らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

知ったかぶり

2009年12月16日 23時57分41秒 | 雑記
 秋に家の奥さんがパソコンを新調した。以前使用していたiBookがどうも調子が悪くて、新しくMac Book Proを購入したのだ。パソコンの扱いに詳しくない家の奥さんが、急にインターネットをしたいと言い出した。新しく買って上げたiPod touchを利用したくなったのだ・・・・。

 それではと言うことで、Mac Book Proの設定をしてあげる事になった。

 私のMac歴はもう年数だけはかなりのもので、購入したマシーンだけでも今のiMacで6台目だ。楽譜書きや写真加工など自分に必要な事は、ほとんど困らないで作業できる(はず)。

 い~よ!やってやるよ!と気軽に言ったものの家庭内ネットワ~クなど設定をしたことがないのだ。Mac Book Proを普通に有線LAMで繋げることさえ、もの凄く苦労してしまった。自分のパソコンがネットに繋がったのはもう数年前で、最初にどうやってネットに繋げたのか???覚えてもいないのだ。

 今更手引き書のような本を買うのも悔しいし、自力で結局4日間もかかってしまった。汗。

 うりゃぁ~ぁ (ノ`(エ)´)ノ・・・~~┻━┻

 ネットに繋がってみれば、こんな簡単な事で詰まっていたのか・・・・。と自分を嘆きたくなるが。

 その後、奥さんからはパソコンの質問攻めに・・・・。

 自分では分かっていたような気がしていたものの、口でうまく説明が出来ないのだ。

 ( ̄~ ̄;)ウーン・・・

 結局本当のところは、自分でも分からない事を曖昧にしていても、自分の作業上は困った事がなかったからなのだが、何年もパソコンの前に座っているのにこんな事も知らなかったのか!と少々落ち込んだ。

 結局は知ったかぶっていただけなのだ。

 ヴァイオリンやヴィオラのレッスンでも、曲のある部分で生徒に質問された事がうまく答えられないことが偶にだがある。その曲は自分が学生の時からレッスンを受けたり、人前で演奏した事がある曲でも・・・。

 自分が分かっているつもりというのが、一番怖いことなのかもしれない。

 人に教える事が、自分のためになると良く聞くが、納得。

 * ̄ー ̄)へへ
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アマデウス

2009年12月15日 23時53分19秒 | DVD鑑賞(主に映画)
 1984年に製作された映画。アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞、美術賞、衣裳デザイン賞、メイクアップ賞、音響賞の8部門を受賞しました。他にも英国アカデミー賞4部門、ゴールデングローブ賞4部門、ロサンゼルス映画批評家協会賞4部門、日本アカデミー賞外国作品賞などを受賞しました。日本での公開は1985年2月。

 昭和60年、私は何をしていたのか・・・。思い出せません。

 当時、江古田に住んでいた母方の叔父がこの映画をもの凄く気に入って、LDか何かで手に入れたものを自慢のステレオ装置付きTVで見せてくれたのが、この映画との最初の出会いでした。叔父の奥さん(私の叔母ですね)がピアノ教室の先生だったし、娘はピアノのコンクールに入賞したりして、この家族はとにかくクラシック音楽好きとして親戚では有名でした。家の母方の親戚は、ほとんどクラシック音楽好きなのですが・・・・・・・。

 モーツァルトとサリエリの関係など完全に作り話しの内容ですが、当時の私はクラシック音楽には疎かったためにサリエリにモーツァルトは殺されたんだ!と誤解するはめになりました。汗。

 登場人物のキャラクターなどは(実際を知らないですけど)、演出が入っていて史実とは異なる映画を盛り上げるようなキャラクターに仕上げられていたようです。コンスタンチェがあんなに献身的な奥さんではおかしいですからね。汗。

 ちなみに出演者は、

F・マーリー・エイブラハム(アントニオ・サリエリ)、トム・ハルス(ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト)、エリザベス・ベリッジ(コンスタンツェ・モーツァルト)、ジェフリー・ジョーンズ(皇帝ヨーゼフ2世)、サイモン・キャロウ(エマヌエル・シカネーダー)、ロイ・ドートリス(レオポルト・モーツァルト)、シンシア・ニクソン(メイド)、ヴィンセント・スキャヴェリ(サリエリの召使)、ケニー・ベイカー(パロディーオペラ中での騎士長)、他。

