たにしのアブク 風綴り

87歳になります。独り徘徊と追慕の日々は永く切ない。

水車 涼しき再生可能エネルギー

2011-07-24 21:35:02 | Journalism

放射能ゼロ、CO排出ゼロ、温暖化ガス放出なし、
究極のクリーンエネルギー水車
マイナスイオンたっぷり、涼風が心地よい。


菅総理が日本の将来エネルギー依存を、
「脱原発・再生エネ」社会を目指すと表明した。
野党、経済界、身内の民主党からもバッシングに合い、
「政策ではなく、個人的な見解」だとトーンダウンした。

たにしの爺は「脱原発・再生エネ」を支持し、日本の政策的課題として、
産業界はもとより、学会、研究者たちの喫緊の政策選択テーマだと思う。
日本人の生き方にまで視点を据えた「哲学的」命題とすべきときだと考える。
再生可能エネルギーでは、日本の立国は不可能なのだろうか。

太陽光を主力とした、自然界の現象から、
一度利用しても再生可能な枯渇しないエネルギー資源、再生可能エネルギー。
太陽光、風、流水・潮汐、地熱、バイオマスなど、
持続的に利用が可能なエネルギー源の水力は、
揚水、止まる事のない回転エネルギー、水圧利用など
古代から人間の生活を豊かにしてきた。



再生エネルギーの対義は、化石燃料を代表する枯渇エネルギー、
要するに使えば使うほど、無くなっていく(再生できない)エネルギー。
化石燃料である石油、天然ガス、石炭や、ウランを利用する原子力発電など。
さらに厄介なことに、これらは有害付随物を再生することだ。
炭素を主成分とする化石燃料は、一酸化炭素を主とする地球温暖化ガス。
原子力は燃えカスのウランなど放射性、有害物質。

これが如何にに厄介なものであるかはご存知の通りです。
福島原発事故でどれほどの国費コストを浪費しているか、
実に途方もない額になっている。
これからもそのコストは計り知れない。



エネルギーの収支という方程式がある。
たとえば、今回の東京電力の原発事故。製造施設に投入したエネルギーとすべての費用。
その「元を取る」ためのオール電化推進策。

ところが今回の事故の結果、「元を取る」どころか、
企業存続を不可能とするほどのマイナスコストになってしまった。
さらに、国家的にも財政危機をもたらす事態にもなっている。

風土も心も汚染されていく。稲藁に限らず、
農産物の放射能物質による汚染はいまも進行している。
東北地方のおコメは誰も買わなくなる。
りんごも売れなくなる。

東電にも国にも「原発は高くついた」
その付けは、すべて国民に転嫁されている。



万緑の利根路に生ふる山百合の白華やぎて香りたつ見ゆ   高野小亭