ほぼ日本中どこにでもいるカラマツガイ科の仲間です。この貝も先日のヒザラガイやマツバガイなんかと同じで「帰家習性」を持っています。夜間などに岩肌に付いてる藻を石灰岩ごと削り取って食べ、朝方帰ります。さらに凄いのがこの貝はエラ呼吸じゃなくて肺呼吸! 下の貝を見ると分かり安いと思いますが、チョッと出っ張ってる所があります。この部分に水管ならぬ呼吸管があり、呼吸してます。と言う事はどういう事ですか? そう、この貝は水中では溺れてしまうので満潮時でも水が被らないギリギリの位置に住んでいます。じゃぁ何で海に住んでるの?そのうち完全陸域の貝になるのかな?
削り取ると言えばヒザラガイは食事の時だけでなく自分の家もドンドンカジっていき、自分が収まりやすい心地よい家を作り上げます(先日の画像見てね)。そんな生物由来の岩の削れも、石灰岩などに出来る波打ち際のノッチの形成の理由の一つになっています。この話は面白いので時間のある時にジックリ書きたいと思います。
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