 ハルスの演じるモーツァルトの笑顔やはちゃめちゃ加減が目を引きますが、何と言ってもエイブラハムの演じるサリエリの心の移り変わりがもの凄い演技力で目を奪われます。ドートリスの演じるL.モーツァルトなど肖像画そっくりでまさに生き写しのようです。

 この映画は嘘の出来事だと分かってはいるのですが、当時の宮廷や街並(人の行き交う様など)を味わうだけでも面白いと思います。この映画は何回も見ているのでストーリーの進行は充分焼き付いているのですが、モーツァルトそこで謙虚になってサリエリに嫌われないようにすれば良かったのに!とかそんなにお酒を毎晩飲まないで作曲に取り組んでおくれよ!とかモーツァルトを共同墓地に投げ込むのは止めてくれ!とか展開が変わればいいのにと毎回色々な事を思わせてもらっています。笑。

 何と言っても、クライマックスで雨の中、みんなが涙を流しながらモーツァルトと別れて、共同墓地にその遺体が投げ込まれるシーンで「レクイエム」が感動的に流れます。やりきれない気持ちがこみ上げます。涙。

 今「のだめ~~」にはまっている若い子がもしこのブログを見てクラシック音楽って面白そうと思っているなら、この映画を是非ごらんになって下さいね。おすすめです!
HMVジャパン
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山形Q練習34-vol.5

2009年12月14日 23時49分41秒 | 山形弦楽四重奏団
 写真は大江町の神通峡です。

 一日中寒かったですね。とうとう気温が1桁台に推移するようになってきました。庄内では雪が少し降ったようですね。練習の帰り道に大江町に近づくにつれ、少しずつ雪が交じってきていました。明日から雪だそうです。

 さてさて、本日は山形Q第34回定期演奏会に向けての5回目の練習でした。

 H.Wolfから練習が始まりました。初めて時間をかけてこの曲と対峙しました。少しずつですが曲とお友達になれた気がします。演奏している時は本当に楽しいのですが、転調時の音程力が今ひとつしっくりきません。もう少しで自分達の物になりそうなので、あとひとふんばり!

 音程と言えば、次に練習した林光氏の「LAMENT」~悲曲です。H.Wolfの曲もそうですが、やればやるだけ良い曲に思えてきます。曲の感じもだいぶ明解になってきましたし、曲も普通に通るようになりました。お互い難しい重音があり曲頭からして7の和音がなってきます。個人~が出す音への責任が、とても重い曲です。重音のどちらか1つの音程をはずせば全体がハモって聞こえないのです。無調ながら全体はきれいな和音が進行してゆきますので、全体の響きに常に注意をする事が、重要なのです。

 音程の問題は練習を多くやるのも大切ですが、まず音を出す前にその出るはずの和音の響き・音色のイメージが出来ている事!そして例えぶつかった音(短2度や7度など)があっても、きれいに協和すると自分を騙すこと・・。汗。

 もちろん曲によっては、クラスターのようにぶつけてゆく場合もありますが、この曲に関しては必要ないと私は思っているので、あくまでもハモってゆく感じで・・・・。だいぶ良くなってきたので、音符の裏にあるものや行間をよむ作業が出来たらと思ってます。そこまで何とかゆきたいですね。この曲は。

 最後また余った時間で、S.Prokofievを第1楽章~第2楽章冒頭とやりました。今回のプログラムの良いところは、メインのProkofievで伸び伸び演奏できそうな所です。だいぶ曲になってきました。後はみんなの足引っ張ってる部分を調整します。

 練習するに従って今回のプログラムはますます楽しくなってくる不思議な要素があるようです。
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演奏会告知の仕方。

2009年12月13日 23時45分33秒 | 山形弦楽四重奏団
 本日大江町で、NHKのど自慢大会の放送がありました。午前中から街の中が凄い渋滞で、お祭りのようでしたよ。

