMySilverseaにログインしたら、あは、出発まで124日だって。実際には4日前にバンクーバーを発ってシンガポールに向かうので120日。あっという間にその時になってしまいそうで、ツアーやレストランの予約をしておかなくちゃと言う気になるな。最初の寄港地ホーチミンシティ入港は3月8日の正午で、出港は10日午後2時。カレシが英語を教えているツアーガイド志望のミンが案内してくれることになっていて、中心地よりかなり離れたところに接岸するらしいから、日曜日でもある中日の9日が最適かな。ご当地グルメが目玉になっているツアーが多いので、その前後の2日は船でのんびりと行くかな。

香港は13日午前7時入港、同日午後11時出港。昔初めてのクルーズの起点が香港で、船に乗る前に当時寧波に住んでいたカレシの生徒の(香港大学で博士号を取った)チオンとパートナーが来て案内してくれたので、カレシは船を降りずにのんびりしたいらしい。まあ、ここも広東料理が目玉のツアーが多いしね。次の韓国の済州島は当初予定していた上海に行けなくなって急遽振り替えたところで、16日午前9時入港、同日午後6時出港。サングムブリ噴火口や石文化公園のツアー(有料1人99ドル)はおもしろそうだな。翌17日の仁川は正午に入港、1泊して翌18日午後6時出港で、仁川そのものはあまり興味はないけど、初日の「ソウル探索」ツアー(有料1人199ドル;夕食付7時間半)はカレシが俄然興味を示したのであっさり決定。最後の寄港地は20日午前6時入港、同日午後5時半出港の鹿児島。鹿児島と言えば桜島だよねえということで、フェリーで桜島に行って有村溶岩展望所に行って旧島津邸を見ての5時間15分のツアーを予約。Silverseaのツアーにはパッケージに含まれているものと別料金がかかるものがあって、有料のものは船内クレジット(前払いの小遣い)の格好の使い道。今回は1人500ドルとおまけとして付けて来た250ドル、2人合計で1500ドルもあって、使い残しても返金されないから、使わにゃ損々。使い切れそうにないけど、残りはフォーマルナイトなんかにテーブルチャージがかかるレストラン(フレンチと和食)で食事しようか。あ、レストランの予約は出発120日前からだから、4日後からか・・・。


雨がちの日がな一日はやっぱりねぇ・・・

2024年11月02日 | 日々の風の吹くまま
11月1日(金曜日)。☁🌧☁🌧。起床9時。まぁた雨もよう。やぁ~ねぇ。ま、これが昔からこの地域の晩秋から早春にかけてのごく普通の天気で、そう、バンクーバー圏の冬は「雨期」なんだよねえ。思うに、49年と半年前の今ごろは毎日雨、雨、雨で、車を持っていなかった頃だから、いやぁ、とんでもないところに来ちゃったとがっくりしたような気分になったっけな。好きになっちゃった人と一緒にいるために遥々やって来たんだから後悔はしてなかったけど、それでも毎日雨ばかりだとやっぱり・・・。

今日はカレシが11時半に歯医者の予約を入れているので、ランチの時間との兼ね合いを考えて、ベーコンときのこ(シャンテレルとハナビラタケ)で卵焼きを作って、ブリオシュローフのトーストに載せてブランチ。それで起きるのも遅めにしたんだけど、普段の朝ご飯(名付けて「鳥の餌」)と比べたら蛋白質たっぷりで高カロリーだから、晩ご飯まで持ちそう。ワタシはエコバッグと財布を持ってモールまでカレシと一緒に行って、Kin’sで野菜類を調達。季節柄バラエティは少ないながら、(どこでも品不足に悩まされているらしい)スーパーよりも品数が多くて、しかも新鮮で安いから、毎日でなくてももうちょっとまめに買い物に出た方がいいかとも思うんだけど、空模様を見ながらの季節だとやっぱり・・・。

