今年の梅雨入りは早い。
とき(時・季節・時節)が留まらないで通り過ぎていく。
そんな感じで年の半ばになってしまった。
出会う。
人とのそれには、まあ、いろいろあり、自分だけで済むものではない。
やはりその点、一番楽しいのは「本との出会い」ですね。
「良い本との出会い」は自分だけで済むのが良い。
昨秋以来、須賀敦子の著作に出会い、
「ミラノ 霧の風景」「コルシア書店の仲間たち」「ヴェネツィアの宿」「トリエステの坂道」
「ユルスナールの靴」「時のかけらたち」「地図のない道」と読んできました。
「本との出会い」でもう一つの出会いがあります。
それは「街・町・都市との出会い」です。
まったく知識のなかった街が、その本によって、
文字だけによって鮮やかに描出される。
最近はテレビ番組でも「街歩き」が流行っている。
須賀さんは60年以上も前に、街歩きを実践していた人ですね。
街・道・石・坂・靴に関わる記述が良く出ています。
なかでも「トリエステ」。
北イタリアの右奥から、アドリア海を挟んでヴェネツィアの対岸に、はみ出したような辺境の街。
須賀さんの、この街への想いは、亡くなるまで鮮やかな記憶となって蘇る。
結婚して6年余で亡くなった夫・ペッピーノ氏との思い出。
大好きになった、詩人のウンベルト・サバの生きた街です。
(この稿未完)
おまけ。
前の総理大臣が、今の総理大臣を「ペテン師」と呼びすてる。
これが日本の政治状況。哀し過ぎる。
大震災後、真っ先に片付けるべきは、永田町のガレキ議員だ。