ITSを疑う

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地図更新は通信型ナビのキラーコンテンツなのだろうか

2007年04月16日 | ITS
トヨタのB-BOOK mXの売りのひとつに、地図更新がある。
DSM(車載通信機)ユーザーなら、3年間は自動的に無料更新。携帯でつなぐユーザーの場合は通信料ユーザー負担だが、やはり同様にコンテンツ料は無料。

この地図更新は差分更新であり、データの書き換え量が少なくてすむ。

レスポンスにmXのインタビュー記事が載っているが、この機能は今回の目玉の一つとなっている。
今までも、通信ナビのメリットとしていつも真っ先にあげられてきた機能だ。

確かに地図は最新のものでなければ意味がない。で、通信でつながっているならいつも最新のものが手に入るだろう、これは紛れもない事実であり、消費者にとっても非常にわかりやすい話だ。

一方で、本当にそんなに地図を更新する必要があるのか?という疑問がある。
私が前に乗っていた車のナビは9年間地図更新をしなかった。
ナビ画面にない道を走ることはしょっちゅうだったが、それで困ったことは殆どなかった。目的地設定していればそのうちまた自然と軌道修正される。
また、仮に新しい道がないことによって遠回りをさせられても、結局気が付かないから困りはしない。

倒産して名前の変ったゴルフ場が検索できなくて深刻に困ったことが一度あったけど、まあ通常の利用であれば2年に一回程度更新すれば十分だとおもう。

ということで、私はリアルタイム地図更新機能は冷静に考えれば不要なものだと思っているのだが、先に書いたようにこれは消費者にとって「わかりやすい」話であり、「実はそんなに困らない」というのは逆に「わかりにくい」話なので、ある種のキラーコンテンツのようなものになるのかもしれない。