日生劇場で観てきました。席は1階H列の端っこ。オペラなしでもよく見えます。
先日の「王家~」の時と似たような席位置でしたが、音響さんの腕が良いのか、演者の実力のなせる業か、歌もセリフもとても聞き取りやすかったです。劇場の構造のせいもあるのかな?
舞台はね~良かったですよ。凄く集中して観ていたので、見終わった後はぐったり疲れてしまいました。
むか~し、ロバート・レッドフォードとミア・ファーロウの「華麗なるギャツビー」という映画がありましたが、まさにあの世界観でした。
時代は1920年代の禁酒法時代。
酒の密輸で財を成した成金のギャツビーが5年前に引き裂かれた恋人デイジーと再会し、彼女への愛ゆえに破滅してゆく物語。悲恋物です。
ギャツビーは一途にデイジーへの愛を貫く男、あっぱれです。井上君が大熱演でした。歌も素晴らしい。
デイジー役のねねちゃんもとても美しくキュートで井上ギャツビーとの並びは本当に美しくて眼福
セクシーなシーンの担当は蒼乃夕妃さんと音花ゆりさん。流石ダンスも歌もお上手。
万里生君も随分大人っぽくなって違和感なし。
デイジーの夫役のブキャナン役は広瀬友祐さん。1789のフェルゼンとは180度違う傲慢で横柄で感じ悪い富豪の男を好演。
ロミジュリのティボルト役を経て一皮むけた感があります。この舞台で一番良かったのは彼かも。
原作を全然知らない人にもわかりやすい演出は流石小池センセイ。
正直言って楽曲はそれほど心に残るものはなかったけど、井上君の歌唱は素晴らしく胸を打つものでした。