カレシが1時間ほどで帰って来て、「歯が壊れたんじゃなくて、古くなったフィリングが取れただけだった。詰め直してまた取れたりしたら嫌だから、クラウンを被せてもらうことにしたよ」と、治療費の見積書。公務員年金の団体保険でかけている歯科保険(年間750ドル)はカレシの分は今年初めに別の歯が欠けた時の治療で使い果たしているので、全額自己負担になって1800ドルちょっと。うはっ。いつも11月と12月は歯科保険を使い切ろうという患者が殺到して、1丁ごとに歯科があるところでも歯医者はどこも大忙し。特に患者に人気のあるソニア先生は連日予約がいっぱいで「残業続きなんだってさ」とカレシ。というわけで、クラウンを被せるための予備治療は来週木曜日の午後5時。うは、早飯しなくちゃ・・・。

午後2時過ぎ、雨が止んだようなので、今度は道路向かいのヴィクターの肉屋へひとっ走りして、豚のシュニッツェルとプライムリブのパティと鶏の胸肉とダブル燻製のベーコンの他、お母さんが作っているウクライナ風ボルシチのベースを調達。次の客が入って来るまでひとしきり世間話をして、雨が戻ってくる前に駆け足で道路を斜め横断。マティニアワーになってカレシが「ジンが足りないっ」。あはっ、歯医者に行ったせいで車でMarket Crossingの州営酒屋に行く予定を度忘れ。でも、何とか2杯作れるだけのトバモリーのジンが残っていたので、無事にマティニで乾杯して、今日の晩ご飯はプライムリブのハンバーガー用パティの1枚半を「ハンバーグ」の形に作り直して、焼き上がりにスモークチーズのスライスをちょこっと載せて、エアフライヤーでフレンチフライを焼いて、後は蒸したインゲン豆とカレシが大量に作ったサラダ。うん、連日リッチに飲んで食べてのクルーズの後は、簡単なおうちご飯が何よりのご馳走だなあ、やっぱり・・・。


今日で10月も終わりで、今夜はハロウィーン

2024年11月02日 | 日々の風の吹くまま
10月31日(木曜日)。☁⛅☁🌧。ハロウィーン。とうとう10月も今日で終わり。窓の外ではワタシのお気に入りのコクィトラム山の雪を被った表情がおもしろいし、工事中の新パタロ橋には5本目のケーブルが取り付けられて、橋らしい雰囲気。長ぁ~い1ヵ月のバケーションから帰って来て3週間。右目の白内障手術から2週間。ついこの間のことで「まだ」が付くのに、何だかもうずいぶん前のことのような気がするな。でも、11月のカレンダーを見ると次のクルーズの最終支払日まであと1週間。はあ・・・。




なんて思っていたら、午後一番にエージェントのジェフから「期日は来週の火曜日だけど、今払ってしまう?」と電話。何でも来週後半から2週間半のカリブ海クルーズに行くんだそうで、今のうちに手続きを済ませるものは済ませておこうということらしい。資金はすでに当座預金口座に入っているから、こっちはいつでもけっこう。と言うことで、シンガポールでの出港前と東京での下船後のホテル宿泊日数を追加してあるので、シンガポールではフェアモント2泊、東京ではコンラッド3泊が含まれていることを確認して、最終支払額46,100ドルをクレジットカードにチャージ。シンガポール~東京の16日間のクルーズは総額54,236ドルで、これまでのクルーズの最高額になるけど、バンクーバーからシンガポールまでと東京からバンクーバーまでのビジネスクラスの飛行機代が全体の30%以上を占めているからしょうがない。シンガポール行きなんか直行で17時間も飛ぶので、燃料費がすごいだろうと察しが付くというもの。まあ、払い込んでしまったら、後はもう着々と準備を進めるだけ。バンクーバーを発つのは3月2日で、うは、あとわずか4ヵ月・・・。

