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Teddy Wilson and his Orchestra feayuring Billie Holiday ( 米 Columbia CL 6040 )
1935~38年にブランズウィックのSPとして録音された若き日のビリー・ホリデイの快活な歌声が聴けるマスターピース。 1940年に版権がコロンビアに
移ってSPとして発売され、その後1949年に10インチLPとして上載を含めて数枚が、更に50年代初頭に下載の12インチLPとして切り直され、と時代の
移り変わりに合わせるかのようにリリースされ続けた。 コモドア盤よりも明るい題材が取り上げられているおかげで、こちらのほうが一般的には好まれて
いるんじゃないだろうか。
ビリー・ホリデイを聴く時にこの10インチというのは非常に適切なサイズだと思う。 正直、12インチだと最後まで聴き通すのはしんどい。
バックを固めるのはベニー・グッドマン、レスター・ヤングら超一流のビッグネームばかりだけど、この時代の典型的スイングジャズなのでどれを聴いても
みんな同じように聴こえるから、2~3曲聴けばもうお腹いっぱいになってしまう。 10インチの片面の歌と演奏が終わるとちょうどよくて、ああ、いい音楽を
聴いたな、と思える。
若い頃に送った壮絶な人生、という紋切り型の話のせいで特定のイメージがついてまわるから敬遠されるのであって、そういうのをいったん横に置いて
聴くと非常に優れた歌手であることがよくわかるのだが、若い頃の歌唱はまだ一本調子なので長時間は聴いていられない。 この人は晩年になると表現の
幅が拡がり彫も深くなるから、アルバムとしてじっくり聴くならそちらのほうがいい。 SP時代の歌は深読みする必要はなく、もっと気楽に接すればいいのだ。
私が好きな "What A Little Moonlight Can Do" が聴けるのが嬉しい。 この曲はビリー・エクスタインの歌が一番いいけど、ビリー・ホリデイの
ヴァージョンも悪くない。 あくまで作品の上だけの様子で見ると、明るく柔らかい表情が印象的な時代だったように思える。
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Billie Holiday / Lady Day ( 米 Columbia CL 637 )