[1月1日11:15.天候:晴 埼玉県さいたま市中央区 稲生家]
ルゥ・ラで到着したマリア。
到着したのは稲生家の……。
マリア:「おおっ!?ダイレクトに私の部屋じゃん!Happy!Happy!」
佳子:「あらっ?マリアちゃん、帰ってたの?」
マリア:「Ah!お先に帰ってました。ヒック!」
佳子:「ユウタも一緒?」
マリア:「あ、ユウタ忘れた」
佳子:「1人で帰ってきたの。よく帰って来れたわねぇ……。着物が着崩れしちゃってるわ。今日はもう着替えるといいわ」
マリア:「了解デス……ック!」
マリアは着物を脱ぐと、いつものブレザー姿へ着替えた。
マリア:(物凄い強い酒だ……。日本人はあんなもの飲んでるのか……)
さすがに甘酒にウォッカ混ぜて飲む者は、そうそういないだろう。
佳子:「これはしまって来ますからね」
マリア:「ハイ……」
すると、リビングの方から宗一郎の声が聞こえた。
宗一郎:「おーい!そろそろ年賀状が届いている頃だ!年賀状取って来てくれ!」
マリア:「ウィ〜……!年賀状レスカ……タダイマ……」
マリアはフラフラと立ち上がると、魔法の杖を構えた。
マリア:「年賀状、Come on!」
すると、郵便受けからバサバサと年賀状が飛んで来る。
マリア:「This way...(こっちだよ〜)」
年賀状が強風に煽られて飛んできたかのように、リビングへと飛び込んだ。
宗一郎:「何だ何だ!放り込むなんて乱暴な!」
マリア:「I’m sorry.Hey,dolls!(ごめんなさい。はい、人形達!)」
ハク人形とミク人形がトコトコとやってきて、リビングに散乱した年賀状をかき集め、ちゃんとまとめた。
宗一郎:「よ、よくできた人形だね!イギリスのメーカーで作ってるAI人形ですかな!?」
マリア:「Year...」
そこでマリア、ハッとする。
マリア:(いけない!御両親には占い以外の魔法は内緒だった!)
マリアは急いで話題を変えようと思った。
マリア:「年賀状ッテ何デスカ?」
宗一郎:「旧年中の御礼状と新年の挨拶状を兼ねたものです。日本の風習ですね。欧米では……クリスマスカードみたいなものでしょうか」
マリア:「ソレナラ分カリマス。コノ葉書ノ下ニアル番号ハ何デスカ?」
宗一郎:「それは抽選番号ですね。当たったら、賞金や商品がもらえるんですよ」
マリア:「ソウデスカ……」
マリアは年賀ハガキを手に取った。
マリア:「This is a blank...」(これはハズレ)
次の葉書。
マリア:「Blank,too.」(これもハズレ)
また次の葉書。
マリア:「This is a true.Huh? A stamp file? What’s this?」(これは当たり。ん?切手シート?何じゃこりゃ?)
宗一郎:「あの、マリアさん?さっきから何をしてるの?抽選は14日だよ?」
マリア:「Huh?...Oh,no!Jesus!」(は?……しまった!マジですか!)
マリアは慌てて立ち上がった。
マリア:「チョットソノ辺、歩イテキマス!」
宗一郎:「あ、ああ。行ってらっしゃい」
マリアは家の外に出た。
マリア:(危ない危ない!酔っ払うと、却って近い未来のことがそのまま占えるんだなぁ!)
ウォッカの甘酒割りを紙コップ一杯飲んでしまったマリア。
ワインは飲めるのだが、同じ量の日本酒や焼酎では悪酔いすることから、酒は弱いと見える。
マリア:(それにしても、私はどうして先に家に帰って来てしまったんだろうか?全く覚えてない)
埼玉は東京より寒い。
マリア:「は……ハックション!」
バリーン!バリーン!
マリア:「!!!」
何とマリア。
クシャミだけで、目の前の家の窓ガラスを割ってしまった。
そのノリだけで言うなら、ドリフターズのコントみたいだが。
マリア:「し、しまった!酔いが回って、魔力が……!ヒック!」
慌てて逃げ出すマリア。
だが、マリアが魔法で窓ガラスを割って良かったのである。
何故なら、ちょうどその時、その家のその部屋では、家人が暖房器具の誤作動による一酸化炭素中毒で意識朦朧としていたのだから。
マリア:「ふぅ……ふぅ……!ここまで来れば……!」
だが、また冷たい風がビュウと吹く。
それはマリアのスカートを捲れ上がらせるものほど強くは無かったが、もう1度クシャミを起こさせるほどの寒風であった。
マリア:「ま、またクシャミが……!このままではマズい!」
マリアはキョロキョロと辺りを見回した。
近くにコンビニを発見した。
マリア:「ありがたい!あそこで暖を取らせてもらおう!」
マリアは急いでコンビニの中に入った。
案の定、店内は暖房がよく効いて暑いくらいであった。
マリア:(ついでに飲み物でも買おう。ソフトドリンクでも飲んで、酔いを醒ますのだ)
マリアはジュースの棚から飲み物を物色した。
マリア:(おおっ!ぶどうジュース!これにしよう!)
