報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

末法濁悪の世の中

2014-03-24 19:51:24 | 日記
 恥ずかしいことだが、私の仕事仲間が2人ともクビになるという事件が発生した。
 プライベートで飲みに行ってる時、居酒屋で何かの拍子に口論となり、ついには取っ組み合いのケンカまでして、そのうち1人が殴られてケガをしたというものだ。
 当然ながら警察に通報され、連行されてしまった。
 ただ、どちらも同じ会社の同僚だし、すぐに身元引受人として担当上司がやってきた。
 殴られた方にあっては何とか宥めて示談に持ち越させ、それが成立したことから、警察も逮捕はせず、調書を取って厳重注意ということに留まったそうだ。
 それを聞いた私は、せいぜい数週間ないし数ヶ月の謹慎処分、何パーセントかの減給で今度のボーナスはカットだろうくらいに思っていた。
 ところが、先ほど聞いた別の仲間からは懲戒免職であるという。
 随分厳しい処分だが、警察と繋がりのある弊社がその警察のご厄介になったとあっては、それこそ一般企業以上にマズいというんだな。

「それじゃ、駐車違反でもクビかね?」
 と、この情報を教えてくれた仲間に言ってやったら、
「駐車違反は青キップで、後から反則金を納めたらそれで丸く収まるシステムだから、そんなことないでしょう」
 と、笑っていた。もっとも、
「いつまでも払わずに、出頭命令食らったら話は別だろうけど」
 とのことだ。それは良かった。
 この前、仙台に帰った時、信号無視で捕まったからなぁ……。
 正法護持の法華講員がサツの世話になったとあっては、シャレにならないからな。気をつけないと。
 “フェイク”じゃ、スピード違反で捕まっても記事にしそうで怖いよ。

 逮捕までは行ってないのに、警察の取り調べを受けたらクビってのも酷い話だな。これ、不当解雇で訴えたら勝てるんじゃないのか?私なら最高裁まで行くぞ。会社を経営なさっている講頭さん方におかれても、気をつけて頂かないと。え?すぐに法律家に駆け込む私に気をつけるって?まさか、そんなことはないだろう。ちゃんと法律を遵守した会社経営をなさってくれればOKだ。あ、でも、ブラック企業見つけたら“フェイク”に流しちゃうかもね。

 ところで、私は正式な折伏・法論はしていないが、“普段着の折伏”は一応やっていて、会社にも私が信仰していることは話している。
 ところが、これがまた迷惑な話で、創価学会との違いを説明するのが面倒だった。
 だけどそれも乗り切ると、あとは結構楽なもので、
「うちのお寺って、こんな所です」
 みたいな話もできて良かったと思う。
 もちろん、
「就業規則はちゃんと守った上でね」
 と、しっかり釘は刺されたが。
 いや、実は『業務に支障を及ぼす恐れのある入信・勧誘の禁止』というのがあって、顕正会時代は当時の上長から、
「そんなもん、大聖人様の御前では絵に描いた餅だ!」
 と、突っぱねられたのだが、今は法華講。
「はい」
 と、答えておいた。

『御宮仕へも法華経と思し召せ』ですよ?顕正会員の皆さん。普段の仕事も、立派な六波羅蜜の修行の1つなのである。
 教学の無い私でさえも、これくらいは知っている。
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“アンドロイドマスター” 「海底に沈む遺産」 10

2014-03-24 15:28:01 | 日記
[3月23日 JR東京駅・東北新幹線ホーム→“はやぶさ”9号、8号車内 敷島孝夫、アリス・フォレスト、エミリー]

〔23番線の電車は、9時36分発、“はやぶさ”9号、新青森行きです。……〕
〔「23番線の電車は折り返し運転のため、車内整備・点検中です。終了まで、今しばらくお待ちください。全車両指定席で、自由席はありません。停車駅は大宮、仙台、盛岡、終点新青森の順です」〕

 3連休の最終日ということもあって、新幹線乗り場は多くの利用者で賑わっていた。
 役者が揃う以上、一刻も早く仙台に戻る必要があった。
「午前中はルカも忙しいから、午後に実験をすることになりそうだ。十条理事の飛行機も、午後に到着するからな」
「で、どうするの?一旦帰る?」
「荷物置いてからの方がいいだろ。ってかお前、だいぶ多いな……」
「まあね」
 初日のTDLで買ったお土産の他、秋葉原電気街のジャンク・ショップで買い付けた電子部品の数々だった。
「言っておくけど、エミリーやボーカロイド達の無断改造は厳禁だからな?」
「分かってるよ。あくまで、マリオとルイージに使うの。それならいいでしょ?あの2機はアタシの発明だし」
「ああ、まあな」
 ジャンクショップに行った時、やたらエミリーと部品を見比べていたのが気になるが……。

