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2度目のロンドン② 

2023-09-10 12:42:22 | Weblog
写真は地下鉄パディントン駅。地下から地上に出るところ。世界最古の地下鉄だけに、たくさんのケーブルがむき身で出ていて、まるで、地下鉄が五線譜の上を踊っているようにみえた。

【首都は古風なレンガの街並み】
乗り換え駅のポスターは、BBCの大人気ドラマ・ベネディクト・カンバーバッチ主演の「シャーロック」。地下鉄車両に爆破装置を取り付けるテロの話がありましたが、日本とは違う、この空間なんだ! とか思ったりして、すでに(ドラマの)聖地巡礼の気持ちです。

さて、車内で耳に入ってくるのは、カクカクと喉の奥で詰まったように一単語一単語発するクイーンズイングリッシュです。小さな子もおじいさんもみんな、です。

アメリカンイングリッシュを学ぶ日本の英語教育だと聞くことのない発音。正直、新鮮でした。日本で聞くのは英国王室や議員の方々のニュースの時が多く、イギリスのテレビドラマは大好きですが、これは吹き替えで聞いていて、イギリスの映画も、映画の音、として認識するばかりで字幕が主。当然、こちらこそ本場の英語なのですが、どんな日常会話でも、すごく格式ばった話をしている風情に見えるから不思議。なんとなく眉間にしわがよりそうな感じです。

一方で、大きな駅での駅側のアナウンスがまるでディズニーランドのよう。

「みなさん、列車が着きますよ。さがってくださーい」

と、ハリのある陽気な声でDJのようです。こういうときは陽気に聞こえます。どこか遠くで話しているのか、と思ったら、隣で駅員さんがICレコーダーのような小さなマイクで直接、話していたので驚きました。

地下鉄がたまに地上に出ると車窓からみえる建物はほぼレンガ造り。赤レンガはほとんどなく黒っぽかったり、黄色っぽかったり。昔の風情があって、なんだかパディントンが出てきそう。

(調べてみると、1666年9月2日、ロンドン大火によってロンドンの家屋の85%が消失したことによって一気にレンガ建築にシフトしたことがわかりました。それまでは木造、かやぶきだったのそうですが、法律で木造建築を規制し、レンガ造りが増えたそう。地震もほとんどないため、古い建築物がそのまま使用できるようです。日本は明治期ごろ、レンガが流行りましたが、関東大震災で地震に弱いことが証明され、以後、構造体には使われなくなりました。赤レンガじゃないのは地質の違いのようです)ォ

そうして小さな地下鉄の窓から小さな街を眺めているうちに目的のベイズウォーター駅に到着しました。
                      (つづく)
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