 夜に大江町中央公民館裏のウーピーさんに行き、食事をしてきました。私が大江町に移住する前から来ていたお店で、とても美味しいパスタ料理が食べることが出来ます。今までこのお店で、山形QやEnsemble Pinoが食事付きサロンコンサートをする機会も多くありました。今日はあさりときのこのスープパスタのセットと最近必ず注文するピザトーストを美味しく平らげました。ここのピザトーストは手作りパンの上に無農薬野菜・無添加バーコン・チ~ズがたっぷり乗っていて大変美味しいです。

 さて、山形Qのチラシを毎回お店に置いてもらっているのですが(本日次回の第34回定期演奏会のチラシを置いてきました)、このチラシによる集客効果というのはどれくらいなのでしょうか?大学時代に広告代理店に就職が決まった先輩から「チラシは、まいた枚数の5%位しか集客効果は無いんだよ」と教えを受けたことがあります。~この話の信憑性は分かりませんが・・・。

 その理論が正しければ、山形Qは毎回4000枚のチラシを印刷してもらっているので、単純計算で200人の集客をするはずです。しかし、だいたい80~100人の集客だと言うことは2%~2.5%しかその効果は得られていないと言う事も出来ます。

 我々、山形Qは第1回の定期演奏会から自分達だけで(素人ながら)、チラシやプログラム作成・広報活動・チケット販売から会場設営・片付けから演奏まで全てやってきました。

 弦楽四重奏というマイナ~ジャンルながら、毎回並べた椅子が寂しくないくらいのお客様が御来場して下さるようになりましたが、先ほどの理論が正しいとするならばもう少し効果的なチラシの配り方があるのではないだろうか?という疑問が浮かびます。

 (100人のお客様が来るのも数回を数えただけで、)100人ジャストだとしても4人のメンバーで割れば、1人25人の集客力なのです。メンバーのネットワ~クの限界を考えれば、同じ広報の仕方をしていればこれ以上の集客増になるとは思えないので、少し宣伝の方の勉強をしようかと真剣に思い始めました。

 この広報の仕方というのは、いかにお金をかけないで最大の効果を得るか?というのが最大のテーマなので、マーケティングなどの知識が必要なのかもしれませんね。

 演奏家にならなければ、こういう方面も仕事として選択するのも面白そうだと甘く思っていたのですが、本当は難しい理論や深い知識が必要とされる複雑な学問なので、一演奏家としては、すぐに限界になりそうです。基本アホなので。汗。

 まずは、地道に人の目につく場所にチラシを張ってもらうように頭を下げにゆきますかね。そんな演奏会があったんだ!と言われないようにまずは第一歩!
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体力回復中

2009年12月12日 23時56分56秒 | 大江町
 写真は大江町の神通峡です。

 10年以上も山形に住んでいると都会育ちの私でも、すっかりこちらの生活に慣れて、逆に東京に行くと「浦島太郎状態」で地下鉄の路線や電車の新しい路線がわからなかったり、昔行っていたお店も変わっていたり、友人達も各地方に散ってしまって音信不通だったり、すっかり山形人になりかけています。

 都会に住んでいた頃は、不便だから田舎生活は出来ないと思っていたのですが、今はインターネットの時代だし欲しい物は手に入るし何も不便さは感じません。むしろ夜中にネオンが一晩中ちかちかしていたり、人通りが絶えないで遅くまで若者が家に帰らない状況の方が異常に感じます。あふれかえる物や土地が財産の都会生活と人ひとりひとりの存在が財産の田舎生活では大きな価値観の違いを感じます。先日も小学生が下校途中に街を歩くだけで、年寄りが元気になると言っている方がいました。

 お日様が昇ったら目を覚まして、お日様が沈んだら家に帰って、くつろぎ&寝るが体にも良いようです。

 自然がすぐ近くの状況で生活していると、美味しい酸素がたくさん吸えたり、美味しい水が飲めたり、近くの産直で美味しい野菜やくだものが安く手に入ったり(知り合いからもらう事も多々あります)、都会生活している時よりも体には負担が少なくて、気持ち的な余裕も感じられるのです。都会に住むよりも確実に早く体が回復する気がします。都会生活では朝に重い気分になることは日常的でした。しょうがないですけど・・・。

