今朝・令和2年1月26日、早暁に、
FM放送のイヤホーンから耳に入った日本語単語、
「あくがれ」というフレーズがありました。
NHKFMの番組に毎週日曜午前5時から、
「邦楽百番」という時間があります。
名前の通り筝曲や清元をたっぷり聴かせてくれます。
「たにしの爺」筝曲や清元に全く知識がありません。
それが何故、邦楽か、ということになる??
枕元にラジカセイヤホーンが在って一晩中、
耳に入れれば放送が聴ける状態になっている。
ラジカセはNHKFMに固定されていて、
もっぱらクラシック番組を聞いています。
最近のNHKFMはクラシック音楽より、
若者向けのポップス系の時間が多くなり、
高齢者には肌合いが合わない感じですね。
トイレから戻って時計を見たら5時を回っていました。
1時にトイレに起きてから5時ですから、
最近になく、よく眠れた夜でした。
イヤホーンを耳に入れると響いたのは、
筝・琴の張りつめた弦の共鳴音でした。
筝の連弾音って、なんか典雅で清浄感に満ちていて、
朝起きの「ぼーっと」した脳内をクリアにしてくれる。
そんな風に「たにしの爺」は感じています。
「個人の感想です」
今朝の放送の3曲目に若山牧水作詞の「あくがれ」を、
筝と十七弦の演奏でバリトン歌手が謡われました。
十七弦の低音と筝の高音が短い詩の間を繋ぐものでした。
爺がこの記事を書く気になったのは、
全く知らない世界の「筝曲」のことではなく、
若山牧水作詞の「あくがれ」という曲題名の、
「あくがれ」という単語でした。
「あくがれ」→「たそがれ」をイメージしていました。
「黄昏・たそがれ」なら徘徊爺の境地です。
PCに入力してみました「あくがれ」、
転換キーを押すと→「悪枯れ」と出ました。
えっつ??ホント~~転換ミス??
「悪枯れ」…「立ち枯れ」「霜枯れ」「冬枯れ」と同類語句か。
「あくがれ」の正しい意味は、牧水の詩から、
*けふもまた こころの鉦を 打ち鳴らし 打ち鳴らしつつ あくがれて行く
「あくがれ」は「憧れる」の意味だと分かりました。
・Goo辞書によりますと(引用します)、
《本来は、あるべき所から離れる意》
1 いる所を離れてふらふらさまよう。
2 物事に心が奪われる。うわの空になる。
3 胸を焦がす。思い焦がれる。ーーなど
遍歴放浪の詩人・若山牧水の詩の意味は、
山から海へ、旅から旅へ憧れて、
心の鐘を鳴らして今日も旅行く、
そいう歌でした。
今朝、早暁に聴いた「十七弦」の音色は、
牧水の「あくがれ」る心の鐘、
「琴線」を揺らし鳴らすものでした。
たそがれの爺にも響きました。
1 いる所を離れてふらふらさまよう。
「徘徊」も居る所が分からなくなることですね。
「たにしの爺」も牧水並みに「徘徊の日々」、
まあ、「あくがれて行く」と言えますな~
ずれずれ妄言を、
最後までお読みくださった皆さまありがとう。
掲載の写真は近江路を遍歴した時のものです。