師匠が忙しい時、オイラが代りにクラブメッドのネイチャーツアー・ガイドをするのですが、家族連れが多く子供達がいっぱいです。子供達はとにかく、面白いか面白くないか、がハッキリしていて興味が無い事には見向きもせず、自分達で何かを見つけては楽しんでいますから、そう言う時はオイラの負け。 子供達に勝つ?には誰よりも早く面白い物を見つけたり、ネタを用意して置くしかありません。ただやはりネタよりもその場で見つけた面白い物の方が子供達は圧倒的に喜びます。
この時はオカヤドカリを岩の間に見つけ、ここからが勝負です。 ただ捕まえて見て貰うだけじゃ素人、すぐ飽きられるしオモチャにされてヤドカリ君も可哀想。 まずは子供達に捕らせます。これだけでかなり盛り上がります。 「ほら、やってごらん」、何て言って子供の手を持って触らせようとすると大抵泣きが入るので、これでもまたボルテージが上がるし、怖いと思わせといた方がヤドカリ君をオモチャにしません。 結局大人達も誰も捕れず、もうこの時点でオイラの勝ちですね(笑)。岩の奥から取り出し皆に見せた途端、子供達のオイラを見る眼は尊敬の眼差しに変わるのです。 「このオッチャン、凄い! お父さんも捕れないのに触ってる!」。 そしてチョンチョンでも良いから必ず全員に触らす機会を与え(結果触れなくても良いし、触れたら褒めてあげる)、その辺に落ちてる枝でも拾ってハサミでチョン切らせたらもう、ガキンチョ達の興奮は頂点に、「おぉ~!」、です。 「オカヤドカリ、凄ぇ~! このオッサン、凄い事してる~!」。 でも適当に開放しないと、こっちは軽くしてるつもりが相手は人間の何百何千倍も小さな生き物で、生死をかけての必死の抵抗ですから、凄いストレスと体力を使ってるので死んじゃいますよ! 気を付けて!
さぁ、お父さん方、夏休みこそ子供達から羨望の眼差しを勝ち得るチャンスですよ! ただしヤドカリに限らず、生態の話しなんかしても見向きもされないから気を付けて下さい。 とにかく生き物(植物もですよ!)相手ですから、残酷にオモチャにしだしたら、キチンと叱って下さい!