 誰かと争ったり、誰かに負けないように一生懸命上になろうとしたり、する事がどんなに詰まらない事かどんどん分かってきます。我々音楽家になるためには、もの凄い競争を小さい頃からやらなくてはならなかったのですが、(勿論、プロになるためには超狭き門なのですから)開放されて、つくづく山形に縁があって良かったなぁ~と思っています。

 何事も無ければ、山形に住み続ける予定ですから、この恵まれた環境を当たり前と思わないで日々感謝して生活してゆければ最高です。
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山形Q練習34-vol.4

2009年12月11日 23時55分36秒 | 山形弦楽四重奏団
 写真は大江町の神通峡です。

 来週はいよいよ雪が降り出す予報になっています。写真とは季節がずれてきました。毎日冷え込みますからね。みなさま風邪にはお気を付け下さい。

 さて本日は、第34回定期演奏会に向けた4回目の練習日。

 林光氏の「LAMENT」から・・・。曲の和音進行や曲想が変わるのが、まだ自分の中に入っていない感じです。まだ譜面を追っているだけ・・・。和音が難しく、個々が重音奏法が多くてまだどの声部が大切なのか?どの声部を出せばいいのか?理解が進んでいません。練習するのももちろん大切ですが、CDを聴いたりスコアを読んで、とりあえず頭の中で整理しないと・・・。

 上記の苦言は全て自分に向かって言っているので・・・・・。

 とにかく習うより慣れろということで、この曲は毎回の練習時にやることになりました。汗。

 その後、いきなりシンプルなHaydnのop.50-5へ。曲がシンプルになっても余裕があるわけじゃないのです。どの曲を演奏しても違う難しさがあるわけで・・・。今回は曲の弾き分けが難しそうです。

 余った時間でProkofievを。こちらは毎回仕上がってゆく感じがします。

 今週はオケが休みなので、じっくり練習に励む時間をとれそうです。今週が勝負かもしれません。後は忙しくなりそうなので、何とか道筋だけはつけておきたいところです。

 頑張るしかないですね。難しいプログラムを最終的に作ったのは私だし。責任重大。
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Jean.Sibelius(1865~1957)

2009年12月10日 23時56分43秒 | 好きな作曲家(作品)
 山形響は12/19日(土)に第201回定期演奏会を山形テルサ・20日(日)に酒田定期第10回を希望ホールにて行う。この定期演奏会では久しぶりにJ.Siberiusの交響曲第2番を演奏する予定である。12月8日に144回目の誕生日を迎えたばかり。

 J.シベリウスは、フィンランドの作曲家で、山形響創立名誉指揮者の村川千秋氏が自分の指揮者生活最後7年間力を入れていた作曲家である。村川氏は、楽譜に並べてある音符の裏を読むために、毎年激寒のフィンランドに1~2ヶ月滞在し帰国してからその年の山形響定期演奏会に臨むという意気込みを見せていた。

 ちなみにその7年間(7回)の定期演奏会で演奏されたJ.シベリウスの作品を下記に記す。
・第97回定期演奏会(95.1.28)
 交響曲第1番 ホ短調 Op.39
 交響詩「ある伝説」op.9
 交響詩「フィンランディア」Op.26

・第103回定期演奏会(96.1.27)
 交響曲第2番 ニ長調 Op.43
 弦楽のための「即興曲」
 ~あと舘野泉氏を呼んで、ラフマニノフのPf協奏曲第2番~

・第108回定期演奏会(97.1.24)
 交響曲第3番 ハ長調 Op.52
 カレリア組曲 Op.11
 ポポヨラの娘 Op.49

・第114回定期演奏会(98.1.23)
 交響曲第4番 イ短調 Op.63
 ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47(Vn:千住真理子)
 ~あとノルトグレン氏へ委嘱した「ヤマガタ・ラプソディ」

