らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

F.J.ハイドン 弦楽四重奏曲 ト長調 Op77-1「挨拶」

2008年05月07日 00時46分43秒 | クァルテット
 タイトルの曲を今回第28回定期演奏会でとりあげます。山形弦楽四重奏団のメンバー間ではハイドンの弦楽四重奏曲を番号でよぶことはほとんどありません。作品番号でよぶのが普通になってしまいました。が一般的にはこの曲はハイドンの第81番の弦楽四重奏曲とよばれます。何故私達が第81番とよばないかというと、シューベルトの交響曲みたいにいずれ番号がずれる気がしたので、(未完成は以前は第8番、グレートは第9番と言われてましたが、今は各々第7番・第8番が定着しつつあります)団の結成当初から番号を使う習慣がなかったのです。ハイドンの弦楽四重奏曲は全68曲なのに何故?第81番?

 それは、偽作と認められて欠番になった曲があるからです。どうでも良い事なのですが、世界の権威あるハイドン研究家がこの番号をそろそろ整理してくれると助かります。

 もうひとつこの「挨拶」というニックネームですが、実を言うと一般的ではありません。もちろん自分たちで勝手につけたわけではありませんが、ハイドンの弦楽四重奏曲全曲を演奏するため毎回取りあげていくのに、少しはニックネームが有った方がプログラム的にかっこいいかな?ということで数々の出版されているハイドンの譜面を見てニックネームがついていれば採用しているのです。ちなみに「挨拶」はC.F.Peters 版についていました。名前がつこうがつくまいが、同じ曲ですが。

 ドヴォルジャークの交響曲第8番も「イギリス」とよぶ時もあれば、ないときもありますし。ベートーヴェンの「運命」も日本だけの呼び名だそうですし・・・・・。良しとしましょう!名前がついた事で興味を持ってくれる人がいればOKです。

 次回からそろそろこの曲を書いた前後のハイドンの事について書いてみようと思っています。

 さらにつづく・・・・・・・。
 
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コメント (2)
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