今年も平成24年度「おきなわ県民カレッジ」を開講しました。 何だかんだで定員オーバーの30名以上です。 昨年に続き第2弾、「ディスカバー石垣島 Ⅱ ~その知られざる自然~ 」がテーマです。 今回もオイラの山の先生・Mさんがコーディネーターで、オイラもまた講師として参加しますが、さらに今年はT師匠、山の仲間Hさんが講師陣に加わるという豪華メンバーです!
第1回目の講師はT師匠で、地質や海岸の生き物を観察して行きます。 物凄い猛暑で砂浜を歩くのは相当暑いですが、水分をこまめに補給しながら頑張って行きましょう!
琉球石灰岩の凄いクレバスです! 琉球石灰岩は更新性(約258万年前から約1万年前)の頃にサンゴ等で出来たという事ですが、そんな長い期間かけて出来たの?と思うでしょう。 オイラもそう思います。 数十万年前に出来たという人もいれば数百万年前に出来た、数万年前に出来た等その数字は色々で、本当の所は神の味噌汁ですね。 種類もいくつかあって、一括りにするのもどうかと思います。 地質なんてそんな物だと言ってしまえば話が終わってしまうんですが、それが本当だから仕方が無い。 ちなみにオイラがガイドをする時は「数十万年前に海の高さが八重山では今より80メートルくらい高かったらしいので、その時に出来た物だと言われてます」、と解説します。
さて、割れ目を覗いて見ると色んな生き物がいますが特にみんなが見たかったのはヨダレカケ(イソギンポ科)。 残念ながらみんなが覗くと下の方に隠れてしまいます。 ミナミトビハゼ(ハゼ科、方言名・トントンミー)のようなかんじでヨダレカケも水面をピョンピョンピョンと水切りしますよ。 だけど似ているようで違うこの2種。 比較すると面白いので何時もの台詞ですが、そのうち詳しく載せないといけないですね。
砂浜あり、水場あり、岩場あり、岩登りもありでかなりハードでした。 下の方は琉球石灰岩だけど、上の方は緑色凝灰岩だったかな?
これは何の卵なんでしょうか?観察すると淡水が流れ込んでるしオタマジャクシがいます。 海岸でも淡水が流れ込んでいる所では結構カエルがいて、リュウキュウカジカガエルやオオヒキガエル等は海水が混じっていても平気で産卵するそうです。 そういうところではカエル狙いのハブ等ヘビも出ます。 オイラもウミガメの調査でハブに出会った事があり、夜は気を付けないといけません。 っていうかこれ、もう茹で卵じゃないの?!
今回のコースも何度か来た事がある場所ですが、まだまだ面白い事、知らない事、新たな発見が沢山あるのが自然の醍醐味です。 次回も沖縄県民カレッジ・第1回講座の続きを書きます。 実は「早く西表島の続きを書け」、と言う声もありますが忙しい時になかなか書けないのがあのテーマで、もう少しお待ちを。
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