中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

「顧客を理解する」とは本当はどういうことなのか??

2020年06月10日 05時06分14秒 | 2019年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡つとむ です。

昨日は2019年版「ものづくり白書」124ページ「図 231-13 スマイルカーブと付加価値の関係」を読みましたが、今日は125ページ「コラム 顧客の「在りたい姿」を顧客と共有・・・コマツ」を見ます。

大手建設機械メーカーであるコマツは、企業価値を「社会を含むすべてのステークホルダーからの信頼度の総和」と定義している。企業価値を「創り、評価する」のは唯一「お客様」と考えるコマツは、「お客様にとってなくてはならない度合いを高め、パートナーとして選ばれ続ける存在になる」べく、2007 年から「ブランドマネジメント(BM)活動」と呼ばれる活動を全社展開している。

コマツの BM 活動の特徴は、徹底した「顧客視点」である。競合との差別化や自社のポジショニングではなく、「顧客を理解する」を出発点とする。顧客の現場に入り、顧客との密な対話を通じて、顧客が目指す将来像とそのために抱える現在の問題・課題のみならず、顧客とその先の顧客までをも理解する。さらには、顧客と一緒になって考え、顧客の理想状態、時には顧客が気づかなかった目標までも見つけ出し、一緒に実現する。

コマツの BM 活動の究極的な目標は、顧客とコマツが一緒になって長期的なビジョンを共有し、夢を語り合い、その夢を共にかなえていくことにある。夢の実現に向けて、一歩一歩進み続ける過程において、顧客との関係はさらに強化され、顧客の現場、顧客の事業にさらに高い価値をもたらす製品やサービス、ソリューションを提供することができると同社は考えている。顧客の事業発展に貢献することで、コマツも一緒に成長していくことを目指しているのである。

BM 活動の基本となるツールの1つに「顧客関係性相関チャート」がある(図)。顧客との対話を通じて、理想(=究極的な在りたい姿)や使命(=理想実現のための条件)、目標(=具体的な達成項目)をじっくりと時間をかけて明らかにし、これらを達成するため、コマツは自社の経営資源や能力を駆使して何をすべきかを整理する。コマツでは、このようなツールを用いてケーススタディを積み重ね、BM 活動のノウハウをグローバルにそして次世代に残していくようにしている、とあります。

「顧客を理解する」。私もいつもそのように取り組んでいますが、簡単そうでなかなかできない。京セラの稲森さんが「利他の心で判断せよ」と著していますが、同じことですね。顧客と一緒になって長期的なビジョンを共有し、夢を語り合い、その夢を共にかなえていく。改めて肝に銘じます!

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