らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第9番 ハ長調 Op.59-3「ラズモフスキー第3番」まとめ

2009年01月25日 23時47分19秒 | クァルテット
 少しかっこつけて、仰々しく書き始めた記事があまりにも枝葉の話に行き過ぎて、本当に言いたいことからどんどん外れてしまうのが、B型の私の悪い癖だ。話し出したら関連事項でどんどん別の話題になってしまう。

 と言うことで、今回の記事もこのままでは演奏会までに終わりそうもないので強引に、幕引きにしたいと思う。

L.v.ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第9番 ハ長調 Op.59-3「ラズモフスキー第3番」

 まずはデーターから
 第1楽章 Intoroduzione.Andante con moto~Allgro vivace 3/4・4/4
 第2楽章 Andante con moto quasi Alleguretto 6/8
 第3楽章 Menuetto Grazioso 3/4
 第4楽章 Allegro molto 2/2

 「ハイリゲンシュタットの遺書」事件からベートーヴェンが立ち直り、「傑作の森」と言われる時期に入った頃にこのラズモフスキー~作品59の3曲を作曲したことは既に書いた。第1番の第2楽章冒頭のチェロだけがBの音だけを3小節演奏して始まるところがある。シュパンツィク弦楽四重奏団のチェリストのロンベルクは、「自分の演奏の間違いだと思われるし、馬鹿にしているのか?演奏不可能だ!」と言って譜面を床に叩きつけたそうである。一番の理解者シュパンツィクでさえ、この曲をベートーヴェンの冗談音楽だと思っていたらしい。

 その反応としてベートーヴェンは、当代随一と言われていたシュパンツィク弦楽四重奏団のメンバーに対して「レベルの低い君達のために作曲したのではない!」と切って捨てたそうである。

 この事は、ハイドンに影響を受けて作曲された~作品18の6曲の後、遺書を書いて自分の死を意識したベートーヴェンが、己が信じる道だけに歩み出した証拠になる出来事かもしれない。

 実際、ラズモフスキーの3曲は古今の弦楽四重奏というジャンルの中で不滅の作品っと言っても良く、その後の世代~現代に至るまで~に多大な影響を与えてしまった。今後もその地位は揺るぎそうもない。

 弦楽四重奏というジャンルにはまってしまった人達~まぁ山形Qのメンバーみたいな人達~にとってこの諸々のベートーヴェンの作品はまさに宝物であり、死ぬまでには演奏したい大きな山である。

 山形Qは定期演奏会でベートーヴェンを演奏するのは今回で9曲目で、ラズモフスキーは3曲目である。過去の演奏も含めて、演奏に満足はしていないが少しの達成感がある。もちろん今後も機会があれば演奏し続けて行く予定である。

 弦楽四重奏団を結成して、いつかは・・!と思っていた事がやっと達成するのである。今回の定期演奏会は色んな意味ですごいことになるだろう。笑。

 おあとがよろしいようで。チャンチャン。

 
 
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コメント (2)
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