・第120回定期演奏会(99.1.29)
 交響曲第5番 変ホ長調 Op.82
 田園組曲 Op.98-b
 ~あと舘野泉氏を呼んで、ベートーヴェンのPf協奏曲第5番「皇帝」

・第126回定期演奏会(00.1.28)
 交響曲第6番 ニ短調 Op.104
 四つの伝説曲 Op.22

・第132回定期演奏会(01.1.25)
 交響曲第7番 ハ長調 Op.105
 弦楽のための組曲「ラカスタヴァ」Op.14
 交響詩「フィンランディア」Op.26
 交響詩「タピオラ」Op.112

 となっている。その年を最後に村川氏は山形響の常任指揮者を辞してしまう。この時期は、定期演奏会以外でも村山定期演奏会など他の演奏会でもJ.シベリウスを取り上げることが多かった記憶がある。その後、黒岩氏~飯森氏と山形響は常任指揮者が変わってゆくのだが、この山形響のサウンドを作ってきたと思われる作曲家シベリウスをほとんど取り上げなくなってしまった。

  第150回定期演奏会で黒岩氏が振った交響曲第2番、第167回定期演奏会で尾高氏が振った「ペリアスとメリザンド」Op.46、第179回定期演奏会でフィデチス氏が振ったヴァイオリン協奏曲(独奏・滝千春)、そして先日の第200回定期演奏会で村川氏が振ったカレリア組曲 Op.11のみである。村川氏が執念を燃やして振ったシベリウスが終わって、常任指揮者の方々が好きではない作曲家だったのかもしれないし、新しいオーケストラにさらに飛躍するんだ!ともしかしたら協会・団員が避けてしまっていた作曲家なのかもしれない。第200回定期演奏会が終わって、また新しい山形響の道を歩み始めるのになんと最適な作曲家がプログラミングされたのであろう!!!!

 しかし、このJ.シベリウスという作曲家はあらためて聞き込んでみる、と実に室内楽的に交響曲を書いているのがよくわかる。情熱的な弦セクションと咆哮する金管セクションでこの作曲家を感じてしまうのは、実に勿体ない。オーケストラであっても、弦・木管・金管それぞれのセクションで行われているアンサンブル、そして他のセクションとのアンサンブルが実に聴いていて面白い。言葉は悪いが少々マイナーだった作曲家J.シベリウスシリーズは村川氏のごり押しで始まったシリーズだったかもしれないが、その間に飛躍的に山形響のアンサンブル能力が向上したことは確かなのだ。3連符・5連符などの扱いが実にやっかいだ。

 第4番と第7番の交響曲をやった年にすみだトリフォニーホールで始まった「地方オーケストラフェスティバル」への参加も楽団の演奏技術向上に繋がったと思うし、その時の演奏が私にとって山形響のBest1・2の演奏会だ。それを越える演奏会は今後来るのか?・・・・・・。

 いやいやこんな事では駄目だ。次の定期演奏会はきっとBestの演奏会になると思う。笑。

 バーンスタイン&ウィーンフィル、ザンデルリンクなどの名演奏があるが、このシベリウスの交響曲が室内楽的であるという事が一番よく分かる演奏は、ベルグルント&ヨーロッパ室内管(残念ながら現在廃盤)かもしれない。山形響とほぼ同じ位の編成での演奏は、その事を実感できるであろう。ヴァイオリニストだったJ.シベリウスが、交響曲をブラームス・ブルックナーと大きな音楽と捉えていたものを番号が上がるにつれて編成は大きい室内楽として捉えていた(目標にしていた)可能性があると思う。第1番・第2番あたりは前の時代の影響を感じられるが・・・・。

 ほとんど弦楽四重奏しかCDを聴かないクァルテット馬鹿だが、このJ.シベリウスはたまに聴きたくなる。昔を懐かしむような、心が洗われてゆくような何とも言えない気分を味わうために。

