タイトルの題で、10月16日の尊徳祭りの一環として、映画「二宮
金次郎」の脚本を担当された柏田道夫氏の講演がありました。
映画完成までの経緯並びに裏話を披露されました。
・ 監督・五十嵐匠氏が映画の企画を東宝や角川等に持ち込むもこ
とごとく断られる。「そんな地味な内容の映画なんて観客を呼べ
ませんよ」。なにせ“積小為大”(小さい事を積み重ねて大きな
事にする。)ですからね。
・ それで自主製作、成田山新勝寺や万葉の湯等に寄付を依頼する。
・ 出だしが貧乏画面では受けないので、酒匂川河川敷での小田原
藩主・大久保忠真(ただざね)による表彰式にした。
・ 豊田正作(監督役人)との対決を主に、盛り上がりのある構成
とする。
・ 仮編集で、初めの妻に去られる場面や、青木村仕法での築堤の
場面はカットになる。
・ 撮影現場で、俳優が発する言葉による脚本変更もあった。
映画完成までには、監督の指示通りと言う訳でなく、目的に向か
って脚本家、俳優、地元民等各人が連携し持ち味を出し切ってこそ
良い作品が出来る旨を述べられた。現代の組織運営のヒントになる
のでは?
伊勢原市民文化会館自主事業として、映画「二宮金次郎」が上映
されます。10月23日(日)第1回10:00~ 第2回13:30~
伊勢原市民文化会館小ホール 大人千円 高校生以下無料(要入場
券)
画像は二宮尊徳生家です。 小田原梅干し:梅丸