ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

自転車事故急増の理由

2008年02月07日 | 雑記
東京の自治体が実験的に自転車専用道を設置している、というニュースを見た。いわく、最近自転車と歩行者の事故が急増しているという。
ネットで調べてみると、この10年で7倍とか、5年で4倍とかいう数字が出てくるが、いずれにしても異常な増加だ。

この10年で自転車や歩行者が急増したわけでもなく、マナーが悪くなったとは言っても4倍とか6倍の事故発生を説明するほど急激に悪化しているとは思えない。
自転車の性能や道路の構造にも、この10年で大きな変化はないだろう。
高齢化が進んで自転車も歩行者も昔より多少は危なっかしくなっているだろうが、それなら歩道で転ぶ事故なども同様に増加するはずだ。

と、ここまで書いても理由が思い当たらない。ご存知の方がいれば、是非教えて欲しい。

さて、自転車専用道の設置は大賛成。
ニュースでは歩行者との事故がクローズアップされていたが、問題はクルマと自転車の事故だと思う。わが国の交通事故死者を減らすために効果の高い施策だろう。

道交法上は自転車は車道を走ることになっているが、それは非現実的だ。そこで、大抵の歩道には自転車走行可の標識がでているが、だからといって歩道上での歩行者と自転車の走行区分や優先について、明確に規定されていない。(いるのかもしれないが、ほとんどそれは認識されていない)
結局、自転車がどこをどう走ればいいか、という極めて基本的な問題が何十年も放置されていた、ということだと思う。

余談だが、自転車に乗ると傲慢になる人が多いのはなぜだろう。
先日、歩道を歩いていて、後ろからベルを鳴らされた。ところが、その場所は歩行者同士でも譲り合わなければすれ違えないような狭い区間なのだ。つまり、「壁に貼付いて道を譲れ」ということなのだ。しかも、数メートル先で道は広くなる。なんでほんの10秒の我慢ができないのか。無視したら、しつこくベルを鳴らされた。どんな人だろうかとすれ違いざまに見てみると、ごく普通の若い女性だった。う~ん。