今日はPTC(劇作家集団)の芸術監督兼専務理事のハイディから「12月9日午後7時からPTCのリーダー交代のスペシャルイベントがあるから来ない?」というメール。そっか、ハイディは今年いっぱいでPTCを去ることになっているんだった。ワタシはまだ実績はないけど一応PTCの会員になっていて、寄付もしているからイベントの参加資格はあるけど、有能なドラマターグでもあるハイディからの直々の招待となるとちょっとこそばゆいな。これまではたまにカフェで落ち合って、コーヒーを飲みながら演劇談義を楽しんだし、ワタシの芝居の翻訳プロジェクトでも相談に乗っもらったので、これからもメンターとして友だちとして付き合って欲しいと思うから、ぜひ行くことにしよう。たまたまカレシがレッスンで忙しい日だから、ひとりで出かけるにはもってこいだし・・・。

午後3時ちょっと前、トートバッグを担いでファーマーズマーケットへ。来週のマーケットが2024年の最後になるので、アリのテントでブリオシュローフを2個買って、ポールのテントではヤマブシタケ、ミニエリンギ、ヒラタケ、シイタケの詰め合わせボックスを買って、テーブルに置いてあった傘の差し渡しが15センチもある巨大なきのこの名前を聞いたら、何とマツタケ。キノコ採りに行って偶然見つけたんだそうで、「売り物じゃないよ」。あはは、ハロウィーン松茸ってことでお飾りね。うん、大きすぎておいしくないかも。帰り道ではあちこちの家の前庭のハロウィーンの飾りつけを携帯でぱちり。とっぷりと日が暮れて、雨が降り出したハロウィーンの夜は、あちこちで花火が上がって、ドンパチ、ドンパチと賑やかなこと。昔は子供たちのお祭だったハロウィーンも今では若い大人のパーティイベントと化して、飾りつけや(大人用、子供用の)凝った仮装や小小道具が飛ぶように売れる商戦シーズン。風情というものがなくなったような・・・。


これがハロウィーン松茸



ハロウィーンの飾りつけをした家々


遊びすぎかなあ・・・

2024年11月01日 | 日々の風の吹くまま
10月29日(火曜日)。⛅☁。目が覚めて起きたのが9時で、朝ご飯が終わったらもう10時に近い時間。霧っぽかったのが晴れて、雨が続いた後の建物の屋上に溜まった水や川の表面に遅い朝の日差しが反射してるのがすばらしい。それにしても、ちょっと寝過ぎかなあ。それとも丸1ヵ月の長いバケーションから帰って来てすぐにいろいろあったので、日常へのスイッチがスムーズに行ってなかったのかな。それとも、カレシの場合はどうなのかわからないけど、ワタシは手術後まだ1週間半で、前屈みになるな、重いものを持ち上げるな、目をこするな、点眼を忘れるなと、気に留めておくことが多くて、どれも降ってわいた「非日常」のことだから、ある意味で気疲れのようなものが溜まって来ているのかな。

まあ、突き詰めると「もう年なんだよ」ってことになるのかもしれないから、今日はArts Clubのファンドレイジングのディナーへのおでかけがあるしということで、ぐうたら三昧で行こう。ということで、ニューヨークタイムズのクロスワードに熱中。毎日のパズルの他にアーカイブがあって、これが1993年の11月末から始まっていて、ぼちぼちやって来て今やっと2012年の1月。ほぼ20年分(約7000個)をやっつけたわけだけど、毎日やるようになったのは2019年の4月からなので、まだ7年分ちょっと、ざっと2600個が残っている勘定。最初の1993年から今日まで全部を足したらゆうに1万1千個を超えてしまうなあ。もっともクロスワードパズルは他にもいろいろソースがあるんだけど、なぜかニューヨークタイムズのもの以外には気が向かない。そうでなかったら、まさに病膏肓の域に入ってしまうから、ま、ほどほどにってところで、今日は2012年1月28日から・・・。

