自粛生活の時から始まったエチュードの旅〜6冊目が昨日終了しました。
前冊に続き、J.Palaschko(ヨハネス,パラシュコ、1877〜1932)のエチュードを練習してみました。
今回は、24 Etudes melodiques Op.77 (24の旋律的練習曲 1927)。
名前の通り、メロディックな24の練習曲が並んでいます。前回練習した12 Studien. Viola. Op.55と比較しても技術的なレヴェルは同じくらいで、今回の24〜の方が、魅力的な無伴奏曲のよう。初めて練習しましたが、割と楽しく進めました。(初級から中級くらいのレヴェルかな??)。
ただ、パラシュコのエチュードを練習していて思ったのは、パラシュコ自身が書いたのか?編集者が書いたのか?分からないフィンガリング(指使い)が頻繁に書かれている事で、弾きにくいと感じる事が多かったのです。(個人的に思うことかも)。フィンガリングを書いた人が、演奏している人に何を練習させたいのか?良くわかりません。少々、ヴァイオリニストぽいフィンガリングで、音楽的より自動的に書かれているような気がするのです。
具体的に書けば、1stポジションと3rdポジションを行ったり来たりで、現代のヴィオリストはほぼこのポジションを選択しないで2ndポジションや4thポジション、もしくはハーフポジションを使って弾く方が音楽的に演奏できるところを、あえて初見で弾いたヴァイオリニストのようなポジショニングの選択が多いのです。
最初は一生懸命書かれているフィンガリングで練習していましたが、一向に書かれているフィンガリング選択者と気持ちが通じ合えないので、途中から楽譜をよく読んで、最善だと思えるフィンガリングで練習し直しました。
昔のヴィオリストはヴァイオリニスト出身の人が(私もそうですが・・・・)ヴァイオリンの技術で演奏して、ヴィオリストになりきっていない人もいたようですから・・・・・(ヴァイオリンの技術とヴィオラの技術は微妙に違います)。
少し否定的なことを書いてしまいましたが、楽曲自体は魅力的な物も多くて、どこかで演奏できるかもと思ったのでした。
ドイツ作曲家が書いたエチュードの旅まだまだ続きます。