ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

デポジット方式のETCカード、モニター募集

2005年04月01日 | ITS
日本道路公団、首都高速道路公団、阪神高速道路公団及び本州四国連絡橋公団は、クレジットカード契約をしなくてもETCが使えるETCカードの発行を準備中で、モニターを募集している。

あらかじめ保証金を預託し、通行料金を金融機関の口座から引き落とすという方法だそうだ。
今回のモニターは郵貯からの引き落としとなる。

この裏事情はこうだ。
実は、我が国の高速道路を仕事で使用する事業者の10%以上が、信用調査が通らないためにクレジットカードでもあるETCカードが作れないのだ。
このままでは、ETC利用率アップの妨げになるばかりか、究極の目的である全車RTC利用は絶対に達成できない。勿論、それに加え個人でもクレジットカードが作れない人も多いだろう。

デポジット方式のカードはいずれにしても必要となる。
まあ、最初から判っていたはずだが。

アメリカの衛星ラジオ事情

2005年04月01日 | ITS
引き続きロスからです。
昨日の昼間、沢山のチョウチョが同じ方向に飛んでいくのを目撃。春になると渡り鳥のように旅行をする蝶で、なんとオレゴンまで行くらしい。

さて、米国の車載衛星ラジオについて。
北米ではかなり前からサテライトラジオが事業化されていたが、立ち上がりはパッとしなかった。事業者はシリウスXMだが、実際XMは一度倒産しかかっている。
最初は、コンボイドライバーのように州間移動を主にするドライバーに限られていたようだ。

しかし、ここに来て事情は変わってきており、日増しに加入者が増えているらしい。
その理由はコンテンツだ。勿論、POPS、ジャズ、クラシック、ヒップホップといったジャンルが豊富にあるのは当たり前として、ニュース、スポーツからディスカバリーチャンネルのラジオ版まで、数え切れないコンテンツが存在する。

車載器は100ドル、聴取料は12ドル/月と、決して安くはないが、一度衛星を使うとやめられないと言っていた。

まあ、アメリカ人はケーブルテレビが普通で、放送にお金を払うことに抵抗がないということと、移動距離が長いのでFM1局ではカバーできないということがあると思う。

もばHOは「車には音楽ユースを狙っている」といっているが、このビジネスモデルは日本ではうまくいかないだろう。