だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

知らないから、知りたい!

2005-06-04 22:15:32 | 展覧会
渋谷の「ザ・ミュージアム」は、交通の便が良く、よく出かけます。6月から展示の「レオノール・フィニ展」 チラシを見て、『これは見たい!』と思いました。なにより幻想的。特長のある女性像。ダークでナルシシズムさえ漂うその作品に、思わず惹かれました。猫も出ているし…。

1907年ブエノスアイレス生まれ。アルゼンチン人の父とイタリア人の母を持っていましたが、母と共にイタリアへと渡ります。理由はなんだか知りません。以後、母と暮らすわけですが、学校より絵を書くことの方が好きだったということです。1927年に1人でミラノに出て、31年にはパリに出ます。

パリではいろいろな絵画のグループがあったのですが、フィニはグループに入ることはなく、距離を置いていたそうです。つまり個人の自由主義なのですね。作品の独自性や独創性のおかげもあって、すぐに注目を集め、1939年にはNYで個展を開いたとか。

調べてみるとまったく知らなかったこの画家について、興味が沸いてきます。ポートレートも個性的!アルゼンチンとイタリアの血が窺えます!作品の一部を見ても、そのイメージは同じです。バランシンのバレエ衣装や、オペラの舞台衣装もデザインしたのでした。今回の展覧会にも衣装が展示されています。

実は私はこのフィニをまったく知りませんでした。展覧会を見る基準は、見る人によって違います。有名な画家の展覧会、好きな○○派の展覧会、現地で見たことのある美術館だから、とかいろいろありますよね。もうひとつ、どんな絵を書く人なのか知りたい!ということがあります。フィニはまさにそれ!ぜひ、見たいと思っています。
コメント (4)
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