調査中に沢沿いを歩いていたら、水中に何だか気になる物が。腰を屈めて覗いてみると、でっかいテナガエビ(おそらくコンジン、テナガエビ科)の脱皮殻でした。
テナガエビは内地にもいて子供のころ母方の徳島の田舎に行くと親戚みんなで、午前は海に行き貝やウニ、タコなんかを取って、午後はそのまま川に行って潮を流すがてらアユやテナガエビを取って時には焚火でそのまま食べたりして楽しんでいました。石垣島のテナガエビは種類が多く、かなり上の方、滝の上に行かないといないズングリしたテナガエビなど15種いると言われます。かなりでかくなるのもいて「これは食いごたえがあるなぁ」と喜んだものです。
テナガエビも幼生は海で過ごすんですが、オカガニとかと違いお母さんは川で放生し、ゾエア幼生は川の流れにのって海まで下ります。そのあと成長とともに遡上し淡水域で生活します。オスの方が長生きするらしく2~3年で生涯を終えます。雑食性ですがやはり肉の方が好きなようで共食いもします。
毎年恒例の「身近な川の水質調査」の時には前日に罠を仕掛け、当日参加者の親子に見せる事があるんですが、こんなに自然が近い石垣島でもテナガエビを初めて見る方が多いのに驚きます。
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