今現在、マリアは自動通訳魔法具をOFFの状態にしている。
これは言葉だけではなく、文字も自分で訳さないといけないということだ。
何が言いたいかというと、マリアの取った350mlアルミ缶には、こう書いてあった。
『ぶどうジュース風極濃酒(アルコール度数【お察しください】)』
と。
何でこんな怪しい物がコンビニで売られているのだろう?
マリアはまだ極濃酒という漢字を素で読むことができなかった。
マリア:「Suicaデ払イマス」
店員:「あの、すいませんが、未成年の方にはお売りできないんですが……」
店員はマリアを女子高生と勘違いしたらしい。
マリア:「Don’t worry.I’m an adult.Please show it.」(大丈夫です。私は成人です。これを見てください)
マリアは自分のパスポートを見せた。
店員:「あ、これは失礼しました!どうぞどうぞ!」
人間としては『死んでいる』マリアが、どうやってパスポートを取ったのだろう?
店員:「ありがとうございました」
マリア、ぶどうジュースもどきを手にコンビニの外に出た。
マリア:(あの店員、わざわざジュースを買うのに、どうしてパスポートの提示を求めて来たのだ?日本では店でジュース買うのにも、身分証が必要なのか?いや、ユウタはフツーに買ってるな。外国人だけ???)
マリアは首を傾げながらジュースらしきものを一気飲みしようとした。
マリア:「Huh?This juice is strange...?」(あ?このジュース、何か変……)
少し抜けかけたマリアの体のアルコールが再び補給された!
マリア:「は、ハックション!ハックション!ハックション!ハックション!」
パン!パン!パン!パン!
マリア:「Oh,no!」
マリアがクシャミをすると同時に、コンビニの駐車場に止めようとしていた車のタイヤ全部を破裂させてしまった。
マリア:「Noooooooo!!」(もういやーっ!!)
マリアは頭を抱えて逃げ出した。
だが、件の車のタイヤはパンクさせて良かったのだ。
車を運転していた86歳の老人が、アクセルとブレーキを踏み間違えて店内に突っ込む所だったのだから。
マリア:(ウィ〜!走ったら余計に酔いが……Oop!)
この後、マリアに襲った悲劇。
お食事中の方に悪いと思うので、簡単に説明だけ。
側溝に向かってorzの大勢になり、ビチャビチャという効果音を発したことだけ説明しておく。
ルゥ・ラで到着したマリア。
到着したのは稲生家の……。
マリア:「おおっ!?ダイレクトに私の部屋じゃん!Happy!Happy!」
佳子:「あらっ?マリアちゃん、帰ってたの?」
マリア:「Ah!お先に帰ってました。ヒック!」
佳子:「ユウタも一緒?」
マリア:「あ、ユウタ忘れた」
佳子:「1人で帰ってきたの。よく帰って来れたわねぇ……。着物が着崩れしちゃってるわ。今日はもう着替えるといいわ」
マリア:「了解デス……ック!」
マリアは着物を脱ぐと、いつものブレザー姿へ着替えた。
マリア:(物凄い強い酒だ……。日本人はあんなもの飲んでるのか……)
さすがに甘酒にウォッカ混ぜて飲む者は、そうそういないだろう。
佳子:「これはしまって来ますからね」
マリア:「ハイ……」
すると、リビングの方から宗一郎の声が聞こえた。
宗一郎:「おーい!そろそろ年賀状が届いている頃だ!年賀状取って来てくれ!」
マリア:「ウィ〜……!年賀状レスカ……タダイマ……」
マリアはフラフラと立ち上がると、魔法の杖を構えた。
マリア:「年賀状、Come on!」
すると、郵便受けからバサバサと年賀状が飛んで来る。
マリア:「This way...(こっちだよ〜)」
年賀状が強風に煽られて飛んできたかのように、リビングへと飛び込んだ。
宗一郎:「何だ何だ!放り込むなんて乱暴な!」
マリア:「I’m sorry.Hey,dolls!(ごめんなさい。はい、人形達!)」
ハク人形とミク人形がトコトコとやってきて、リビングに散乱した年賀状をかき集め、ちゃんとまとめた。
宗一郎:「よ、よくできた人形だね!イギリスのメーカーで作ってるAI人形ですかな!?」
マリア:「Year...」
そこでマリア、ハッとする。
マリア:(いけない!御両親には占い以外の魔法は内緒だった!)
マリアは急いで話題を変えようと思った。
マリア:「年賀状ッテ何デスカ?」
宗一郎:「旧年中の御礼状と新年の挨拶状を兼ねたものです。日本の風習ですね。欧米では……クリスマスカードみたいなものでしょうか」
マリア:「ソレナラ分カリマス。コノ葉書ノ下ニアル番号ハ何デスカ?」
宗一郎:「それは抽選番号ですね。当たったら、賞金や商品がもらえるんですよ」
マリア:「ソウデスカ……」
マリアは年賀ハガキを手に取った。
マリア:「This is a blank...」(これはハズレ)
次の葉書。
マリア:「Blank,too.」(これもハズレ)
また次の葉書。
マリア:「This is a true.Huh? A stamp file? What’s this?」(これは当たり。ん?切手シート?何じゃこりゃ?)
