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アカショウビンの赤ちゃん、落ちちゃった

2017年08月02日 | 生き物

先日の台風(熱低に変わった)の次の日に友人から電話があり、「職場でアカショウビンのヒナが落ちてたんだけどどうすれば良いかな?」と。現場に行って見てみるとまだ元気でチョクチョク鳴いてます。親もヒナが落ちてた直ぐ側の木にとまってて心配そうに見ています。巣を探して戻してあげようと思ったんですがいくら探しても見つかりません。考えた挙句、屋根付きの入れ物に入れて適当な枝にくくり付けて様子を見る事にしました。

翌日友達に聞いたら「アリが来てる」、と言ってます。元々食べ物が入っていた入れ物ですが、それが目当てで来てるのか、死んでしまったヒナに集まっているのか・・・。丁度台風の余波による強風で翌日もツアーを中止にしたので、この日参加するはずだったお客様のトモ(小学5年生、リピータ)を、後で届けるからと保護者に言って置いて行って貰い、彼を連れて見に行く事にしました。現場についても直ぐに入れ物を覗く訳にはいきません。しばらく親が来てるか様子を見ます。ただ見ているだけで、まだ小学5年生のトモにはしんどいでしょうが、我慢できるかな? 1時間たっても親が来てる様子が無いので入れ物を覗いて見る事にしました。確かにアリがいっぱいですが、ヒナは生きています。どうやら入れ物に美味しい物が付いてたらしく、それ目当てのアリでホッとしました。

諦めてお医者さんに連れて行こうかと思ったんですが、アカショウビンはまず育たないと聞いていたので、鳥の写真を撮らせれば石垣島で一番上手いNさんに電話で相談したところ、見に来てくれると言うので待つ事にしました。見て貰うとやはりまだ日が浅く、画像でも分かりますがまだ羽の鞘が取れてないので飛ぶ事も出来ません。Nさんがお腹を触ると、「少なくとも今日は何も食べていない」そうです。前にオオミズナギドリを持って行った野生動物に強いお医者さん・K子先生に聞いても「アカは人の手から餌を食べない事が多い」との事。3人で悩んだ挙句、「まだ雨が降ったりやんだりなので入れ物に入れた状態で落ちてた場所に置こう」、「でももう少し外から見える様に入り口をもっと開けておこう」、となりました。

来た! 入れ物を置いたら10分くらいで親が帰って来てヒナを探し始めました、その嘴には餌となるヤモリを咥えて。

 

親が僅かな音量で「ピュルルルル」と子供に呼びかけていますが、なかなかヒナのいる場所が分からないようです。でっもオイラ達にも聞こえる声でヒナも返事をしているので、少しづつ入れ物を置いた場所までの距離を詰めて来ました。そしてついに入れ物を見つけたんですが、やはり予想通り見慣れない箱に警戒していて目の前まで行っているのに直ぐにまた枝に戻りその口を見るとヤモリを咥えたまま、あげてないんですね。近づいては枝に戻り、近付いては枝に戻り、その度にオイラ達は嘴を見て、「まだヤモリ持ってる」、「まだあげてない」、と気が気でありません。

何回目かのトライののち今までと違う鳴声が・・・、2人は横から見てたのですぐ分かりました、入れ物に嘴を突っ込んでエサをあげたようです。親の嘴を見てもヤモリは持っていません、とうとうヒナに餌をあげました! 「やったー!」 3人で大喜びです! 時間的には16時半、14時くらいから雨が降ったりやんだりで大人でも暑さと湿度でしんどいのに2時間半、5年生のトモも良く頑張りました。夏休みの良い経験になったかな?

Nさんによるとオイラ達が見ていた昼位から夕方くらいまでは通常でもあまり巣には戻って来ない時間帯だそうです。この日は心配だったのと天気が悪かったのでこれでも早めに戻って来たんでしょう。また羽毛の感じから、あと5日ほどで飛べるようになるはずだと言ってました。だから連絡をくれた友達には5日ほど観察して貰って、飛ぶのを確認したら報告して貰えるはずです。

コメント
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