 J.シベリウスを19世紀末から20世紀にかけての最高のシンフォニストだと私は思っている。

 
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ラーメン天狗山

2009年12月09日 23時51分26秒 | ラーメン(村山)
 お気に入りのお店記事もこれで27件目です。

 近頃めっきり寒くなってきましたね。寒くなればラーメンが食べたくなります。私のお気に入り店をみていただければ分かりますが、麺類のお店が極端に多い気がします。汗。定期的に食べたくなるのが、ラーメン・お蕎麦・スパゲティ・とんかつとなるのでしょう。

 お隣宮城県の川崎町にある渓流ラーメン系列の天狗山が、寒河江市中郷にあります。元は某コンビニエンスストアだった跡に出来たラーメン屋さんです。

 ここでのおすすめは、何と言っても「味噌ラーメン」です。中華丼や餃子定食、にんにく醤油ラーメンなどもありますが、辛味噌がのっている味噌ラーメンをたまに食べたくなります。

     

 チャーシューを食べたい方は、チャーシュー麺を頼んで下さい。私はチャーシューを沢山食べることは出来ないので、この味噌ラーメン一本です。1年に1回位は浮気します。汗。

 口が臭くなるのを覚悟して、フライドニンニクを辛味噌と混ぜて麺と絡めながら食べるのが好きです。880円ですが、毎回金券をもらえるので実質830円です。

 冬になると毎月1回位は行ってしまいます・・・・・・。
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ARCANTO QUARTETT

2009年12月08日 23時59分48秒 | お気に入りのCD
 イタリア語の「アルコ(弓)」と「カント(歌)」を組み合わせた造語をその名前にしたアルカント クァルテット。弓が歌うなんて何てステキな名前でしょう!

 メンバーはアンティエ・ヴァイトハース、ダニエル・ゼペック(ヴァイオリン)、タベア・ツィンマーマン(ヴィオラ)、ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)の4人で、2002年に結成されました。2006年に来日公演をして話題になったそうです。

 メンバー4人は、世界的に活躍しているソリストの面々で、個々のCDもたくさん発売されています。ハイフェッツやプリムローズ・カザルスやオイストラフ、世紀末前後でもクレーメルやマなどが、ソリストだけを集めてクァルテットをレコーディングしたりしていましたが、本気度的なものが足りなく感じられて、寄せ集め感がぬぐえない感じがしていました。

 アルカント クァルテットのメンバーは個々がソリストとして活躍しており、クァルテット活動が彼らのご飯の種に必要ではないのにも関わらず、クァルテット音楽を演奏してみたいという気持ちがその演奏に感じられます。

 ソリスト同士ですからお互いによほど仲が良くなければ、その団体に所属するモチベーションも上がらないはずで、大まじめに仲間達とクァルテットをやろうという気持ちが伝わります。本当のところは知らないですけど。

 先日BSで放送された彼らの来日公演の様子が放送されました。MozartとRavelという内容でしたが、1stVnと2ndVnが曲によって入れ替わっていて、違う2つのクァルテットを聴いているようでした。技術的な事には不安は無い団体ですので、お互い勝手に演奏していないか?みたいな不安はいっさい無く、熟成された1つの団体として素晴らしい演奏を聴かせてもらいました。

 ソリストでさえ、引き寄せられるクァルテット音楽の魅力をあらためて感じたところです。現在CDは2枚発売されています。(写真上)はBrahmsの第1番とジルケ・アーヴェンハウス(ピアノ)と共演したピアノ五重奏曲。(写真下)はBartokの第5番・第6番です。
     

 どちらのCDもおすすめです。
HMVジャパン
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山形Q練習34-vol.3

2009年12月07日 23時55分59秒 | 山形弦楽四重奏団
 写真は大江町の神通峡です。

 本日は山形Q第34回定期演奏会に向けた3回目の練習日。「大雪」ですね。寒い一日でした。

 練習予定は最初からH.WolfとS.Prokofievの予定と前回の練習の時に決めていました。

 曲数が多いので効率的に練習するためです。今回の演目は本当に演奏していて楽しいのです。まぁだまぁだ本番で演奏できるようなレベルには仕上がっていないのですが、演奏していて楽しいのです。やっとこんな曲達をプログラミングできるようになったんだと・・・。そりゃそうだ結成10年目ですから。

