ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

車椅子の寄付について考えた

2007年04月27日 | インチキ・疑似科学
赤星選手が寄付した車椅子がヤフオクに出品されていたという。
盗塁数に応じて病院や福祉施設に車椅子を寄贈し、既に204台が寄贈されているが、これが「赤星の車椅子」ということでヤフオクに出品された。

もちろんこうした善意の寄付を転売するという行為はとんでもないことだ。

しかし、日本において車椅子の寄付って意味があるか、という事がこの話の裏に潜んでいるように感じる。

医療保険や自治体の各種補助金などで、必要とされる人たちには車椅子がいきわたっている。逆に、お年寄りの車椅子というのは(不謹慎だが)そのうち不要になるので、かなりの数が家庭で死蔵されているはずだ。
また、高齢者の場合は介護保険を使えば500円/月からレンタルできる。

どうやら車椅子を必要としているが経済的な理由でかなわない人というのは、日本にはさほどいないようなのだ。

確かに車椅子の寄付は良く聞く話で、具体的に物が介在するから「寄付する側」にとってわかりやすいんだろうけど、肝心な「もらう側」にとっては本当は現金がありがたいんじゃないのか。