〔「お待たせ致しました。23番線、まもなくドアが開きます。乗車口までお進みください。業務連絡、23番、9B、準備できましたらドア操作願います」〕

 意外とそんなに大きなエアー音はせず、ドアが開いた。
 子供以外、淡々とした乗車風景なのは自由席が無いからか。
 だいたい真ん中くらいの3人席に腰掛ける。
 エミリーは重い荷物を片手でヒョイと持ち上げると、荷棚に置いた。
「Oh!ここにもコンセントがある!」
「いや、E5は基本的にコンセントあるから」
 但し、普通車のみ、基本的に窓側にしか無い。
「お前のスマホ、もうバッテリー無いのか?」
「そんなことないけど」
「エミリー充電させた方がいいじゃないのか?」
「ノー・プロブレム。私の・バッテリーは・95パーセント・です。充電の・必要は・ありません」
「それならいいけど……」

〔「ご案内致します。この電車は9時36分発、東北新幹線“はやぶさ”9号、新青森行きです。停車駅は大宮、仙台、盛岡、終点新青森の順です。終点、新青森で、函館行きの特急“スーパー白鳥”に接続しております。全車両指定席で、自由席はありません。お手持ちの特急券の座席番号をお確かめの上、指定の席にお掛けください。……」〕

「今回の旅で、何が1番良かった?」
 敷島が聞いた。すると、
「ディズニー・ランドのパレード」
 という答えが帰って来た。
「だろうなぁ」
 敷島は予想通りの答えが帰ってきて、笑みをこぼした。
 だが、その後で予想外の発言があった。
「さっき泊まったホテルのOnsenも良かったね」
「は?温泉!?」
 ここ最近は、ビジネスホテルにもサウナや大浴場を設ける所も散見されるようになった。
 敷島達が宿泊したホテルもその設備があった。別に狙ったわけではなく、たまたま予算ど合致し、空室があったのがそこだっただけの話だ。
 室内にもシャワールームがあり、ついアリスはそこを使用しただけかと思った。
 だが、よくよく思い返してみれば、マンションでは確かに浴槽を使用している。
「入ったの!?」
「入ったよ」
「大丈夫?入り方分かった?」
「英語の案内板があったよ。スペイン人のオバさんがいたけど……」
「スペイン語の案内板は無かったような……」
「スペイン人も学校で英語習うから大丈夫。てか、アタシもスペイン語を5年間習ったけど」
「喋れるの?」
「少しね」
「日本語、ペラペラだよね?」
「じー様がね、いずれ日本が拠点になるだろうから、日本語を覚えとけってさ」
「ウィリーが?」
「遺産を日本に隠したことといい、多分、南里博士のシェアを奪うつもりだったのかもね」
「それでシンディのヤツ……!」
 これでまた真相がはっきりしたような気がした。

〔「お待たせ致しました。9時36分発、東北新幹線“はやぶさ”9号、新青森行き、まもなく発車致します。ご乗車になりまして、お待ちください。お見送りのお客様は、ホームへお降りください。次は、大宮に止まります。上野は通過となります。ドア付近にお立ちのお客様、閉まるドアにご注意ください」〕

 初音ミクによく似たカラーリングの列車は、定刻通りに北に向かって発車した。

[同日14:00.財団仙台支部事務所内研究室 敷島、アリス、平賀、十条、巡音ルカ]

「あった!これよ!」
「南里のヤツ、ウィリーと同じくらい食えぬヤツじゃわい」
 研究者達はルカの開胸作業をした。
 すると、シンディのと同じ移置にピンク色の鍵が埋め込まれていた。
「あ、でも、ちょっと……」
 立ち会っていた敷島が待ったを掛けた。
「この鍵を取り外して、ルカがまた歌えなくなったりなんてことは……」
「それは無いわ」
 と、アリスが真っ先に否定した。
「ルカの歌声を奪ったウィルスは、時間が経つと症状が消える欠陥があったの。まあ、その前にドクター南里達に解明されちゃったこともあって、失敗作だってじー様が悔しがってたわよ」
「その通り。仮にそうでなかったとしても、自分達が何とかしますから」
 平賀も敷島に言った。
「はあ、分かりました」
「別に、どこの配線とも繋がっておらんわい。取り外したところで、何の影響も無かろう」
 そして、埋め込んだ所で何がどうなるというわけでもなかったか。
「恐らくはエミリーの胸の中に隠したままでは都合が悪くなると判断し、ちょうどカラーが同じのルカの体の中に隠したのかもしれんな。ワシらもそうじゃが、まさかボーカロイドの中に隠してあるとは思わんじゃろう」
「確かに……」
 目的の鍵を取り出した後、すぐに開いた胸を元に戻す。
 ルカも豊胸で、アリスより2センチ大きい。身長はアリスより10センチくらい低いのだが。
 それがため、ライブの時などでは(全員でのユニットを除いて)、あまり大きく動くダンスはしないことが多い。
「よし。すぐに隣に控えているキールとエミリーの体の中に入れてみるぞ」
「はい!」

