久しぶりに映画ネタのアップになりました。
やたらと大きく、新聞に露出記事が載っていたので、
梅雨にも入って、映画でも見ようと出かけました。
物語というかストーリーは「お下劣でした」
侍・武士は「藩」に仕えて「藩主」に逆らえません。
ときは田沼時代、商業が隆盛を極め、賄賂、汚職が幅を利かせ、
登城する意次(桂文枝)に、貢ぐ品々が城門の前にずらりと並ぶ。
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映画の主人公は越後長岡藩の勘定方書き役のエリート。
小林広之進(阿部寛)です。歌会の席で、
藩主(松重豊)牧野備前守忠精の「戯れ歌」にケチをつけ、
怒りをかって左遷、人事異動になります。
異動先は貧乏長屋の「猫の蚤とり」業務です。
長屋を仕切るのは風間杜夫と大竹しのぶの夫婦。
夫婦の指導で「猫の蚤とりま~す」と街中へ。
早速、二階の窓から、お姐さん(寺島しのぶ)が手招きします。
なんとそのお姐さん、死なれた女房と瓜二つなのです。
蚤を取り始めましたが「下手くそ」と罵倒され、
すっかり意気消沈状態。
道で知り合った小間物屋の婿養子(豊川悦司)と居酒屋へ。
その伊達男殿、動くたびに、股間から白い粉が散ります。
訳を聞くと大店の嫁ご(前田敦子)猛烈なヤキモチ焼きで、
「浮気封じに」股間にうどん粉を塗られているのだという。
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伊達男から「蚤とり」のトレーニングを受けます。
ここから先は「R15」指定の映画らしくなります。
大型スクリーン一杯に極色彩の寝間シーンが続きます。
伊達男の繰り広げるテクニックをすぐ脇で覗き見、見習い。
左遷侍もおみね相手に開脚、おっぱいポロリのトレーニング。
研究熱心の甲斐あって、一人前の「蚤とり侍」になっていく‥‥
「猫ののみ取り」とは実は、
「女性に愛をご奉仕する添い寝」業なのでした。
江戸時代にこんな職業が本当にあったのかな~
まあ、貧乏長屋に住む人間模様の喜怒哀楽を、
愛とユーモアに包んだ「江戸時代の風俗風景」
現代風に言えば、東京本社勤めのエリート君、出来すぎて、
上司のひんしゅくを買って地方営業所に飛ばされ、
その土地のおおらかで、本社にない人情味に触れて、
田舎暮らしもいいかな、なんて思い始める。
意次が失脚すると、状況は一変。
「蚤とり」業は犯罪になってお白砂へ。
河原で雁首そろえて「のこぎり引き」の刑に、
小林広之進の運命は、さて‥‥
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キャストも監督も達者に揃っています。
映画の製作意図は何だったのでしょう。