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The Dave Brubeck Quartet / Anything Goes ( 米 Columbia CL 2602 )
デイヴ・ブルーベックのピアノはスイングしないから嫌い、という人は多い。 でも、ブルーベック・カルテットはものすごくスイングしている。
じゃあ、スイングしているからこのカルテットは好きか、というとそういう話もさほど聞かない。 つまり、スイングしているかどうかと好き嫌いは
直接関係がないということだ。 元々が音楽と身体が直結しにくい人種だから、そういうところを重視するはずもない。
人気がないから、レコードは安い。昨日の仕事帰りに立ち寄ったDUで捨て値同然で転がっていた。 中古CDの世界では廉価シリーズで再発されるまでは
なぜかこの盤だけいつも異様に値段が高かったが、あれはなぜなんだろう。 誰かが持ち上げでもしたんだろうか。
コロンビア時代の演奏は金太郎飴的にどれも同質で、どのアルバムを聴いても特に違いがあるわけでもない。 アルバム毎にテーマが設定されていて、
それが好みに合うかどうか、くらいの差だろうと思う。 大手レーベルで知名度も高くレコードもよく売れたんだろう、中古市場には大量に存在する。
日本では人気がない上に大量に出回っているから、エサ箱リードタイムはいつも長い。 蒐集品としては魅力がないんだろうなあ。
でも、ジョー・モレロのドラムはジャズ界最高峰だし、短く控えめに登場するポール・デスモンドの印象は強烈だし、ジーン・ライトのベースは心地よく
弾むし、で演奏レベルは他とは比較にならないし、どれを聴いてもわかりやすいから、もっと褒められてもいいんじゃないかと思う。 蒐集品としては
三流かもしれないし、特にこれなんかはジャケットに映る脚の美しさへの言及ばかりだけど、内容が一流であることは間違いない。 まさか、中古CDで
高い値段が付くのは、この脚のせいなんじゃないだろうな? まさかね。