山形Qの第30回定期演奏会まであとわずか・・・・・。
当ブログ版~演奏会フォローアップ曲目予備知識講座(長いな前置きが・・・・)も終了に近づいています。
第30回のプログラムの中、ハイドン&ベートーヴェンの拙い解説は既に終わりました。
最後に、幸松肇氏の曲について少しだけ書いておきます。
まずその曲のタイトルがCDによっても若干違う(何でだろう?)~弦楽四重奏のための4つの日本民謡第1番~さんさ時雨・ソーラン節・五木の子守唄・茶っきり節~からです。
現在この曲のCDは、山形響の元コンサートマスター執行君も参加しているYAMATO Qの全集が出ています。そして、さんさ時雨・ソーラン節の2曲を収録したクァルテット・エクセルシオのCDもあります。
中のブックレットに作曲者~幸松肇氏が書いた解説から引用すると、1978年に石井志都子氏が主催するクァルテットが演奏するのを目的に、(株)パイオニアから委嘱された作品だそうです。
その委嘱の際の条件として、日本民謡を用いること、それぞれのパートが縦横に活躍する弦楽四重奏の見本のような曲を書く事という事だったらしい。
弦楽四重奏博士と言われている幸松肇氏が考えたことは、まずコダーイやバルトークなどが、自国の民謡を採取して、その素材を元に現代的で独創的なハンガリーの音楽を確立してきたということだったらしい・・・。
そこで、日本民謡を古典様式に基づいて再構成して、西洋器楽の音楽的表現に発展させて、例えば三味線の撥さばきなどの音をバルトークPizzcatoなどで表現した曲を作曲していったそうです。
第28回定期演奏会で演奏した「弦楽四重奏のための4つの日本民謡第2番~八木節・南部牛追い唄・おてもやん・会津磐梯山」もそうでしたが、譜面の表紙には「編曲」となっていますけど、幸松肇氏の「作曲」作品に間違い無いと私は思います。
日本民謡にただ和声付けをして、平和に終わるような曲でないのは、何回も演奏してきて理解しているつもりです。
聴く人も演奏する人も楽しい曲なのは、珍しいことです。日本民謡を素材にしながら現代的な響きがするのに、どこで演奏してもお客様が喜んでくれます。
日本人の心に直球を投げるような曲なのでしょう。東北という民謡が盛んな土地だから・・以上に作品に力があるからと考えています。それを証明するように外来団体~例えばスメタナQやヴェルターヴォQなどが、日本公演のアンコールピースとして採用して何度も演奏を積み重ねてくれたそうです。
その後、幸松肇氏は第2番・2000年には弦楽四重奏のための「讃歌」という曲を書き上げます。
「~讃歌」は3楽章構成になっていて、各楽章にイメージした作曲家の名前が付いています。例えば第1楽章は「ドビュッシーとラヴェルに捧げる墓碑銘」などなど・・・。
最近、この「~讃歌」を校訂したそうです。いずれまた、山形Qで演奏する事にしましょう。
~~~~~~~~ ( ̄ー ̄vー00〇 休憩中 ~~~~~~~~~~~~~
そして、山形民謡がない~~~~!と恐れ多くも幸松肇氏に言ってしまった山形Qのために2008年に書いてくれたのが、「弦楽四重奏のための最上川舟唄」です。久しぶりの弦楽四重奏のための民謡素材曲です。
譜面が送られてきて、タイトルに「山形弦楽四重奏団のために」と書かれていたのを見たときには、正直バンザイと涙が出そうになりました。笑。
今回の第30回の定期演奏会で演奏するのは、もちろん世界初演です。作曲者本人から大げさになるので「日本初演」という事にして欲しいと言われましたので、「日本初演」ですが、紛れもなく「世界初演」です。
山形の重要文化財の文翔館議場ホールで、「ヨ~エ サノ マッガショ エンヤ コラマ~ガセ」と流れるのです。本番を思うと今からわくわくしてきます。もちろん私達は歌いませんよ。あしからず。
幸松民謡ワールドをお楽しみください!
