報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“大魔道師の弟子” 「鈴木の暴走」

2018-01-28 20:13:34 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[1月3日20:00.天候:晴 東京都大田区 羽田空港・国際線ターミナル]

 ハワイはホノルルからの到着便。
 その乗客達がぞろぞろと到着ロビーに出て来た。

 特盛:「ふぃ〜っ!やっと日本に着いたよォ〜!」
 エリ:「まさか天候不良で30分以上遅れて到着だなんてね。こっちはこんなに晴れてるのに」
 特盛:「でもエリちゃんと年末年始は新婚旅行行けて、無事帰って来れて功徳が止まらなーい!」
 エリ:「はいはい、良かったね」

 特盛とエリちゃんは、ポテンヒットさん原作“ガンバレ!特盛くん”からのゲスト出演である。
 あいにくと原作の方は削除されたのか、漂流中の“あっつぁブログ”で閲覧することができなくなっている。
 そしてここにもう1人、そのゲストキャラが……。

 特盛:「はーい、荷物ゲット〜!」
 エリ:「忘れ物は無いね?それじゃ、バスに乗って行きましょうか」
 特盛:「それならバスのチケット買わないとォ……。ん?あれー?」
 エリ:「なに?どうしたの?」
 特盛:「何かあれ、鈴木に似てる〜?」
 エリ:「え?どこ?」
 特盛:「ほら、あそこ」
 エリ:「あんた、普段は目が悪いくせに、こういう所は目がいいのね。……っと、何か昔の特盛よりキモい歩き方だわ」
 特盛:「んー?何か言ったー?」
 エリ:「何でもない!」
 鈴木:「…………」
 特盛:「やーっぱり、鈴木だぁ!明けまして、おめでと〜!鈴木も旅行?」
 鈴木:「…………」

 鈴木、憮然とした表情でスルーして去って行く。

 エリ:「何よ、あれ?気分悪いったら!」
 特盛:「他人の空似だったのかなぁ〜?」
 エリ:「いや、あの昔の特盛とはまた違う……もとい、あのキモ暗い感じは鈴木で間違いないと思うよ?」
 特盛:「鈴木もケンショー辞めて、御受誡したはずだけどぉ〜?」
 エリ:「そうだったね。どこのお寺だって?」
 特盛:「確か、ブクロの正証寺さんだよ。おいらは浮かれて♪ポンポコポンのポン♪っと」
 エリ:「そりゃ証城寺だよ!しかも宗派違うし!」
 特盛:「おいら達も来週は御講に行かないとォ」
 エリ:「そうだね。ウチら宿坊信徒は、参詣イコール登山だもんね」
 特盛:「そうそう。一石二鳥で功徳が止まらなーい!」
 エリ:「ちょっと違うと思うけど」

 どこの宿坊に所属したかは【お察しください】。
 尚、ネタ帳には『元顕正会員の妙観講員に折伏されたものの、妙観講アレルギーのエリちゃんと顕正会東京会館前において“流血の惨を見る事、必至”の争いを巻き起こし、特盛共々妙観講には所属を断られたので報恩坊に所属した』とある。
 が、許可が出てないのでご想像にお任せします。
 多分、作者の私がトチロ〜さんを介して折伏したなんて妄想していたんだろうな。
 いや、あの頃は楽しかったのに。

[同日21:00.天候:晴 羽田空港第2ターミナル隣接 東急エクセルホテル羽田]

 鈴木:「だから、何で教えてくれねーんだよっ!確かにこのホテルに泊まってるはずなんだよっ、あぁっ!?」
 フロント主任:「ですので、何度も申し上げてますように、当ホテルではお客様のお部屋番号を妄りにお教えできない決まりとなっておりまして……」
 鈴木:「んなこた聞いてねぇんだよっ!このホテルに稲生勇太とマリアンナとかいう外人が泊まってるはずだから、その部屋番号教えろや!!」
 フロント主任:「失礼ですが、あまり大声を出さないで頂けますか?これ以上は迷惑行為と見なし、警察に通報させて頂くことになりますが?」
 鈴木:「んなことしてみろっ、あぁっ!?大聖人の仏弟子に怨嫉しやがった罪障で、ホテルが潰れるぞっ!あぁっ!?」
 フロント主任:「キミ、警察に通報してくれ」
 フロント係:「はい」
 鈴木:「てめぇっ!余計なことするんじゃねぇ!!」

 鈴木、フロント主任の胸倉を掴む。
 が!

