たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

山陰の旅・島根県③―世界遺産・石見銀山遺跡に3時間

2016-07-13 12:50:31 | 国内旅行

間合いが開きましたが、山陰の旅について記録しています。
2007年7月に「産業文化遺産」として、
大田市の「石見銀山遺跡」が世界遺産に登録されました。
その「石見銀山」遺跡で短時間でしたが研修しました。
「石見銀山」は日本鉱山史の重要な位置を占めていた「産業遺構」です。



あいにく雨模様でしたが石見銀山公園から片道40分の、
遊歩道を歩いて龍源寺間歩(まぶ)まで往復しました。
龍源寺間歩は現在公開されている唯一の坑道遺跡です。



当時の銀山には、大小600余りの間歩(坑道)があったと記録されたいます。
人がやっと立てるくらいの穴をノミ一本で岩盤を何千メートルも削り、
銀鉱石を掘り、運び出した穴が往時は縦横に続いていたものでした。
いまの私たちから見れば、とても人のなせる業とは思えないものがあります。





遊歩道の途中には鉱山集落跡の廃屋やお墓、
銀山で亡くなった方を奉った羅漢寺があります。
今は花の道になって、お休み処なども点在していますが、
往時は繁栄と苦役の道だったのでしょう。



入ることが出来る龍源寺間歩(270メートル)の入り口は小さく屈んで歩く高さです。
途中には幾つもの枝鉱道が掘られていました。





小降りだった雨は、石見銀山公園に戻る直前から強くなりました。
大田市ではこの鉱山地区と銀山繁栄の面影を残す「大森の街並み」の、
文化的景観と自然保護のための活動を続けています。
石見銀山世界遺産センター