ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

ノキアの新スマートフォンで思う事

2004年11月17日 | ITS
ノキアの新しいGSM携帯7710は、OSにシンビアンを採用し、モバイルテレビ、データ対応FMラジオ、ウェブプラウザ、MP3プレーヤー機能が搭載されている。
ソニーの新モバイルゲーム機PSPも、AV,通信機能が充実しており、何でこれで電話がかけれないのか不思議なくらいだ。

何故「ITSを疑う」が最近携帯、とくにスマートフォンやこうしたマルチメディアフォンについて言及しているのか?その理由は以下の通りである。

おそらく、最終的に携帯はAV情報端末になるんだと思う。そうなったら、果たして車から持ち出せない車載機器に総合情報通信機能を持たせる事にどれほどの意味があるのだろうか。

二通りのシナリオがある。
一つは自動車電話が通った道。かつては携帯電話が重く、バッテリーの持ちも悪かったため自動車電話に意味があったが、今ではまるで意味がない。車から降りたら使えない移動体通信なんて、全く魅力がない。

もう一つは、オーディオ。どんなに携帯オーディオが普及しようが、カーオーディオの需要は無くなる事はないだろう。その理由は、音楽とラジオ放送が運転中の最大のエンターテイメントであることと、車内という空間で高品質の音を楽しめるという事。

どちらをとるか、あるいは折衷的な道をたどるのか。

ナビゲーションに関してはこのままさらに進化を続けて、オーディオのように成熟するだろう。
しかし、インターネット接続などの通信機能については、結局車載機器にその機能を持たせる意味があまり無いのではないか、と思っている。