 私は、教えている高校へ第2学年の実技試験(第2学年は修学旅行のためにこの2学期は別日程で試験をします。)の採点のため練習を途中退場しました。珍しく私抜きで他メンバー3人は練習を続けました。口うるさいおじさんプレイヤ~がいなくて伸び伸び練習できたことでしょう。

 何とか余裕を持って演奏するまでに仕上げてみたいですね。今回は特に。
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白鷹町文化交流センター「AYU:M あゆーむ」

2009年12月06日 23時45分50秒 | 山形交響楽団
 新しいホールでの演奏は気が引き締まる思いと新鮮な気持ちなどが入り交じって、楽しい演奏会になりました。200人位の会場が臨時席をもうけても満員御礼でした。

 弦楽セレナーデなどは、やはり響きの良い会場で演奏すると気持ちの良いものです。

 温かい拍手に包まれながら演奏会終了後に実行委員会の皆様と打ち上げに・・・。

 いつも温かく山形響の演奏会を成功させようとしてくれて、演奏会終了後は団員さん達と懇談会を持ち、また来年の話をするという大変意義深い地元密着型の演奏会なのです。いつまでも良い関係が継続していくと良いですね。

 本当はこのような演奏会形式で、県内縦断出来る機会があると良いのですけどね。

 ここまで大変なことを一生懸命して下さる実行委員会の皆様には、頭が下がる思いでいっぱいになります。

 御来場の皆様と実行委員会の皆様ありがとうございました。

昨年の記事
 白鷹町鮎貝地区ハーモニーコンサート
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履き替えました。

2009年12月05日 23時59分08秒 | 山形交響楽団
 明日は、白鷹町鮎貝地区に今年の秋オープンしたばかりの白鷹町文化交流センター「AYU:M あゆーむ」のホールにて山形響の演奏会が行われます。
 あゆーむのHP

 室内楽を演奏するには最適な広さと響きを持ったとても良い感じのホールです。いつか山形Qで演奏してみたいですね。さて毎年この鮎貝地区の山形響演奏会実行委員会による演奏会は昨年まで、ハーモニーホールで行われてきました。

 今年は、この新しいホール「あゆーむ」が出来たので、会場が移りました。

 毎年このコンサートの時は、天気が悪くて昨年も大雪だったような・・・・・。

 念には念を入れて、今朝早く起きて冬タイヤにかえました。新しい車に買い換えたばかりで、新しい冬タイヤを購入していたので高雄自動車さんへ(山形Qフレンズに入っていただいて定期的に広告を入れてくれている会社様です)。

 冬タイヤに履き替え終わってから、月山越えで塩々になっていた車をピカピカに磨いてくれました。いつもお世話様です。

 明日は何も心配しないで、演奏会場にむかえます。ちなみに天気予報では雪ではありませんよ。

 良い演奏会になりますように・・・・。
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赤湯は良いところです。

2009年12月04日 23時49分21秒 | 山形県
 本日山形響は、ドリームコンサート「クラシックってこんなに面白い?!」という演奏会を南陽市民会館で行いました。子供達と共演したり、ピーターと狼を演奏したり、ベートーヴェンの「運命」を解説付きで演奏したりと、クラシック音楽への入門コンサートといったところでしょうか?

 南陽市赤湯には私のお気に入りの喫茶店「田園」があります。ゲネプロ終了後に行きました。山形QのチラシとEnsemble Pinoのチラシを置いてもらいました。いつも快く置かせてもらえるので感謝しています。このお気に入りの喫茶店が、道路拡張のために来年五月にいったん閉店だそうで、五ヶ月後に同じ場所にリニューアルオープンするそうです。何十年も続いている老舗の喫茶店ですが、行き慣れた店内の雰囲気を味わえるのもあとわずかです。狭い道路も味があって良かったんだけどな・・・。

