たにしのアブク 風綴り

87歳になります。独り徘徊と追慕の日々は永く切ない。

サクラは満開過ぎても、日本古典奇術・和妻は満開だ

2014-04-08 22:34:41 | 散策の詩


4月8日は「お釈迦様の花祭り」です。
雨にも風にも耐え頑張っていたサクラも、「落花盛ん」――
サクラ前線が通り過ぎて行きました。ご近所サクラも堪能しましたが、
6日の日曜には思い立って、
印旛郡栄町の千葉県立房総のむら「さくらまつり」に行ってきました。
サクラはもちろん、いろいろなものに出会いました。



 大木戸前では和妻(手妻)、軽業曲芸の実演に人が集まっていました。
日本古典奇術、女流和妻師・和田奈月さんの華麗にして不思議な手捌きに魅せられました。
袋からタマゴが次々出てくる。紙がウドンに変わる。
和紙を切り刻んでも繋がった短冊になっている。
口上と共に、金輪を繋いで切り離して日常の小物に見立てていく。
サクラが舞い、奈月さん手の内から噴出す紙吹雪が見物席に降り注ぎました。
かわいい和の小物を使い、動きや衣装も華やかな古典奇術の花見酒に酔いました。
別項の「フォトチャンネル」にまとめてみました。
「サクラ舞」か和妻の「紙片の曲」か





 続いて向かいの館の2階に上がれば、金色の大屏風の前には緋の毛氈。
 一面の琴が置かれ、生田流筝曲演奏家の阿佐美穂芽さんによる演奏が始まっていました。
 弦からは春の花の世界が澄んだ高音で座敷一杯に広がっていきます。



 ソメイヨシノは満開を過ぎてしましたが、
自然観察ボランティアによる「サクラいろいろガイド」にご案内いただきました。
公園には、花の時期がそれぞれに異なる、10種類のサクラあることを知りました。
あちこちに見える葉の茶っぽいのは山桜。茶店の前には枝垂桜。
弱った樹の花の出方の違いも教えていただきました。



 近隣の市町からマスコット・ゆるキャラが集合。
栄町からドラムくん、神崎町のなんじゃもん、
鎌ケ谷市のかまたん、いすみ市のいすみん、
むらのマスコットキャラクター「ぼうじろー」
一緒に、子どもたちと遊んでくれていました。



 武家屋敷をはじめ、古民家の点在する村内を歩けば、
さまざまな春の姿に出会うことが出来る体験型博物館
風土記の丘は四季ごとに訪れたい公園ですね。



 三年前にもこの村のサクラまつりに来たことがあります。
そのときのこともブログにアップしました。
「サクラは3部咲きでも、大江戸玉すだれは満開だ」