ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

駐車場整備推進機構とETCの商業利用

2008年02月25日 | ITS
駐車場整備推進機構が国交省の天下り先だという批判が、国会などで議論されているようだ。冬柴国交相も「将来の民営化を視野に入れる」といっているが、はっきりいって駐車場ってビジネスは民営化で採算が好転するようなもんではないだろう。不採算なら閉鎖しかない。
もっとも、補助金で立派な箱は作っちゃったので、閉鎖って選択肢はないのかもしれない。

それ以上に興味深いのは、ETCを利用した駐車場ノンストップ入退場だ。
2006年春、国交省は「街中にETCの使い道が拡大」として、「利用車番号の民間開放」を行ったが、2年たってもまったく事業化されない。
国交省の直轄財団法人である駐車場整備推進機構の直営駐車場ですら、3箇所に設置されて以降は拡大する様子がない。

ETCの駐車場利用は拡大しないだろう、ということはこのブログで何回も指摘してきたが、やはりそのとおりになっているようだ。
民間のITS事業企画(IBA)さんも、やっとこさ「会員1万人突破キャンペーン」中。
三菱商事がダイヤモンドシティの事業をすべてイオンに売却したことから、川口のショッピングセンターの駐車場で使用できなくなったりと、結構苦戦しているようだ。まあ、イオンがこのサービスを引き継がなかったあたりに問題の本質が隠れているのだろう。

もっとも有望であるはずの駐車場ノンストップ利用ですらこんなもん。
GSやドライブスルーといったその他の商業利用はさらにハードルが高い。