 田園の帰り道に今度は「足湯」につかってきました。10分後には足先から腰のあたり、肩までポカポカ温まりました。体もほぐれて、本番へ向かいました。

 何となく赤湯の街並はホッとしますね。いつ来ても良い場所です。
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Hugo Wolf

2009年12月03日 23時53分22秒 | クァルテット
 例の事業仕分けのおかげで、毎日落ち着きが無く不安な日々にさらされていますが、前を向いてゆかなくてはなりませんので、今日は、山形Q第34回定期演奏会にプログラミングしたフーゴ・ヴォルフについて少し書きます。定期演奏会の際に配っているプログラムではスペースがあまり無いので、ブログに書きます。

 Hugo Wolf フーゴ・ヴォルフ(1860~1903)
は、オーストリア出身のスロヴェニア系作曲家で、そのキャリアはブラームス派を妥協なく辛辣に評する音楽評論家として始まりました。ワーグナー派を賛美する極端な音楽評論家だったようです。

 それは作曲を志しブラームスを訪ねたとき、言われたアドバイスを自分への批判と受け取ったためとも言われています。当時ワーグナー派とブラームス派の対立に便乗して仕事を得ていたとも言えます。

 性格的な神経質さと激しさを併せ持っていたとも言われていて、周りの支援なくしては生活が成り立たないほどの気難しさがあったそうです。

 作曲家としての評価は、歌曲の作曲家というイメージですが、弦楽四重奏曲もニ短調の弦楽四重奏曲とイタリアのセレナード ト長調(1886)など3曲あります。

 ヴォルフは、梅毒に冒されて精神的に病んでしまい精神病院へ強制的に入れられたり、自殺未遂をするなど狂気のまま42歳で亡くなるのですが、元気で一番創作活動も活発だった時に作曲されたのが、イタリアのセレナード ト長調(1886)です。

 曲はイタリアの気候や気質のようにカラっと晴れわたっているような、陽気な節回しが続きます。ヴォルフが神経質で他人への批判めいたことばかり口にするような人物像はとても想像できないです。音楽はその人の本質をあらわすと言いますから、もしかしたらヴォルフの本当の性格はこういう明るい面もあったのかもしれませんね。

 曲は、ヴォルフ自身の手により1892年に管弦楽曲に編曲されています。

 オーケストラの定期演奏会のプログラムの中心は交響曲に偏ってしまいがちですが、弦楽四重奏団の定期演奏会でも何某作曲の弦楽四重奏曲第**番のような曲が選曲されがちで、この曲のような小品が選曲される事が少ないのです。今回の山形Qの定期演奏会では、このH.Wolfや林光の小品を入れることによって目新しさを求めてみました。

 小品は、楽章がない分、その短時間に全てがつまっているので実は演奏面で非常に難しさがあります。しかし、やりがいは沢山あります。実はこのイタリアのセレナード ト長調は私が山形響に入団が決まる直前に東京で最後の弦楽四重奏のコンサートに参加した時に演奏した思い出深い曲です。10年ちょっとぶりの演奏ですので、楽しみにしています。

 ちなみに来年2010年はヴォルフの生誕150周年記念の年です。

 
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家 Kafe

2009年12月02日 23時50分53秒 | 雑記
 以前から書いていますが、私は喫茶店好きなんです。

 珈琲が、とにかく好きで小さい頃から紅茶やジュースより珈琲(当時はインスタントにミルク砂糖を入れ甘くしたもの)でした。レギュラー珈琲を飲むようになったのはいつ頃からか?思い出せませんが、友達と大人のふりをして行った喫茶店の珈琲の味を覚えてしまってからです。インスタントとは違う大人の味を知ってしまって、また友人へのかっこつけのためにブラックを好きなふりをしてから、今に至っています。笑。

 朝起きて、珈琲。お昼ご飯食べて珈琲。おやつの時間に珈琲。夕食後に珈琲。寝る前に珈琲。放っておけば、1日どれくらい飲むか?見当がつきません。いくら好きでも飲み過ぎは良くないと聞くのですが、なかなか止められません。

 お酒はほどほどなので、良いですかね??

 (写真)自分でいれて飲んでいます。
コメント (2)
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