とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

麻布山・前黒法師山

2010-11-20 23:52:26 | 山登り
今日は、地元の山ということで浜松市北部にある麻布山と前黒法師山に登ってきた。水窪の町から山住峠に上がり、天竜スーパー林道の野鳥の森まで車で向かった。山住峠までの山道は、紅葉が素晴らしい。天気が良く、紅葉に見とれて、ついつい脇見運転になりそうな道だった。野鳥の森の駐車場に着くと、既に数台の車が駐車していた。


駐車場で車から降りると空気はひんやりしていた。ここで、すでに標高は1300mあるのだ。入山届を書いて麻布山登山口に入っていった。ここにもカモシカ、熊注意の看板が出ている。


整備された登山道は広々としており、ブナの林を進んでいく。


ここまで来ると、紅葉も既に終わり落葉している樹が多いが、僅かに赤い葉が残っている樹もある。


1時間ほど歩くと、大きく崩れた崖の横を通る。はるか下まで大きく崩れている。


ここから、急なのぼりとなる。


左の下を見下ろしてみると、朝、車で上がってきた道路が見えた。ところどころ赤いモミジが見える。


登りきったところが、麻布神社奥宮跡である。麻布の由来は江戸時代、江戸の麻布区に住んでいた信者が命名したことによるらしい。そして、この場所には、有名な紀伊国屋文左衛門が雨降る神社前で、無事に来れたことを土下座してお礼したとの記載がある。


そして、更にしばらく歩くと標高1685mの麻布山山頂だ。展望はなく、二等三角点がある。


麻布山山頂付近にあった苔むした切り株。


麻布山山頂は、樹が多く展望はあまり良くなかった。休憩するなら、すぐ隣にある明るい休憩小屋まで行けばよかったのだが、山頂で少し休憩したので、そのまま小屋を通過した。

一旦下って登り返すと、少し開けた場所があり、紅葉の斜面と遠くに南アルプスの山並みが何とか展望できた。


緩やかなアップダウンを繰り返し、ほぼ平らな道になったところであっけなく前黒法師山山頂に到着する。標高は1782mで三等三角点があった。ここもあまり展望は良くない。


すこし下ったところで、日が当り明るい場所で昼食とした。今回のメインは暖かい物ということでお汁粉とした。建前で拾った餅をたくさん持ちこんだので、けっこうお腹の足しになった。


1時間ほど、山頂で休憩してもと来た道を下山する。静かな山で、我々のパーティが最後だったらしく、先に出会った登山者5,6名以外には誰も出会わなかった。風がなく陽だまりの中の静かな山登りとなった。所々、写真のような倒木をいくつも見かけた。


下山途中、珍しい物を見つけた。御料局三角点だ。「御料局」は皇室の所有地を管理する部署で1885年に設置され、1908年に「帝室林野管理局」に改称された明治時代の役所のことである。旧御料局が所有した御料地や御料林に設置した三角点なのである。


休憩小屋で少し休憩だ。このコース沿いには、三箇所ほどこんな休憩小屋があり、これらを休憩のポイントにするといい。


帰りも、落ち葉の柔らかい道を進む。落ち葉を踏む音が、サクサクと心地よい。


日が翳ってきたが、西日が当る紅葉の斜面も、朝とは違った感じで素晴らしい。


そして登山口に午後4時くらいに無事到着する。車に乗り込んで、帰路につくが途中のススキの原で寄り道だ。満月とススキが良く似合う。


山も赤く染まってきた。


帰り道で見かけた夕焼け。


紅葉もこれで見納めとばかりに、車中から何枚も写真を撮る。


最後に、紅葉越に眺める布滝をカメラに収めると日没となった。


あとはひたすら車を走らせ温泉によってから帰宅。穏やかな天気のもと楽しい紅葉狩りハイキングとなった。