初演時からかなめさんのマリーは王妃としての成長を短い場面で的確に表現していて凄いなぁと感じてましたが、昨日は更に深化してて。
フェルゼンとの別れのシーンでは、厳しい口調で拒絶しながらもフェルゼンのマリーへの真の愛情溢れる言葉に目を潤ませる姿にフェルゼンとの関係が単なる遊びではなかったことを物語っていました。
国王に、陛下と共に生きてまいります、と返した言葉は、フランス王妃として陛下と共に運命を共にする=死を意味しているんですよね。それを聞いた時の陛下のなんとも言えない嬉しそうな顔。歩み寄りながらも抱きしめることができない不器用な陛下。そんな陛下をも愛おしく感じられるようになったマリーの眼差し。フェルゼンに対するものとはまた違った愛の形。どちらもマリーにとっては大切な人だったのだと思います。
そしてオランプとの別れのシーン。
ポリニャックが去って行く時には見せなかった優しく慈愛に満ちた表情をオランプにはいつも見せているのですが。
心からオランプの幸せを願って、強く「選ばなくてはいけないわ!」と言った後の、「人は愛がなくては生きていけないのだから」、と優しく諭すような言い方とロナンと生きることを選んだオランプを「これでいいのよ!」と抱きしめトントンと優しく背中を叩くような撫でるような仕草、その目には涙をいっぱいたたえている表情にマリーとしての全ての感情が表れていて胸が締め付けられました。
神様の裁きでは、崇高で神々しさすら感じました。
昨日初めて観た妹たちも「スッゴク良かった~迫力あって面白かった~

」と大満足の様子。
嬉しいです。