 警備員A:「暴行の現行犯で逮捕します!」
 警備員B:「奥へ連れて行け!」
 警備員C:「こっちへ来い!」
 鈴木:「おう、こら!ガードマンのくせに、俺を逮捕する権利なんてあんのかよっ、あぁっ!?」

 ズルズルと警備員達にバックヤードへ引きずられる鈴木。
 尚、現行犯であれば警備員でも逮捕可能です。
 犯罪者の皆様、悪しからず。

 パシャ!パシャ!パシャ!(カメラのシャッター音)

 ソッカー戦闘員C:「よっし!いい写真が撮れたぞ!」
 ソッカー戦闘員D:「うひょひょひょひょ!またもや日顕宗信者の不祥事!ソッカーの功徳だぁ!」
 怪人マチャミ姫:「でかしたミ〜!早速、この写真をソッカー新報に送り付けてやっチャミ〜!」

 尚、謎の秘密結社ソッカーもまたポテンヒットさん原作“折伏戦隊!ケンショーレンジャー”からのゲスト出演です。

[同日同時刻 天候:晴 同ホテル7F客室]

 稲生:「はい、もしもし?……あ、藤谷班長」
 藤谷:「どうしたんだ、稲生君?さっき電話した時、出なかったぞ?」
 稲生:「あ、すいません。お風呂に入ってたもんで」
 藤谷:「そうだったのか。いや、ちょっと嫌な予感がしてよ」
 稲生:「何ですか?班長も俄か予知能力ですか?」
 藤谷:「アホか。単なる競馬とパチスロで鍛えた勘だよ。いや、実はうちの鈴木のことなんだが……」
 稲生:「鈴木君がどうかしたんですか?」
 藤谷:「マリアさんの魔法を目撃してから、少しおかしいんだよ。元々アニヲタ兼ゲームヲタだからしょうが無い面もあるんだが、それを抜きにしても、やけにマリアさんの魔法に固執してるんだ」
 稲生:「はあ……」
 藤谷:「もしかしたら稲生君達が今日、羽田のホテルに泊まっていることを突き止めて、そっちに向かってるかもしれんぞ?」
 稲生:「ええっ!?」
 藤谷:「いや、よく分かんねーけど、あいつも元は顕正会員だ。それも、結構謀略的なことが得意だったヤツだそうだ。だったら、意外とそれくらいやってのけそうじゃねーか?」
 稲生:「た、確かに。僕も元顕だから、何となく分かります」
 藤谷:「だろ?しかもさ、これは別の班長から聞いた話なんだが、池袋駅から羽田空港行きのバスに、鈴木とよく似たヤツが乗ったところを見たなんて証言もあるんだ。だから、もしかしたらと思ったんだ」
 稲生:「分かりました。注意しておきます」
 藤谷:「鈴木には会わないか?」
 稲生:「僕だけだったらいいんですけど、マリアさんやイリーナ先生方もいらっしゃいますから。マリアさんは正直、鈴木君にいい印象は持っていないようですし……」
 藤谷:「だよなぁ……。あいつのケータイ、繋がらないんだ。ま、俺もあいつのことは注意しておくよ」
 稲生:「分かりました。よろしくお願いします」

 電話を切った後しばらくして、藤谷の携帯電話に警察からの連絡があったことだけは伝えておく。
コメント (1)
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