たにしのアブク 風綴り

87歳になります。独り徘徊と追慕の日々は永く切ない。

「縄張り」の始まりは ナイルの洪水から

2009-10-10 18:55:21 | Lyricism

今日は素晴らしい秋天日和でした。
天高く、読書の秋、勉強を趣味としている「たにしの爺」

うわさの巨著「虚数の情緒」(吉田武著)を読み進めています。
ようやく100ページあたり0章第8節「知性の誕生」にたどりつきました。

「尺度」幾何学の概念はナイルの洪水がもたらしたという。
世界4大文明はすべて川の周辺から始まっています。
「メソポタミア文明」「エジプト文明」「インド文明」「中国文明」みなそうですね。

ナイルの洪水は、肥沃な耕作地を作ったが、
洪水のたびに、耕作地はきれいに流出してしまう。
その度に、区画整理をしなければならない。
以前と同じ面積が公平に再配分されるためには、
幾何学的な知識と測量技術を必要とした。
ここに「数学」が発達するきっかけとなった。
とくにこの業務に従事した者は、
エジプトでは「縄張り師」と呼ばれていた。

この本を開く度に、たにしの爺は「知の海」に浸る。