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イッシキマイマイ

2021年12月20日 | 生き物

夜の山中、山のでんでん君、イッシキマイマイ(ニッポンマイマイ(ナンバンマイマイ)科)がいました。黒っぽい殻にラインが入った、これぞイッシキマイマイ!と言った色です(笑)。こんな事を書くとそれが理由で「一色蝸牛」と言う名前になったのかな?と勘違いしてしまいますね。でもそうじゃなく、イッシキマイマイの名前の由来は明治時代に石垣島他で校長先生をやられていた「一色隆三先生」にちなんで付けられました。

最初見た時はビヨーンと10cm位あったんですが、近寄った時にオイラの歩く振動を感じたんでしょう、少し縮んでしまいました。地面に居る生き物は微弱な振動でも敏感にキャッチします。樹上にいる生き物は風の揺れなのか生き物の振動なのか見分け、敏感に反応します。
それにしても、ピントを目に合わせると他が合わないし、体や殻にピントを合わせると目に合わないし、こういう時に被写界深度合成を使うと良いんでしょうね。

イッシキマイマイはイワサキセダカヘビの好物です。それに対抗する為にカタツムリでありながら、若い頃は尾っぽを自切すると言うとんでもない能力を身に付けました。さらに成長すると、イワサキセダカヘビが左右非対称の顎を「右左、右左」と交互に動かしカタツムリの肉体を引き摺り出し食べるのを阻止する為に、貝殻の入り口付近に突起を設けその動きを防ぐ、という「へぇ~」な機能も持っているのです。

この様にヘビはカタツムリを食べやすい様に顎の骨を、カタツムリは食べられ難いように自切と殻の突起をと、二種以上の生物が関わって共に進化をする事を「共進化」と言います。といっても食って食われての関係だけでなく、共生の関係や同種間の関係でも共進化は起こります。植物だとこのポリネーター(昆虫など)だけに花粉を運んで欲しいからこの形にしました!、と言った進化が有名ですね。

一色先生の名前が付いたイッシキマイマイを、やはり八重山で有名な岩崎卓爾(元石垣島測候所所長)の名前が付いたイワサキセダカヘビが食べると言うのが面白い話です。

話はそれましたが、カタツムリはのんびり動くので大人しい印象ですがイメージとは違い歯(歯舌)が凄く、ヤスリのような小さな歯が幾つも並び、合計すると1万本とも2万本とも言われています。そのヤスリの歯で葉っぱから昆虫などの死体、石や土まで何でもガリガリ削り食べるのです。カタツムリを飼っている方が寝ていると「ガリガリ、ゴリゴリ、ボリボリ」とカジっている音が聞こえてくると言います、凄いですね! ちなみにブロック塀やコンクリにカタツムリが良くいるのはカルシウムを求めて集まって来ているのです。もちろん山中にはそんな物ありませんが、自然界にもミネラルはあります。落ち葉にはカルシウムをはじめ色んなミネラルを含んでいます。おそらく土や石などあらゆる物からも摂取しているんでしょうね。

★注意!
カタツムリの仲間には人にも伝る寄生虫がいる事があります。
触った手で目や口、傷口等を触らず、触った手は必ず良く洗いましょう!


#リフトアップ石垣島エコツアー #イッシキマイマイ


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