全てに感謝します!
当ブログ版~演奏会フォローアップ曲目予備知識講座(長いな前置きが・・・・)も終了に近づいています。
第30回のプログラムの中、ハイドン&ベートーヴェンの拙い解説は既に終わりました。
最後に、幸松肇氏の曲について少しだけ書いておきます。
まずその曲のタイトルがCDによっても若干違う(何でだろう?)~弦楽四重奏のための4つの日本民謡第1番~さんさ時雨・ソーラン節・五木の子守唄・茶っきり節~からです。
現在この曲のCDは、山形響の元コンサートマスター執行君も参加しているYAMATO Qの全集が出ています。そして、さんさ時雨・ソーラン節の2曲を収録したクァルテット・エクセルシオのCDもあります。
中のブックレットに作曲者~幸松肇氏が書いた解説から引用すると、1978年に石井志都子氏が主催するクァルテットが演奏するのを目的に、(株)パイオニアから委嘱された作品だそうです。
その委嘱の際の条件として、日本民謡を用いること、それぞれのパートが縦横に活躍する弦楽四重奏の見本のような曲を書く事という事だったらしい。
弦楽四重奏博士と言われている幸松肇氏が考えたことは、まずコダーイやバルトークなどが、自国の民謡を採取して、その素材を元に現代的で独創的なハンガリーの音楽を確立してきたということだったらしい・・・。
そこで、日本民謡を古典様式に基づいて再構成して、西洋器楽の音楽的表現に発展させて、例えば三味線の撥さばきなどの音をバルトークPizzcatoなどで表現した曲を作曲していったそうです。
第28回定期演奏会で演奏した「弦楽四重奏のための4つの日本民謡第2番~八木節・南部牛追い唄・おてもやん・会津磐梯山」もそうでしたが、譜面の表紙には「編曲」となっていますけど、幸松肇氏の「作曲」作品に間違い無いと私は思います。
日本民謡にただ和声付けをして、平和に終わるような曲でないのは、何回も演奏してきて理解しているつもりです。
聴く人も演奏する人も楽しい曲なのは、珍しいことです。日本民謡を素材にしながら現代的な響きがするのに、どこで演奏してもお客様が喜んでくれます。
日本人の心に直球を投げるような曲なのでしょう。東北という民謡が盛んな土地だから・・以上に作品に力があるからと考えています。それを証明するように外来団体~例えばスメタナQやヴェルターヴォQなどが、日本公演のアンコールピースとして採用して何度も演奏を積み重ねてくれたそうです。
その後、幸松肇氏は第2番・2000年には弦楽四重奏のための「讃歌」という曲を書き上げます。
「~讃歌」は3楽章構成になっていて、各楽章にイメージした作曲家の名前が付いています。例えば第1楽章は「ドビュッシーとラヴェルに捧げる墓碑銘」などなど・・・。
最近、この「~讃歌」を校訂したそうです。いずれまた、山形Qで演奏する事にしましょう。
~~~~~~~~ ( ̄ー ̄vー00〇 休憩中 ~~~~~~~~~~~~~
そして、山形民謡がない~~~~!と恐れ多くも幸松肇氏に言ってしまった山形Qのために2008年に書いてくれたのが、「弦楽四重奏のための最上川舟唄」です。久しぶりの弦楽四重奏のための民謡素材曲です。
譜面が送られてきて、タイトルに「山形弦楽四重奏団のために」と書かれていたのを見たときには、正直バンザイと涙が出そうになりました。笑。
今回の第30回の定期演奏会で演奏するのは、もちろん世界初演です。作曲者本人から大げさになるので「日本初演」という事にして欲しいと言われましたので、「日本初演」ですが、紛れもなく「世界初演」です。
山形の重要文化財の文翔館議場ホールで、「ヨ~エ サノ マッガショ エンヤ コラマ~ガセ」と流れるのです。本番を思うと今からわくわくしてきます。もちろん私達は歌いませんよ。あしからず。
幸松民謡ワールドをお楽しみください!
全てに感謝します!