“副王”とは、ヨーロッパで国の領土や海外植民地に置かれた、国王代理を務める高位の行政官のこと。18世紀初頭にスペイン・ブルボン家の副王がシチリアを統治しており、本作品に登場するウゼダ家は、その副王家の末裔。(公式HPより)
本作品とは、「副王家の一族」(07)。監督・脚本は、「鯨の中のジョナ」(93)のロベルト・ファエンツァ。原作フェデリコ・デ・ロベルトの『副王たち』(1894)、その華麗なる予告編を見て思い出すのは「山猫」(63)です。
イタリア名門貴族出身のルキノ・ヴィスコンティ監督が、シチリア貴族ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーサの長篇小説を映画化した作品。山猫の紋章を持つ名門貴族サリーナ公爵家の終焉を描いていました。
バート・ランカスター、アラン・ドロン、クラウディア・カルディナーレ、リナ・モレリ、ジュリアーノ・ジェンマ、オッタヴィア・ピッコロと豪華なキャスト。もし、まだ未見でしたらぜひ。ヴィスコンティ作品は見逃さないように。
その「山猫」に影響を与えたとされる『副王たち』も、19世紀半ばのシチリアを舞台に華麗なる貴族の時代から、新しい時代への激動の最中に生きたある貴族の物語です。ヴィスコンティ監督が映画化を望み、叶わなかったこの作品。
ブルボン王朝支配下のシチリア。副王の末裔で名門貴族のウゼダ家は、王朝を後ろ盾に栄華を誇っていました。絶大な権力を持つ父ジャコモ・ウゼダ公爵(ランド・ブッツァンカ)と嫡男コンサルヴォ(アレッサンドロ・プレツィオージ)は、激しく対立していました。
その原因は、自己の利益のためだけに振舞う父の言動…。遺産相続のため失脚する叔父ライモンド伯爵(フランコ・ブランチャローリ)、母マルゲリータの死を悼むことなく父と再婚する叔母グラツィエラ。
愛するジョバンニーノ(グイド・カプリーノ)と引き裂かれ、父の勧める政略結婚をさせられる妹テレーザ(クリスティーナ・カポトンディ)。やがて訪れる時代の変革。貴族社会は終焉し、当主となったコンサルヴォの選んだ道とは?
シチリアは、後のシシリアンマフィア(コーサ・ノストラ)発祥の地。強い結束を感じますね。一族、家族の生きざまを見ましょう!
本作品とは、「副王家の一族」(07)。監督・脚本は、「鯨の中のジョナ」(93)のロベルト・ファエンツァ。原作フェデリコ・デ・ロベルトの『副王たち』(1894)、その華麗なる予告編を見て思い出すのは「山猫」(63)です。
イタリア名門貴族出身のルキノ・ヴィスコンティ監督が、シチリア貴族ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーサの長篇小説を映画化した作品。山猫の紋章を持つ名門貴族サリーナ公爵家の終焉を描いていました。
バート・ランカスター、アラン・ドロン、クラウディア・カルディナーレ、リナ・モレリ、ジュリアーノ・ジェンマ、オッタヴィア・ピッコロと豪華なキャスト。もし、まだ未見でしたらぜひ。ヴィスコンティ作品は見逃さないように。
その「山猫」に影響を与えたとされる『副王たち』も、19世紀半ばのシチリアを舞台に華麗なる貴族の時代から、新しい時代への激動の最中に生きたある貴族の物語です。ヴィスコンティ監督が映画化を望み、叶わなかったこの作品。
ブルボン王朝支配下のシチリア。副王の末裔で名門貴族のウゼダ家は、王朝を後ろ盾に栄華を誇っていました。絶大な権力を持つ父ジャコモ・ウゼダ公爵(ランド・ブッツァンカ)と嫡男コンサルヴォ(アレッサンドロ・プレツィオージ)は、激しく対立していました。
その原因は、自己の利益のためだけに振舞う父の言動…。遺産相続のため失脚する叔父ライモンド伯爵(フランコ・ブランチャローリ)、母マルゲリータの死を悼むことなく父と再婚する叔母グラツィエラ。
愛するジョバンニーノ(グイド・カプリーノ)と引き裂かれ、父の勧める政略結婚をさせられる妹テレーザ(クリスティーナ・カポトンディ)。やがて訪れる時代の変革。貴族社会は終焉し、当主となったコンサルヴォの選んだ道とは?
シチリアは、後のシシリアンマフィア(コーサ・ノストラ)発祥の地。強い結束を感じますね。一族、家族の生きざまを見ましょう!
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