たにしのアブク 風綴り

87歳になります。独り徘徊と追慕の日々は永く切ない。

明日は冬至ですね。太陽が生まれ変わる日

2019-12-21 18:46:15 | 24節気

12月22日は令和元年の「冬至日」になっています。
1年で昼日が最も短くなる日ですね。
翌日から日が少しづつ長くなっていくということ。
昼夜の長さが同じになる春分の日に向かいます。





冬至を太陽が生まれ変わる日として、
いろいろな縁起催事が各地で行われています。
「たにしの爺」は早くも風呂に柚子を浮かべました。





今日は曇天になっていますが、
昨日はいつも行く徘徊路から、
自然公園を回わって来ました。





「冬枯れ道」を歩くと、
「紅葉の季節」は終盤のシーンに染まり、
「枯れ紅葉」が地表を覆っていました。



お日様の届きにくい樹々には、
紅葉期の遅い当地ならではの、
「残り紅葉」もみられました。





盛りの紅葉や「照り紅葉」もきれいですが、
木枝には枯れ始めた「残り紅葉」が居残り、
地表一面には「落ち紅葉」が広がるさまは、
初冬から厳冬期に移る「紅葉山」の最終章。



もう少し経つと樹木枝から葉はすっかり落ちて、
長い冬の眠りに入る有終の美を飾るかのように、
草も枯れた色に包まれて、冬枯れの景色になる。
黄昏の老年者には、一入の想いの入る光景です。





百人一首の「古今和歌集」から―――

山里は 冬ぞ寂しさ まさりける 
人目も草も 枯れぬと思へば (源宗千)



「冬至日」は太陽が生まれ変わるだというなら、
「たにしの爺」も生まれ変わる日になりたい。



落葉樹や草花は枯れ姿をさらして冬を越し、
春には新芽を出し夏に青々と茂り秋に紅葉、
枯れ葉は大地に還り、新たな芽吹きをまつ。
爺も暖かくなるまで冬眠して過ごしたいな。