だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

1999年のチェチェンで…

2015-02-24 22:16:28 | 映画
ミシェル・アザナヴィシウスを覚えてますか?発音しにくいので、未だにすらすら言えない…。あっ、アカデミー賞作品賞を受賞した「アーティスト」(11)の監督ですね。

他に主演男優賞、監督賞、作曲賞、衣装デザイン賞の5部門受賞作品。フランス映画で、フランス人の監督と主人公。しかも白黒、サイレント。当時、大騒ぎでしたね。

ちなみに監督の奥さまは、「アーティスト」のヒロイン役ベレニス・ベジョ。アルゼンチンのブエノスアイレス出身。2人の最新作が、「あの日の声を探して」(14)。監督は脚本も担当。

ロシアに侵攻された1999年のチェチェン。9歳のハジ(アブドゥル・カリム・ママツイエフ)は、目の前で両親を銃殺されショックで声を失ってしまいます。姉も殺されたと思い…

赤ん坊の弟を他人の家の前に捨て、ロシア軍から逃れなんとか街へ辿り着きます。そこでハジを救ったのは、フランスから来たEU職員キャロル(ベレニス・ベジョ)でした。

キャロルは、自分の手では何も世界を変えられないと無力さに絶望していました。そこに現われた少年。キャロルは、目の前の小さな命を守りたい…と願うようになります。

その頃、姉のライッサ(ズクラ・ドゥイシュビリ)は戦火の中でハジを探していました。果たして、ハジが伝えたかったことは?生き別れた姉と弟は再会できるのでしょうか?

アネット・ベニング共演。本作は監督が、“どうしても描きたい”と願い続けた物語。オリジナルはフレッド・ジンネマン監督「山河遥かなり」(47)。さすがに未見なので、調べてみました。

第2次大戦直後、アメリカ占領下のドイツ。ナチスによって母と生き別れになった少年カレルは、アメリカ兵のラルフ(モンゴメリー・クリフト)に拾われます。何を聞いても『知らない』と…

答えるカレルとラルフとの交流を描き、アカデミー賞主演男優賞、監督賞、脚色賞、原案賞にノミネート。原案賞を受賞しました。今も繰り返される戦争と人間の物語です。
コメント (2)
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