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映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

バイオリンとピアノと戦争と…

2012-12-30 21:13:01 | 映画
ウワディスワフ・シュピルマンの原作をロマン・ポランスキーが製作、脚本、監督した「戦場のピアニスト」(02)。カンヌ国際映画祭で パルム・ドールを受賞し、アカデミー賞でも監督賞、脚色賞を受賞。

シュピルマンを演じたエイドリアン・ブロディも、主演男優賞を受賞しました。実在のピアニストの実体験を綴った回想録を基にしています。1939年9月、ポーランドに侵攻したナチス・ドイツ。

ユダヤ人のピアニスト、シュピルマンの絶望的な半生を静かに静かに描きました。誰にも見つからないように暮らす毎日。見ていて本当につらい…。もし万が一未見でしたら、ぜひ一度ご覧ください。

ドイツ映画「命をつなぐバイオリン」(11)の監督は、マルクス・O・ローゼンミュラー。題名にあるように、この作品のテーマはバイオリンを演奏して生き残りを賭ける子供たちの物語です。

1941年、ナチス・ドイツに侵攻されたウクライナのポルタヴァ。神童と呼ばれたユダヤ人の子供がいました。アブラ―シャ(エリン・コレフ)はバイオリン、ラリッサ(イーモゲン・ブレル)はピアノで。

ソ連の幹部たちは、2人を宣伝道具として考えていました。そんな中、ドイツ人少女ハンナ(マティルダ・アダミック)もバイオリンの才能に恵まれ、2人と一緒にレッスンを受けたいと願っていました。

最初は警戒していたアブラ―シャとラリッサ。2人の音楽教師でユダヤ人のイリーナ(グドルン・ランドグレーベ)がハンナにレッスンを始めると、次第に3人は打ち解けるようになり、友だちになります。

しかし、ヒトラーが独ソ不可侵条約を一方的に破棄。ドイツ軍はソ連に戦争を仕掛け、ポルタヴァ在住のドイツ人は一夜にして敵となってしまいます。2人を宣伝のために利用しようとするナチス。

シュヴァルトウ大佐(コンスタンティン・ヴェッカー)は、ヒムラーの誕生祝賀会で完璧な演奏を行えば、2人の強制収容所行きを免除すると宣言。10月、命を賭けた3人の演奏が始まるのでした…。

ドイツ人俳優に馴染みがなくても、大丈夫。3人の子供たちはそれぞれ、バイオリンとピアノが弾け、オーディションで役を射止めました。劇中で弾くクラシック曲は、実際に弾いています。素晴らしい!

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