たにしのアブク 風綴り

87歳になります。独り徘徊と追慕の日々は永く切ない。

水無月、湧水田…濡れ青蛙に吹く青田風

2006-06-03 07:51:43 | Nationalism

6月・水無月のスタートはこの一枚

たにし、アメンボ、みずすまし、ゲンゴロウ、おけら、蛙、
どぜう、マキガイ、たがめ、ユスリカ、トンボの幼虫たち。
仲間たちが、めっきり数は減ってしまったが、わずかに生き延びている。

日本全国の水田が蓄える水の総量は、およそ81億トン。日本全国の治水ダムの貯水量の3倍超にもなるという。
水田、青田、稲穂、稲刈り……従事者には辛いでしょうが、
おコメを食べるだけになった者には、失くしたくない風景。
「おけら、おけら、ちゃんの◎◎、どのくらい?」なんて言って遊んだものだ。田圃が教室でもあった。
「田作りは、遊びじゃないよ」…風で杜が鳴った。
徘徊たにしは、畦道で神妙に聞くばかりだった。