宗一郎:「あの、マリアさん?さっきから何をしてるの?抽選は14日だよ?」
マリア:「Huh?...Oh,no!Jesus!」(は?……しまった!マジですか!)
マリアは慌てて立ち上がった。
マリア:「チョットソノ辺、歩イテキマス!」
宗一郎:「あ、ああ。行ってらっしゃい」
マリアは家の外に出た。
マリア:(危ない危ない!酔っ払うと、却って近い未来のことがそのまま占えるんだなぁ!)
ウォッカの甘酒割りを紙コップ一杯飲んでしまったマリア。
ワインは飲めるのだが、同じ量の日本酒や焼酎では悪酔いすることから、酒は弱いと見える。
マリア:(それにしても、私はどうして先に家に帰って来てしまったんだろうか?全く覚えてない)
埼玉は東京より寒い。
マリア:「は……ハックション!」
バリーン!バリーン!
マリア:「!!!」
何とマリア。
クシャミだけで、目の前の家の窓ガラスを割ってしまった。
そのノリだけで言うなら、ドリフターズのコントみたいだが。
マリア:「し、しまった!酔いが回って、魔力が……!ヒック!」
慌てて逃げ出すマリア。
だが、マリアが魔法で窓ガラスを割って良かったのである。
何故なら、ちょうどその時、その家のその部屋では、家人が暖房器具の誤作動による一酸化炭素中毒で意識朦朧としていたのだから。
マリア:「ふぅ……ふぅ……!ここまで来れば……!」
だが、また冷たい風がビュウと吹く。
それはマリアのスカートを捲れ上がらせるものほど強くは無かったが、もう1度クシャミを起こさせるほどの寒風であった。
マリア:「ま、またクシャミが……!このままではマズい!」
マリアはキョロキョロと辺りを見回した。
近くにコンビニを発見した。
マリア:「ありがたい!あそこで暖を取らせてもらおう!」
マリアは急いでコンビニの中に入った。
案の定、店内は暖房がよく効いて暑いくらいであった。
マリア:(ついでに飲み物でも買おう。ソフトドリンクでも飲んで、酔いを醒ますのだ)
マリアはジュースの棚から飲み物を物色した。
マリア:(おおっ!ぶどうジュース!これにしよう!)
今現在、マリアは自動通訳魔法具をOFFの状態にしている。
これは言葉だけではなく、文字も自分で訳さないといけないということだ。
何が言いたいかというと、マリアの取った350mlアルミ缶には、こう書いてあった。
『ぶどうジュース風極濃酒(アルコール度数【お察しください】)』
と。
何でこんな怪しい物がコンビニで売られているのだろう?
マリアはまだ極濃酒という漢字を素で読むことができなかった。
マリア:「Suicaデ払イマス」
店員:「あの、すいませんが、未成年の方にはお売りできないんですが……」
店員はマリアを女子高生と勘違いしたらしい。
マリア:「Don’t worry.I’m an adult.Please show it.」(大丈夫です。私は成人です。これを見てください)
マリアは自分のパスポートを見せた。
店員:「あ、これは失礼しました!どうぞどうぞ!」
人間としては『死んでいる』マリアが、どうやってパスポートを取ったのだろう?
店員:「ありがとうございました」
マリア、ぶどうジュースもどきを手にコンビニの外に出た。
マリア:(あの店員、わざわざジュースを買うのに、どうしてパスポートの提示を求めて来たのだ?日本では店でジュース買うのにも、身分証が必要なのか?いや、ユウタはフツーに買ってるな。外国人だけ???)
マリアは首を傾げながらジュースらしきものを一気飲みしようとした。
マリア:「Huh?This juice is strange...?」(あ?このジュース、何か変……)
少し抜けかけたマリアの体のアルコールが再び補給された!
マリア:「は、ハックション!ハックション!ハックション!ハックション!」
パン!パン!パン!パン!
マリア:「Oh,no!」
マリアがクシャミをすると同時に、コンビニの駐車場に止めようとしていた車のタイヤ全部を破裂させてしまった。
マリア:「Noooooooo!!」(もういやーっ!!)
マリアは頭を抱えて逃げ出した。
だが、件の車のタイヤはパンクさせて良かったのだ。
車を運転していた86歳の老人が、アクセルとブレーキを踏み間違えて店内に突っ込む所だったのだから。
マリア:(ウィ〜!走ったら余計に酔いが……Oop!)
この後、マリアに襲った悲劇。
お食事中の方に悪いと思うので、簡単に説明だけ。
側溝に向かってorzの大勢になり、ビチャビチャという効果音を発したことだけ説明しておく。