シアターコクーンで蜷川幸雄さん演出の舞台「冬眠する熊に添い寝してごらん」を観てきました。
15分間の休憩を入れて3時間45分の結構長丁場の舞台ですが、あっという間でした。
伝説の熊猟師とその子孫の川下兄弟。兄はライフルのオリンピック選手、弟はエリート商社マン。
仲良しの二人に詩人の女がかかわることで兄弟二人の間に亀裂が入り弟が壊れてゆく。
時空を超えて新潟の油田から福井の原子力発電所まで、「欲望するエネルギー」の話が語られる。
「百年の想像力を持たない人間は、二十年と生きられない」
これが、この作品のテーマ。
難しい作品だが、舞台から客席を包み込むように巨大な回転寿司のベルトコンベヤーが出現したのには度肝を抜かれた。
また本当の回転寿司屋のように客が行き交い回ってない寿司を注文したり、ビールを飲んだり、お店の人がサービスのために走り回ったりと賑やかで、それぞれの客の小芝居もありとても面白かった。
この舞台は、前の方よりも通路後ろのほうがいろんな役者さんを間近に見られて楽しいかもです。
因みに私は、1階のL列でしたが、オペラなくても良く見えました
井上芳雄くんと上田竜也くん、鈴木杏さんの3人は難しく長いセリフが多くて大変だと思うけれど、全然そんなことを感じさせないくらい自然な演技でした。
特に井上くんは、観る度に成長してるのが嬉しいです。
犬の役の人の動きが素晴らしくて感動でした