 鍵の中に入っていたのは歌ではなかった。
 本当に、ウィリーと南里の遺言が入っていた。
 彼らは本当の遺言、または遺言の全部を言っていたわけではなかった。
「これ……」
「マジかよ……」
 地図に映し出された遺産の場所は宮城県沖と三陸沖。
「もう大津波で無くなっているのでは?」
「海底なら、そんなことは無いでしょう」
「これ、調査出せるかね?」
「また、本部に掛け合わなくてはなりませんね」
「ここまでくると、ある程度確かな情報ではあるが、まだ財団理事会で賛成を取るには少し難しいかもしれんな……」
 さすがの十条も首を傾げた。
「一応、話だけは通してみよう。誰か、興味を持ってくれれば……」
「そもそも、どんな遺産なのかも分かりませんしね」
「金塊や札束では無さそうね」
 突拍子も無い博士達の、突拍子も無い隠し遺産を手にするには、まだ先の話のようだった。

[3月23日17:00.財団仙台支部1階エントランスホール エミリー、キール、巡音ルカ]

「あの海の彼方へ〜♪泳いで行ける日はいつなの♪届かないこの思い♪……」
 あとはもう今日はオフのルカが、ソロでエミリーのピアノ伴奏に合わせて歌っていた。
 実験ということで、今回はキールがヴァイオリンでもって協奏している。
 ボーカロイドがサプライズで歌うということもあって、この場所はちょっとしたスポットになっていた。
「凄いですね。キールがヴァイオリンなんて……」
「うむうむ。そうじゃろう、そうじゃろう」
 十条は誇らしげに頷いた。
「で、でも、ちょっと……」
 平賀が目を丸くした。
「ルカが歌っているあの歌って……。ミクやLilyが歌った歌詞の続きのような……。気のせいか???」

 あながちミスリードでもないような気がした平賀だったが、ここでそれを気にする研究者達は他にいなかったのである。
                                                                                 終
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小説の途中ですが、ここで普通の日記をお送りします。

2014-03-24 15:02:15 | 日記
 つぶやきでも述べたが、私の知り合いの日蓮正宗信徒が退転してしまった。
 こういう時、法華講というシステムは本当に不便だ。他の支部はもちろんのこと、同じ支部でも別組織となると基本、手出しができないのだから。
 私のようにただ単に無宗教に戻ったというわけではなく、全くの違う宗教団体に入信してしまった。伝統仏教全般を示す内道ではなく、それ以外の外道というヤツだな。
 退転者が続出している顕正会が大問題だが、ちょこちょこ脱落者を出している宗門も、
「どうせ本人の問題だから」
 と放置せず、温かい手を差し伸べてあげたらどうか。
 因みに私は1ヶ月以上、紹介者と連絡を取っていない。
 私はまだ登山したいという気持ちがあるからいいようなものの、それが無ければ、実質的な退転状態と言える。
 添書登山の申し込みでもなければ、末寺に足を運ぶことが無いからだ。
 前にも述べたが、私は基本的に土休日に休むことはできない。
 しかし顕正会もそうだが、宗門でも行事は基本的に週末などに行われることが多い。
 もし仮に御開扉が土日しか行われていなかったら、私はとっくに宗門を再び退転していたことだろう。

 私の小説“ユタと愉快な仲間たち”において、藤谷春人は大の女嫌いで、それまで浄土真宗を信仰していたが、所属末寺の住職に尼僧が就任したため、本山に猛抗議したたものの受け入れられず、門徒講を退転。尼僧のいない宗派を探していたら、それが日蓮正宗だったという設定だ。
 で、あるならば、休日より平日にガンガン行事をやっている宗派を探していたら……というのもアリかなと思う。
 夏期講習会、平日の部が無いのかよ!……ま、多分バックレることになるだろう。(←少し行く気があった)
 ……寛師会と御大会には簡単に参加できる強み。(←今年はどちらも平日
 夏期講習会はバックレて、上記申し込むか。

 こういう異色の信徒にも、スポット当ててよね。

 あ、そうそう。その退転した信徒なんだが、どうも入信先の指導者の演説に感動したそうだ。
 まあ、武闘派の多い組織では、なかなか実生活に則した指導よりも、いかに誓願を達成するかの指導に重きを置くだろうから、そこに感動の話なんて無いと思うけどね。
 そういった意味では、まだ実生活に則した話を多くしてくれる私の組織は恵まれているのだろうと己惚れてみる。
 結構、自由にやらせてくれるし。
 
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