☆☆午後5時半、ウーバーコール☆☆

10月30日(水曜日)。☁🌧☁。ゆうべは楽しかったぁ。白内障手術の後の初めてのおでかけイベントで、基本的にまだ右目しか見えないんだけど、そんなの関係なぁ~い。今回は会場の設定でちょっと小規模(40人くらい)だったけど、私たちのテーブルはいつもつるんでいるケイトお姉ちゃんとロバート、ティムとヒラリー、マーヴィンとアーマ、エリザベスと専務理事のピーターという顔ぶれで、一番にぎやかだっただろうな。スペシャルゲストのThe Gingerbread Menが、ピーターと芸術監督のアシュリーの挨拶の後、前菜とメインの間、デザートの前と後で12月のクリスマススペシャルのさわりをアカペラで聞かせてくれて、合間にはメンバーとも軽いおしゃべり。今回は前菜もメイン(鴨のコンフィ)もデザートもおいしくて、ワインもたくさん飲んで、ああ、サイコーっという気分で帰館、楽し過ぎたせいで11時にはいつものココアも寝酒もなしで2人ともベッドへ突進。あはは。


Gingerbread Men

ケイトお姉ちゃんと一緒

シリコンバレーに住むリリーのレッスンをやっていたカレシが、終わるなり「やっとグリーンカードが取れたってさ」。あら、おめでとう。「だんなも一緒だって」。じゃあ、もうIT業界の行き先を心配しなくても良くなったってことね。リリーは中国人で、何年も前にボストンの大学に留学して以来、学士号を取って修士課程に進み、修士号を取っても帰らずにカリフォルニアに移り、学生ビザを取り直して別の大学院の修士課程に進んで別の修士号を取り、その間に知り合ったアップル勤務の中国人と結婚して、最近はシリコンバレーのユニコーン企業でインターンをしながら永住権をもらえるのを待っていた。最近は英語レッスンと言うよりはカレシが論文や履歴書、レポートなどの書き方のコーチをしていたようなもので、何年か前にサンフランシスコで会ったことがあるけど、外見はおとなしいアジア女性ながら底知れない芯の強さを持っているという印象だった。

最近大規模なレイオフが相次いだアメリカの大手IT企業では特殊な就労ビザで働く外国人が多くて、レイオフされると滞在資格がなくなってしまうため、リリーの夫氏もかってはアップルがビザの更新を支援するために一時バンクーバーに「駐在」させたほどなのに、最近はいつレイオフされるかと気が気でなかったそうだけど、夫婦そろってグリーンカードを取得できたことで、とりあえず胸をなで下ろしたと思う。これでリリーも就活に集中できるというものだけど、今は就職先どころかキャリアの足掛かりになるインターンのポジションさえも奪い合いになっているらしく、前途多難であることには変わりはなさそう。でも、とりあえずアメリカに腰を落ち着けられるのは何よりの朗報。

グリーンカードを申請したばかりの頃、カレシが「カナダなら永住権を取りやすいから、夫婦で移住して来たらどうだ」とけしかけていたけど、そのカナダも移民の受入れ枠を大幅に削減すると発表。年間50万人だった目標を40万人にして「一時的に人口増加を抑える」というもので、四面楚歌のトルドー君が都市圏の住宅価格や家賃の高騰は移民を増やし過ぎたせいだという世論におもねったと言えるけど、世間の批判にも一理あるのは事実。年間50万人なら2年で100万人で、その100万人(プラス期間限定の外国人労働者)が住むところを必要としてカナダ人と競合するわけで、住宅の供給が追い付かなければ当然価格も家賃も高騰するから、人口を増やせば国の経済が潤うという単純計算は立ち行かなくなるわけ。メディアではいわゆる「識者」が移民を減らせば人手不足に拍車がかかり、ビジネスに悪影響を及ぼして国の経済を停滞させると「警鐘」を鳴らしていたけど、よく見たらどれも「移民支援」の専門弁護士だから、トルドー不人気で焦っている政府にはよけいなお世話だろうな。何はともあれ、人類大移動にブレーキがかかりつつある今どき、まだ若いリリーと夫氏がアメリカの永住権を得たのはいいタイミングだったと言えそう。いつか揃って遊びにおいでよぉ。